かえさない雨

きゃする。すわんな。らぷらす。 作

  1. 登場人物
  2. 行きたくない、学校
  3. 星の見えない、優野
  4. スペードの会
  5. プラン...。

 何でなの。私の可愛い。

登場人物

まりん スフィナッサ 57歳 女性 科学者

星見 プラン     15歳 女性 高校生

星野 優野      57歳 男性 不明 未来人

九条 アラン     18歳 男性 高校生 未来人

ホールドアウト    現象 七層の世界の一番上にある世界
              未来人が住んでいる

プリズム化      役目を果たし、プリズム《宝石》、星になって、消える。

スペードの会     未来人を消すため存在している。

行きたくない、学校

 『プラン、起きなさい。』スフィナッサは言った。
 『ママ、行きたくないよ。』
 『何でなの?』
 《星野先生が、転勤した、し、アランが。》
 『分かったわ。ママ、電話するわね。』
 『うん、ママ』
 プランは、スマホのLINEを見た。
 《アラン---》
ふと、アランのアイコンに、スペードのマークが写る。
 《なんだろう。これ。》
 興味本意で、アイコンを押してしまった。
 『きゃああああ!!』
 頭の中に、スペードが入り込んでく。
 こ、わ、い、よ。

星の見えない、優野

 スフィナッサは、新聞や、テレビ番組で、星野優野のことを聞いていた。星野優野は、死んだも同然。スフィナッサにとっては、星野を消すことで、プランや、アユムのことを助けられたのだ。未来人の未来を少しずつかえることで、あいつの罪を思い知らせてやる、と考えていた。
 星野が、実現させたかった、《プリズム》は、ここで終わりなのよ。何が、《ホールドアウト》なのよ。それで、あの子の《プリズム》を採取して、その子達が、星野の、実の子で。
 未来を書き換えたおかげで、星野の、プランと、アユムをそうはさせなかったわ。ふん!!
 でも、アラン、という子。何なのかしら。
 星野の息子よ。
 どことなく、誰かににているわねえ。
 《シュレナ、ありがとう。プランを守ってくれて。》アランと関わることで、星野の《計画》が始まってしまうのよ。本当にありがとう、シュレナ。
 スフィナッサは、シュレナに、クッキーを焼こうと思い、プランの部屋へ向かった。

スペードの会

 『今日、ぼくは、死ぬんだ。ぼくは、スペードに殺されるんだ。きっとね。』テレビ画面には、『スペード』と『死ぬ』という言葉が、流行していた。シュレナは、それを見ながら、《ふん。全然違うよ。》と思っていた。シュレナは、スマホを取りだし、アランのアイコンを、指で、逆さまにスペードのマークをなぞった。《気をつけなきゃ。処理は》アランのアイコンをそのままにし、写っている、スペードだけを、消した。すると、金色の光が差し込む。シュレナは、びくともせず、スマホの電源を切った。《下手すると、スペードの呪縛に、術者がかかっちゃうから。》
 金色の光はずっと、消えていなかった。
 《ふん。》
 シュレナは、《プラン》を守りたかっただけだ。
 アランは、スペードの夢を見ているんだ。
 アランは、死んでいるんだ。
 そうだよ。
 そうだ。

プラン...。

 スフィナッサは、プランの悲鳴を聞き、部屋へ入るなり、顔面蒼白だった。『どうしたの!!どうしたのプラン!!』プランは、椅子に座ったまま力なく倒れていた。『いやああ!!いやあああああ!!』す、すぐに。プランのスマホは、スペードの術に、やられていた。『見たのね、あの。』
 スフィナッサは、スペードの術をとこうと、思い出していた。『んふふ。んふふ。ママァ。』小さい頃の、あのこの声ね。今、夢を見ているのね。ふふ。幸せそうに。一体、どんな夢みているの。『パパァ。いうの?いうのらの?パパァ。』可愛かったのよね。あのこ。本当に。
 プランは、倒れているが、スマホには、プランの見ている夢が写し出されていた。『ママ。見て。あたち、こんなゆめ見てゆの。』小さなプランは、にこにこしている。『それえねえ。あたち。』といって、大きな白い猫と遊んでいる姿を見せた。白い猫は、プランといると、幸せなのねえ。
ふふ。
スフィナッサは、泣いていた。
ふふ。
プラン。
プラン。
今日はね、あなたのために、白い、キレイな花、贈るわねえ。

かえさない雨

 私、こんな夢を。プラン。いつまでも、夢、見ているのよ。プラン。しあわせな。

かえさない雨

好きな夢。永遠の夢。ずっと、みているのは、かなしいわよ。プラン。スフィナッサは、泣いた

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
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  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-04-15

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