あの子の骨を

Twitterより
#或るレコードという企画に参加させていただきました。これらはその企画で書いた歌詞です。

あの子の骨を

淡いまでに この日々は 溢れているよ
ひとは 骨になるから 抱きしめていよう
火葬には ぼくも
けれど 葬列には だれもいなくて

いつも 燃えていたよ
いのちは 燃えるものだよ

さようなら なんて 云わなくていいさ
ぼくらには やさしさがある
天国には あの子が
けれど 神様さえも 夢をみることはなくて

いつも 燃えていたよ
いのちは 燃えるものだよ

死にゆくけれど 骨を

こぼれた惑星

天使になれない ぼくたちは
星になることだけは ゆるされていい
いますぐには 越えられない 酸素に
溺れてしまっても

ああ、この惑星から

美しい死体

胃液で 溶けないものを 食べたよ
やつは 愚かなことだ と云うけれど
月を 追いかけられる はやさがほしい
僕らは ひとりきりで 眠るのさ

夢を見て 醒めないで いつか

美しい死体になったやつを 燃やしてやるぜ
それが 僕の罪に なったとしても

夜はどうして 静寂なのか 知っているかい?
僕らの 愛を 溶かすためさ
星が 衝突している 火花を散らして
はじけて 死んでゆくだけだよ ひとは

夢を見て 祈るまえに いつか

美しい死体になったやつを 燃やしてやるぜ
それが 僕の罪に なったとしても

美しい死体になったやつを 燃やしてやるぜ
燃やしてやろうぜ

あの子の骨を

あの子の骨を

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-04

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  1. あの子の骨を
  2. こぼれた惑星
  3. 美しい死体