ストレス試験

闇から聞こえた音楽も

きっとこの指ひとつで止まってしまう

そんな時代だ、今とは


デジタル化される世界に

取り残されたアナログな愛

きみはどうするの?


きらきら光って見えるあの街を

夜が終わるころには

汚くて醜い景色を生んでいる



空色の涙を模して

きみが泣いている


夏の終わり

夜は秋をどことなく思わせ

昼は夏の暑さの残している


季節が変わるということは

人も変わるということだ


きみはそう言って、いたね



きみは人生を具現化したような人だった

意味がわからないだろうけど

この言葉が1番きみに似合うんだ

きみとは人生だったから




夏よ、



どうか終わらないでくれ


きみをおいていくわけにはいかないんだよ





ストレス試験

ストレス試験

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-09-17

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