触れない 幸せは

触れない 幸せは


痛む

心は

どこに



触れない

あの日々は

消えた


消えてしまった



涙はもう 流れない







あの街でひとり 夜を歩き続けたこと
話したい ただ1人のひとは
9年前の春に
空の向こうへ 逝ってしまった


あの街で また 夜を歩き続けたこと
赦されたいと願った 救いようのないわたし


迷子のまま 居られたなら
怖いことなんて 知らなかった


迷子のまま 居られたなら


    居られたなら



あの冬の日 何もかも 終わらせられた?




痛む

心は

どうして


触れない

幸せは

いつか 消える



消えゆく 愛を 知った


涙が 流れた 午前3時

触れない 幸せは

触れない 幸せは

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-06-20

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted