星野 優野 先生。

星野先生!!お元気ですか。お世話になりました。九条アラン君はお元気でしょうか。

星野 優野 先生。

 こんにちは。星野先生。お久しぶりですね。お元気でしたか。わたしは、憂鬱のときもありましたが、ぼちほち過ごしてます。星野先生は、やさしい先生でした。

《アランのこと》

 九条君は、消えてしまいました。好きでした。好きでした。好き、でした。九条君は、いつも一人でいました。いつも、九条君とわたしは、図書館にいました。九条君は、時々、よくわからない、ことを話してました。それは、『オレが言っていること、お前には、わからないだろっ』。や、『ムカつく』。や、いろいろ悩んでましたね。『オレ、お前のことさ。』と言ったときにしばらくだまります。わたしは、九条君のことを理解しようとしました。おそらく、『哲学』や、『神話』についてを話してましたね。

 そして、《アダムとイヴ》の話しをしていました。九条君は、その話しをするのが、好きでした。わたしも、興味がありました。星野先生は、アランと、わたしが知っていることを教えてくれました。アランは、わたしの持っている、ピアスと、アランの持っている、剣が神様とつながるための、わたしたちが、対になっていることをお話されてましたね。それが、あんなことがあって。アランが、プリズム化してしまうなんて。もう、アランはいない。星野先生は、『アラン、最後まで、君に言わなっかったんだね。』と。

《夏祭り》

 星野先生が、『もうすぐ、夏祭りだね』と言って、わたしとアランを引き合わせました。わたし、目線があうだけで、アランといるだけで、心臓が跳ね上がりました。びっくりです。そして、アランは、浴衣姿のわたしを見て。そこから、覚えてません。『夏祭り、いいアイデアだと思ったのにね、君』と、星野先生がいってました。


《弓の使い》

 アランは、そもそも神様の化身です。そして、星野先生の部下でもありました。星野先生は、アランの上司です。そして、わたしは、アランの恋人になりたい、と思ってました。アランは、どうも疲れきってました。『オレ、お前のもう一人と、うまくいかないんだ。』、『オレさ、お前が二人いるのしってる。』や、『お前がどちらでもいいから。』といいました。そして、訳がわからないことになります。弓を放つアランが、好きでした。


《お前が、好きだ。》

 この日、アランは、血を流してわたしの家に倒れてました。『戦いに行ってきた。オレ、今度こそ、終わる。』と、苦しそうでした。目は、恐ろしい目付きで、アランは、ゼーゼーしてました。わたしは、アランが、死ぬことを、わかってました。アランは、最後、目から、涙が溢れてます。だんだん、アランは、眠そうにしてました。

《死なないで。アラン》

 わたしも、ツラくて。アランは、何かを言おうとしてました。『オレさ。お前のこと。夏祭りのことさ。』アラン。アラン。何も言わないで。『好きだったよ。』アランは言いました。わたしは、アランが目をつぶったとき、わたしも眠ってしまいました。


《Kissして》

 アランとわたしは、同じ夢のなかにいて、アランもわたしも、白い世界にいました。アランは、ギリシャの服を着ていて、髪は金髪で長い。わたしが、プレゼントした、リボンをつけてる。わたしは、ドレスを着てる。そして、わたしはアランを見つめていた。アランは、幸せそうでした。アランが、『役目が終わった。』と言い、『約束だよ。』と言って。顔が近づく。腕が、伸びてく。澄みきったやさしい瞳。そして、唇が重なった。『好きだ。』と言った。


《目が覚めて》

 わたしは、何時ぐらいまで寝てたんだろう。ここは何。アランは。どこ。その時、星野先生から、電話がかかってきた。『終わりだよ。』、『好きだったんだろうねえ。あのこは。』と言った。そう聞いたとき、わたしは、ぼーっとしてた。

《アラン、》

 わたしは、幸せでした。アランが役目を果たしたこと。アランの役目。それは、愛する ひと を守るために、わたしを守ってくれてたこと。

星野 優野 先生。

 全てを、終わらせるには、愛する 人 を 守り、プリズム結晶し、消滅する。楽しかったよ。君、息子の愛するコ。

星野 優野 先生。

  • 小説
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2018-12-13

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