苦しい時に苦しいって言える女の子なら良かったのにな

大丈夫だよって 言うことに もう慣れた

こんな辛い目に遭っているのは 私だけじゃない

私はまだ恵まれている方だ

大丈夫 大丈夫



この世界に生きる限り

誰もが悪者になりうるし

誰もが被害者にもなりうる

だけど なにも怖がることなんてない

どちらになろうとも きっと誰かが助けてくれる


そう信じたかった


あなたがいないと生きていけない

お互いにそう言い合った彼は

ある晩 私の部屋を出ていった

その時から決めてたんだ

誰かがいないと生きていけない人生はダメだ

その人がいないと本当に生きていけなくなる

他人任せの人生なんて怖すぎる


私は誰にも心を開いたりなんかしない


そんなことのせいで きっと私はかわいくなくなった



大丈夫ですか。と聞かれたら

大丈夫です。と答えるようになった

体調悪いの? と聞かれたら

全然大丈夫です。と答えるようになった

なんかあった? と聞かれたら

何にもないよ。と答えるようになった

無理しないでね。と言われたら

無理なんかしてないよ。と答えるようになった



つくりものの笑顔貼っつけて生きた

嘘でも笑ってれば 幸せになれると思ってた



誰もここから私を心配してる人なんかいない

だって廃れていく私に誰も手を差し伸べないんだもの



こんな私の心の内を知れば

やれ悲劇のヒロインだ

やれ自己中だの

やれわがままだの


ほら、誰も


だから今から


さようならっていってやるの


私を助けなかった全ての人たちに


後ろ指指して


さようなら_____




( 本当はわかってた、

  私が 大丈夫じゃないって、助けてって言えば

  今ここにいる私は違ったかもしれないって。
  
  苦しいのよ、助けて。って素直に言える女の子だったら

  良かったのになぁ。)

苦しい時に苦しいって言える女の子なら良かったのにな

苦しい時に苦しいって言える女の子なら良かったのにな

  • 自由詩
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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-08

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