博愛の詩
どこかに古い小屋があって、きみはそこで、ないていた。美しいことなのかは、わからなかった。ただ純粋なことだとおもって、僕はすべてを燃やし、消滅した小屋には、きみの死体すらのこらなかったから、きっと、僕たちは、神様に、愛されない。神様に愛されなくとも、僕はきみを、抱きしめたくはあった。そうして葬りたかった、けれど、そのうちきみは、またこの町にやってきて、ないてしまうのです。
(僕たちはどんなに、消滅と再生をくりかえしても、愛しあうために生きているみたいで、だから、これは、愛だね。)
博愛の詩