深夜の一服に思うこと
慌ただしい日常に、一服の涼。
シャワーだけで済ませてしまった風呂上り。
夏が終わるというのに今夜も熱帯夜だ。
冷蔵庫から缶ビールを取り出してプルタブを開ける。
プシュという涼の音。缶のまま喉を潤す。
缶を片手に換気扇の下で煙草に火をつける。
あぁ、今日もきっと何かを失った。
壊れるように生きているのだから不思議はない。
ただ一つ問題なのは、私が何も思い出せないということだ。
今日出会った人 人 人。
誰のことも思い出せない。のっぺらぼうのような顔。
缶ビールを飲み干す。明日を生きるために。
一服の涼。
これのために生きているのかもしれないなんて
ぼんやり思いながら夜が深まってゆく。
深夜の一服に思うこと
ツイッターのお題募集にて
やしまさん@HAL9000_Markllより頂いたお題。