ブルーハワイ

君は 太陽のように笑って

僕の世界を照らしてくれるんだ


ある時 君がいる空に

少しばかり雲がかかって

君の姿が見えなくなることがあった

僕はなんとか雲間から

君の姿を拝もうとしたのだけれど

見えたのは切なそうに笑う君だった

ああ 人生ってやってられない

なんでかなぁ

なんでかなぁ

あんなに素晴らしい君も人間らしいとこあるじゃん

でもなんでかなぁ

僕の心が腐ってるのかわからないけど

不覚にもちょっぴり ずっきゅんきた

不覚にも


君が生まれた日はどんな日だったんだろう

君は僕よりも早生まれだから

僕はまだこの世界に誕生していないのだけれど

僕が知らない君

どんなんだろう


ここまで愛を語れても

君のどこが好きなのか全くもってわからない

優しいところ、人を笑顔にできるところ、スポーツが大好きなところ、

少し冷めた冷静な目線、時々捻くれたその言動、

どれも最高すぎて選べない

だけど一般が言う好き、ってよりはちょっと違う気がする

なんでかなぁ

ああ恋って難しい

僕には早すぎる なんてことはないけれど

僕には少し難しいようです


そうそう

君が太陽ならば

僕は水だなあなんて思ったことがあるのよ

二人で大きな虹を作りたい

こんな恋い焦がれる自分を少し気持ち悪がったり

してしまうよ


君は僕のこと 少しも好きじゃないかもしれないけど

僕は君のこと とっても大好きなんだよって

わかってほしいようでわかってもらいたくない

一瞬 君は僕に気があるんじゃないかなんて

思ってみたことがあるよ

でもそれはちゃんとした根拠があったんだ

僕の勘違いとかではなくてね

僕は割と自分が好きな人間だから

自己に対して過剰になってしまうかもしれないけれど

あの時は本当に僕のこと好きだったりとかする?

もしそうだったら

僕が死ぬときにでも少し言いに来てほしいな

そう

こんな風に


「実はあのとき、少しだけ君のことが好きだったんだよ。

  君は知らないだろうけどね。」


そう言ってくれたなら

僕は喜んで答える


「なんてこと、もちろん知っていたけれどね。
 
  僕のことあんな風に見つめるなんて反則じゃない。」

ってね

ああ最高だわ

死ぬのが楽しくなってくる

ブルーハワイ

ブルーハワイ

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-02-18

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