憎しみの詩
愚痴とか
誰かを悪く言うために作られた言葉たちで
今日もわたしの生活を覆っている
誰しもが気が滅入ってしまう寒い冬
青い青い春
春はまだ先じゃないか
いいや、彼らにとってはここ数年ずっと春らしい
彼らはまるで青春という言葉は
自分のためだけにあると信じていた
世界の全てを味方にしたように
笑い、怒り、泣き、悲しみ、喜び
そんな人たちのこと 到底理解には程遠いし
そんな人たちのこと 大嫌いだ
授業中にうるさくなった人たちを見て
死ねよ」と心の中でつぶやいて
ノートに横文字を書いている
そんなに真面目な人間ではないけれど
たくさんの 死ねよ」が重なって
いまの自分を作っている
大人に怒られた時の 死ねよ」
友達と喧嘩した時の 死ねよ」
彼氏に振られた時の 死ねよ」
うまくいかない時の 死ねよ」
なにもかもに同じようで全然違う憎しみが詰まっていて
そのどれもが全く違う味がする
気に入らない人も物もたくさん
そんな世界でかろうじで息をしています
消えるわけのない憎しみへの不安
いまこの瞬間
きっと人類で1番
人間らしく醜く生きる自分を少し嫌いになっちゃった
普遍的にはなりたくないと昔のわたしはどこに行ったのだろう
最低な人間だと言われるのにも
もう慣れる頃だと思います。
憎しみの詩