日常

白石 あめ

幸せとはなにか

そう考えるたびに

幸せからまた一歩

遠ざかっていく気がした


笑って生きてれば

幸せな人間に見えると思った

幸せな人間になれるとも思った


私を不幸に引きずり込む

その幸せは

どんな顔をしてそこに居座るのか


惹かれるたびに苦しくなった

拒絶するたびに切なくなった

目の中いっぱいに溜まるそれは

やっとこぼれて あなたの頬を濡らした



腕に引いた傷も桜のように散ってった

伴って 心の傷も散ると思ったのだけど



笑うと膨らむ頬も

話すと覗く八重歯も

こんなに小さな目も

大嫌いなこの鼻も


ぜんぶぜんぶ

誰かに素敵だよって言ってもらえるだけで


それだけでいいのにな


今以外の全ては必要じゃない

私とあなたを取り巻く

今以外の全てが

明日には無くなっていますように



切に願えば叶うとでも?



現実はそう簡単じゃない


そんな現実は日常へと姿を変えて

私たちは這いつくばって

それを肯定する

そうやって生きてく


馬鹿みたいに


美しく



日常

日常

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-09-21

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