【灰に息を】
文を認めます。
ぽろりぽろり
だあれも なんともない 言葉です。
雫を降らした、、。
清らかになれるのでしょうか 、
ただ塗れて
云うに事欠いて 彼方は、
汚泥に浸っているだけ
紫青めいた唇で。
あゝ展には還れないのでしょう
彩のない 囀りを、
もう、堕ちてしまった。だから
静寂に一字一句 落とすことなくば。
翅は ハエては、
その陽の奏楽は眩しくて、
ねえ、乞わないのですよ
その日は光に満ちていた。
もう カラカラなのです、
辛いだろうて、
誰も
視界を遮ったら、
私に
大層厭厭と散って。
古り反しても 昏れません、
それでも なお
唯の塵芥、解かしても。「拝に孵る」
【灰に息を】