少年
きゃする。すわんな。らぷらす。
I
歩という少年がいた。歩は、自慢話が多い。
歩
【ふん。そのくらい、ぼくもできるけどぉ】
そうなの?あなたは、それくらいできるの?
【ふん。そうさ。ぼくは、天才神童家だからね】
ふ〜ん。
【そうさ。例えば、ショパンのノクターンop2、こうさ】
ふ〜ん。でも、その曲自体は、越すことはできてないわね。
【ふん。何とでもいえばあ?】
そう。
II
【パパァ。パパァ。】
何だ?歩
【パパって、ぼくのこと好き?】
ああ。好きだ。
III
あたしのマネしてるの?
【ううん。違うさ。元がそうさ。】
ふ〜ん。
IV
キミは、私が好きなのか。
【ぼく?うん。大好きだよ】
そうか。しかし、キミは....。
V
【ぼくは、天才神童家。何でもできるのさ】
VI
あの日、歩は失踪した。
どこにいるのか、分からない。
VII
【ぼくは、ここにいるさ。じっと獲物を待っているのさ】
暗い牢獄の中に、歩は、閉じ込められた。
誰もいかない、牢獄で、何を待っているのか。
少年
閉じ込められた、歩。何を待ち続ける?
少年、歩は。