【視点】豊洲発:札幌マラソンという試金石

万田 竜人(まんだ りゅうじん)

豊洲市場の地下工事と台風19号の影響

全国的な規模で大きな被害をもたらした19号台風の状況をテレビや新聞の報道で
見る過程において・・・

豊洲市場への移転前に施した 「地下工事による地下水の浸水防止策」 は多くの
都民や東京首都圏の圏民を台風水害による被害から救った。

仮に、都議(自民党)が主張するように豊洲市場への移転において完成したままの
状態で、なんら躊躇なく移転していたら、19号台風の後遺症として、地下水による
地下室への浸水は膨大な量に達していたものと推測出来る。

小池都知事による的確な地下室への浸水防止工事によって、結果的に、都議団の
特に自民党や元石原知事は、都民や東京首都圏の圏民からの批判の声に晒され
ることなく 「豊洲市場の稼働を確かなもの」として共有することが出来た。

ここに到っても、なお・・・

「小池都知事は無為に豊洲市場への移転を遅らせた」という論評はないと考えるが、
それでも・なお・同じ論調を繰り返すのであろうか?


東京五輪におけるマラソン競技の札幌開催についての善き政策論

昨年は、東京五輪におけるマラソンの開催地が、突如、札幌に移されその意志決定
プロセスにおいて、東京都民やマラソン開催の準備関係者は、蚊帳の外に置かれた
まま決まった(最終的には口出し無用という疑心暗鬼な立場を取らされた)。

一方で、年が明けても、アメリカのトランプ大統領などは地球温暖化の加速的な動向
には懐疑的で、若者の温暖化抑制への声にも、声を荒げて反論している。

しかし、現実は、年明けにはスキー場は雪不足、ご近所のスキー愛好家のファミリー
も近郊のスキー場にでかけたものの、雪が少なくて、車上に、スキーを積んだままの
帰宅となった。

この話を聴いた時に感じたことは・・・

昨年、IOCバッハ会長に向けて、小池都知事を筆頭に五輪準備の主力チームとして
頼りにしている五輪向けの気象チームによる温暖化の傾向についての説明が、後日
遅効的に、IOC関係者の脳内に知的暗黙知として影響を及ぼしたのではないか?

すなわち、東京五輪において暑さ対策は、気象データも視野に入れて徹底的な対策
が練られている 「これなら大丈夫」 と判断されたもののドバイにおける世界陸連に
よる経験なども踏まえて・・・

東京五輪の 四年先・八年先のオリンピックやパラリンピックを考えた時に、

「ますます・高温化するであろう五輪マラソンを想定した場合に時空を超えた鳥の眼的
な対策(案)を考えた時に五輪開催地の近郊の避暑地でのシティ-マラソンという発想
は容易に行き着くアイデアと思われる」

四年先を考えた時に、その試行をするには、2020年の東京五輪きりない、東京なら
即応する能力もあると考えた。

ここから先は、仮想世界になるので、不確かなこともあるが・・・

恐らく、日本側の関係筋に、避暑地の候補先をたずねたか? 
IOC独自に、避暑地の検討を重ねたものと推測する?

仮に、筋を通して、語学力に優れた小池都知事に避暑地候補の問い合わせが情報と
してつながっていれば・・・

冬季五輪のイメージから「長野県(避暑地の軽井沢)」「北海道(札幌のマラソン実績)」
などの複数(案)が提示されたに違いない。

軽井沢マラソンであれば、東京首都圏からの選手や観客動員も容易に可能である。
(結果論的には、マラソン選手たちの閉会式参加も、可能性としては高まる)

札幌マラソンの場合は、実際のマラソンコースとしての実績が生かせる強みはある。

いずれにしても東京のマラソン準備関係者に情報が届けられていれば事前に多面的
な検証が出来ていたことは確かである。

決ったこととは云え、何故、ここまで・論調を進めているかといえば・・・

東京五輪まで、半年を切った状況の中で、東京五輪の目白押しの競技開催準備の中
において 「札幌のクロスカントリ的なマラソン競技」は、四年後・八年後の五輪主催地
向けに検証データを提供して行く責任が小池都知事には課せられてくるので、北海道
知事との連携の下で「酷暑でのマラソンの在り方」に責任を果たして行く必要がある。

そのように考えると、昨年の知事会で、北海道知事に声掛けしたことを 時空を超えた
鳥の眼的な視点で、実質的な意見交流を重ねて行く必要がある、と、考える。

五輪における札幌マラソンのコースになっている北海道大学はこれからの小池都知事
の 「老いも若きも学べる環境作り」 を展開している小池都知事にとって・・・

「シニア層が高齢になっても、夏季に、札幌の地で避暑を兼ねながら学べる姉妹都市」
としての位置付けはニーズが高く、現実問題として、北海道大学における五輪マラソン
の環境整備をバックアップすることは、五輪後を見据えてもたいせつな施策と考える。

また開催が見送られることになった「東京マラソン」についても、現状での東京マラソン
についての参加権の確保は競争率が高く、参加出来ずに残念な思いをしている東京
都民や東京首都圏の圏民も多いので、その一考として・・・

◯現行の3月開催の東京マラソンに加えて・・・

◯晩秋の善き日に開催が見送られた「五輪コースでの秋の東京マラソン」を計画して
恒例化することも一案かと考える。

「マラソンをスポーツ的な文化として考える日本人」 と、

「酷暑での五輪マラソンはシティ-マラソンとして苦肉の策として考えついた欧米人」
(この場合に避暑地での開催が必須となってくる)

この両立は、このような・東京五輪のレガシーとして根付かせれば、五輪による善き
遺産として生かせるかもしれない。
(北半球における四年後・八年後の五輪マラソンの進化にも期待したい)

【視点】豊洲発:札幌マラソンという試金石

【視点】豊洲発:札幌マラソンという試金石

豊洲市場への移転は視点の絞り込みが決め手であったが、札幌マラソンも視点を絞り込めば、北半球における五輪マラソンの試金石となるか?

  • 小説
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  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-02-07

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