宇宙庭園

白石 あめ

おとついから 重くなったまぶた

目も開かないようなまっすぐな日差し

暗くなれば

人工衛星が見えそうなくらい

透き通るそら


少し距離を感じる隣のあいつも

真ん前のおしゃべりな女の子も

斜め前の大人しくて小さなあの子も

ぜーんぶ星になっちゃうんだあ


だんだんと薄れていく視界

日に日に落ちていくように感じる視力

私も歳をとったなあと思う15の夏


やりきれない悲しさにぶち当たった時

元気が出る言葉でググる若者

「君が死にたいって言った今日は、

  昨日死んだ人が死ぬほど生きたかった今日だ。」

薄っぺらい言葉を流し目に

「誰かが死んだ昨日は、
  
  私が死ぬほど死にたかった昨日なのに。」

なんてことを思う

そんな私は150g


目が合うたびに

胸を弾ませるほど子供じゃないと

思っていたけれど

まだまだ私は子供みたい

君の名前の活字を見ただけでもう


でも君があの子といるのはすごく辛い

ああそんな顔でも笑うんだ、とか

いつもは早く帰るくせに

あの子と話すために居残るんだ、とか

私だけに話してくれたことを

あの子にも話しちゃうんだ、とか


君はなんとも思ってないって言うけど

本当はなんともないこと 知ってるよ

悲しくなるよな泣けちゃうよな


そんな涙も

透き通る空に まるめてポイ捨てした

宇宙庭園

宇宙庭園

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-07-12

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