少女梗概

白石 あめ

これは空想上の架空の少女の悲しくて普通の日常 ただそれだけのお話


少女はいつも朝の6時54分に起床する

どうしてキリの悪い微妙な数字なのかって?

その時間に起きてご飯を食べて二度寝して制服に着替えて顔を洗って自転車を出すまでに

ちょうどいい長さなのだそう

少女は学校が嫌いだった

苦痛というわけではなく 友はそれなりいたらしい

しかし できれば行きたくない場所 そんなところ

少女は学校に着くと まず宿題を始めた

宿題なんて家でやってくるものだと 何度大人たちに言われたことか

そんなことは聞く耳など持たず 少女は日課のように毎朝学校で宿題をした

けれど 今日は違ったらしい

なんと少女は初めて 朝に宿題をしなかった

どうしたものかと みんな驚いた

家でやってきたのだそう

明日は槍でも降るのかしら

誰もがそう思った

そう思ったからだろうか

次の日 本当に槍が降った

たくさんの人が死んでしまった

少女の住まう町は まるで血だらけ

たくさんの動物や人間たちが 槍に刺されて死んでいった

少女の友も 何人か死んだ

それでも少女は いつも通りだった

ここで初めて言ってことを訂正したい

彼女の日常は決して 世間の言う普通ではなかった

人間らしさとはかけ離れた 少し不思議なものだった

友が死んでも 悲しみなんてしない

少女は 人間の死を軽くみているらしい

人が死ぬなんて 人が朝起きて食事をするのと同じことでしょう?

そんなことを前に言っていた

やはり変わっている

いつか 少女の周りに被害者が出るのではないかと疑うほどだ


少女は今日も歩く

耳に再生音楽なるものをぶっ刺して

まっすぐ前だけ見て 気だるげに

しっかりと意思を持って


梗概少女は 今日も行く

少女梗概

少女梗概

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-04-27

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted