アンチ・インターネット

林やは

感性をすりあわせて、あなたは、溶けてゆけるのか。

わたしがここから、とばしている、いのちを、あなたが感じることはない。脆い、わたしは沈んでゆくし、あなたは、あなたが思っているより、浮遊していて、交わることはなく、きょうも、おわる。死活が、何よりもとうということを、あなたはおそろしいこととしていて、ひとりきりには、ならない。そうして、ひとりでいたがり、あなたはふいに、かなしい、と、つぶやく。いのちを削ることが、とうぜんの世界で、あなたはちゃんと、いのちを還元できている。そのとき、わたしはひとりで生きていないけれど、死んでゆくことに、かわりはない。べつべつのゆめを、えがいて、燃えて、わたしは青で、あなたは赤で、そうして愛を語って。

死を意識してしまったとき、あなたはすでに死んでいるかもしれないし、それって、まったく残酷ではないのかもしれないね。あなたの部屋は、あなたの肉体しか許容していなくて、どこまでも、どこまでも、果てしないまでに、あなたしか受けいれていない。もう、去ってもかまわないけれど、あなたに、行くべきところがあるのかは、あなたにもわからなくて、それでも生かしてくれている、なにかはあります。あなたは、愛さないし、あなたは、おわらない。ほんとうに、溶けるということを、わたしたちは追い求めて、べつべつの、夜。

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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