ハッピーボックス

鈴木のそれから…途中、省いた分等々。が、早い話幸福町戦争編です…変とね。これ根本間違いっしょ。反対に素晴らしい作品を多々確認します。これのなにが難しいっていうのはそもそも別の物だから…なんですよ。まっ末長く。

殴り合いか殺し合い

大半が帰った。賢いことだ。

鈴木は…。

「あーいってることがわかんねぇよ」

恒例ではあるが…面白いことにチェーンウォレット軍団、サングラス軍団と別れていた。いるのが見られた。特筆であるが、殴り合いと根性試し。逆にボコボコになってもまだ立ち上がる。まっなかなかあることじゃないが。

「俺らのがわからないよ」

「やっちゃう?」

「よーあんちゃん挨拶もせんとよう口きけたな」

「知るかタコスケども」

正道。

「殺せ!」

?自己紹介はないが、蘿蔔とされる香具師。鈴木は腹を蹴られた。数人ぶん殴ったが、 ゾロゾロと…逃げるが勝ち。

なんとか逃げ切ったものの顔を覚えられたのが気がかりだ。

東京では。時間も経過…こちらではチョーカー、バングルが!鈴木が電話。

「おー」

「まっくん」

佳吉だ。鈴木はカッカとし。

「許せねぇ」

「どうしても」

佳吉が笑った。

「どうしたっつんだよ」

「馬鹿みてぇだぜ」

「聞けよ」

「ぶち切れて当たり前だろうが」

「なによ」

佳吉。

高橋修理工場…。

「んバさーん」

「バッさんな」

稲葉か。稲葉に対して高橋。わかるだろうか…しかしながら。

「バッさん音頭見せてやる」

シラフなのだが。変わって栗田。

「それはいいんですが」

「なんだね」

「幸福町でした」

「あれどうなったんですかあれは」

「関係ないこった」

宙を見ながら栗田。

「たしか数名行ったんでしょ」

高橋に。

「全然」

「考え方が危なすぎるよ」

「でも行った」

「足掻けどもがけどってことさ」

「…」

「もがくならもがくで死を考えろってか」

石黒が電話。

「鈴木さん」

「そっちどうです」

「お前こそな」。

いわんとするのは主要だから店ガラ空きになってしまうということ。

「…こっちゃ準備できてますって」、辿々しいがよしとしよう。続けて。

「早くいって下さい」、あー離れていても伝わるんだな…カッカきてしまってる。

「駄目だね」、「どっち付かずっつうか」、「俺引かんかったし」。と、して自分が引かんかったとは重大で…これが後に戦争と化すとはいまだ想像できなかった。つまり万人共通の事項ではないからだ。

話は戻るが。高橋修理工場では。

「俺連れてきますよ」。栗田である。不可逆の!!まっ白い目だろう。様子はわからないかもしれないが、家紋とかそうだろう。俺も立派になりたいものだ。そうすっと頭の中一層というか巨大ともいえる敵が…対に。

あぁ…真に仲間内だなぁ。強すぎだけど。しかしまー殺られる覚悟というかなんというか。そういった点栗田は秀逸。

「チャ…ララッチャ」。たかけんだ。空間に一人二人。「たかけん音頭にヨイトマケ」、爆笑。ただ逆に…あぁ……まぁいいが。

「避けようないんですよ」、微笑で。「餞別はねぇぞ」。ぜってーフルカラーでといいたいところ。

電話。

「にしても痛かったぜ」。鈴木。「へっへ」、佳吉が笑う。多少矛盾があるが、石黒ではなく佳吉に。「佳吉」、「これるか」。「…そうだね」、「こっち終わったん…ね」。辺りを気にしながら。そして…。

「どうしたんや」、鈴菜とだけ称された人物。特徴がある。伸びかけ坊主、クロスのウォレットチェーン。「鈴菜さん」、「チィース」。「またどっかのガキか」、「ワシゃペット屋賄っとんじゃないぞ」。「あーガキかな」、「このへんじゃ見ないツラでしたよ」、「ワレらがなめられるからじゃ」。「忘れれ」、「わかったな」。

高橋修理工場では。「あー」、「駅まではサンパチすね…着くかな」。後ろ姿。栗田である。「俺も行くよ」…片山…と「俺も」、稲葉。2ケツと原付。

「行きますか」。片山。

再び幸福町。

電話、石黒から鈴木。「チャカどうします」、「そんな気はねぇ」、「覚悟足りないんでしょ」、「なんというか」。「…くそがエっグい蹴りいれやがって」。?…石黒。「ありゃ鉄板入ってんな」、「天国みえたぜ」、「本当」。「そこではな」。「…」。

「佳吉が上がる」、「これは覚えといてくれ」。

「タマかハジキ」、「仕入れてもらえるかもしれませんよ」。蘿蔔。「おう」、「蘿蔔」、「おまぁもこっちきて手伝え」。「そうでしたね…」。「ボっコボコにしたるけぇの!」。「これがやな」、「えぇ」。「俺書きましょうか」。…リストのように狙いをつけ。「行けや」。

東京、モヤモヤする佳吉。栗田たちと目が合う。「あれ…」、「奇遇だな」、栗田と稲葉。切符が話題の中心か。「いや俺が先に買おうとしたんだ」、「またまた」、「俺ゃ持ってるぜ」。シーンと。「ただほら」、片山。早く行けっ。

高橋修理工場、「あんな風になるな」、「そうすね」、「俺も正直行こうと」、澤田。「俺ぁもう思ったね」、「若い連中児童もそうだがよ示しがつかないんだよ」、「ただよ」、「あんなパープリンは嫌いじゃねぇぜ」、一服。

幸福町…。正道は囲まれた。当然っちゃ当然か。辺りを見回す。「逃げ切れる思ってんすか」、「じゃお前らからしたら逃げなんだな」 、続けて。「なめてんじゃねぇぞ」、ゴミ箱をぶちまけた。「ちっと待ってろ」、「俺らの支度だけをな」、「そんじゃな」。「まぁっ待ちやがれ」。

電車。「電話しなくていいんですか」、ギロッと石黒。「そりゃうちなめてるってことですかねぇ」、「違うべや」、「よう考えなさいって」、佳吉である。「ボっロボロの馬鹿はそうそう見ないって」。「だろ?」シーンと。「見ますよ」、「…仮に見たとしてよ」、「おまどうする」。稲葉、佳吉。「嘲る感を丸出し!」、「わっかんねーべ」、「ったくお前ら痴呆かよ」、「だから一緒に」。ある意味ニヤッ。こうして見ると栗田は抜きん出ているか。「で」、「凶器どうするんすか」。「向こうもほら」、片山。「んな状況じゃなかったっすよ」。

幸福町。「わしが羽振りいいんやて」、一同無言。「いちいち構うことないんですよ」。「ガキの一匹二匹あー」、「柄にもねぇ」。「そうでしょうか?我々はいわゆる一味であって」、「なんなら」、「いってみぃ」。「同じ立場だったら」、「証拠さえ残さず」。「…ワシゃおまぁが敵でなかったからよかったと思うよ」。

「おい」、「そっちどうだ」、「いません」。「もっと探せや」、「むりぽ」、「都民は逃げ足だけ速いみてぇだな」、「まぁね」。その距離2m、ビルとビルの間、やっとある空間、死角であるが転じることが死角。勉強になるが…。地形の。「面白いことを考えたぜ」。名前は誰だ。北田というらしい。ケンカの圧倒的な強さから鳴り物入りでこの集団を制圧。「駅に張れ」、「しつこいくらい」、「そっすか」、「なるほど」。電話。

「やっ気になってのう」、「北田」、「姉ちゃん紹介せい」。「ですか…いるようないないような」、「そんなとこです」。「おう」、「そうか」、「帰ってきてもいいんやぞ…正直」。「それはまたの機会にしときます」。「あっ…とっ捕まえたらタイマンの件考えといたる」。「マジっすか」、「いいってよ」、周知である。

大逸れてきたが。個人としてはそんなに気にならない。「任せといていいんかのう」、「どや」。続けて。「ようやっと落ち着いているが」、「らしくないですよ」、鈴菜と青年。「構うなや」、「ムカつく」、「すません」。「構うっつうのは直でわしをなめとるいうことや」、「覚えとけ」。「ですね」。「どうなんや」、「肥溜め臭きっついか!」。「ガキですかね」、「おう」。「産湯いうてな…その点ワシゃごうつくなだけごうつくやからな」、「欲しいもんは手に入るまで!」、らしい。

一方、その頃鈴木は。寝て泊まるだけであるからホテルを選択。ネカフェではトラブルが山積、ただでさえ当面を考えるべきなのに。いやー。

―ベッド

一人つまり単独で行動ができないようだ。メール。「石黒」、「どうしてる」。拾ったが件名はない…ことにしたい。「そっちに向かってます」。と、ここで身を案じ凶器になりそうな…金物などを通気の良い場所に。安心。

外してあったチョーカーを握りしめた。ブルガリだろうか。それはいいとして眠い…仮眠をとった。

「ガキの一人二人早くみつけぇや」。「手を尽くしてるんですが」、「知らんがな」、「世間はワシ以下か穿ったもの」、「引き裂いちゃろうか」。「…すません」、「それと」、?窓の外、ブラインドをちょっと開き。「あんのババア」、「ちょくちょく散歩ん時糞放置しよる」、こちらを見、「いえや」。「ほんでまぁ」、「勝ち誇って…」。

「どうしたんすか…蘿蔔さん」、「連れがね」、「つってもまー金の話ばっかだけど」、「…ですか…端折って悪いですが」、「北田の方がいまだ発見なし…で」、「柿崎が追跡してるとこです」。「そうか」、「休んでいいよ」。柿崎…鈴菜の後輩にあたる人物である。面構えが気に入らないから半殺しにされたが蘿蔔の一声で鈴菜と和解、以降、鈴菜の警護をすることになった。バリバリの武闘派である。

車内、「まただべ」、 「佳吉よ」、「寒くねぇの」、片山、佳吉。「寒かねぇが」、「厚着すっと不審だべぇ」、外を見ながら石黒。「すぐ温かくなりますよ」。「だな!!」、栗田。やはり一刻も早く。

もう少し時間がかかるようだ。幸福町、「おまなんいいよる」、「もっかいいえ」。「えぇ」、「付近で抗争が…」、「なんやて」。「ポリやろ!」、「そうです」、「あんのイモ供詮索しよるから」、「あんま関係ないですが」、沈黙。「まっえぇ」。「ただ…」、「ただ…?」、「どうなったんや」、「火事ですね」、「火事ぃ?」。「痴話からです」。「情けないのぉ」、「見物と洒落込みますか」。「待て」。

北田か…、「よしここ塞いどけば大丈夫」、「チンタラ歩くな」、「殺すぞ」。「上出来」、「一人たりとだすな」。「カッカッカ」、笑う。幸福町駅付近。

「ポリ公が」、「団体で旅行するとか…あろう」。「はい」。

閉塞での抗争

「北田さん」、「ナシしたんですか!」。

「いらねぇよ」、「俺個人の問題」。「なんでそうかしこまるんです」、「鈴菜…蘿蔔さんにいえばすむじゃないっすか」。「うるせぇな」、「ぶち殺すぞ」、「あーあ」、「損すんのは俺らなんすよ」、「わかって下さい」。

車内。

「違うべや」、「どこだろうがあらわれがサビで後からハッピーなゲリラと続くんだ」、「そんなことも知らんとよう街歩けたな」。「いっいやハッピーなゲリラがサビでしょう」、「んじゃカラオケ行くか」。佳吉と稲葉。「バースデイか」、「いっすね」、栗田、片山。「サビを持ち出す愚か者」、ギロッと。「…まっまぁな」、「たしかにサビは聞いて欲しいものだからな」、「あーめんどくせぇ」、「行くべ」。「行きさえすりゃいいじゃねぇか」、「ですよ」。佳吉、稲葉。

幸福町では。「このホテルか」、「えぇ…間違いないっすよ」。「帰れっつんだな」、「ヤキ回ったんか」。柿崎。「虚勢かなんか知らんが」、「大将…鈴菜さんにはいうな」、「えぇで一人で行きますか」、「おまフロント聞いてこい」、「はい」。数分後、「どうだ」。

カーテンを開け、呻いた。鈴木である。囲まれたようだ。変わって、「北田の兄やんはなにがいいだったんだ」、城石。「さぁ」、「こじれるだけじゃねぇかよ」。この城石だがいわゆる北田の後輩と同級生である。入学初日に北田をぶん殴り停学、イカレたことだ。いきさつは、「なんであんただけ出席足らんで咎められんの」。「他見ろよ」、「後輩としてしのびねーぜ」、「おい」、「仮に進級で入れ違いあってそんなことでいいんか」。教師も止める。続けて。「俺だったら絶対嫌だね」、「おい」、どこ行くんだ」、「話終わってないだろ」。

「むちゃくちゃなガキですよ」、「あれは」、「俺も相手せんかったろ」、「痛くもなんともないと」。「ちっと違うな」、「エッぐいの入れやがった」。「わかるか…向かいで俺と面と向かってだぞ」、「なかなかいえる…できることじゃねぇ」、咄嗟、「だから諦めたと」。「違う…が見張っておけ」。

数日後…「ジョーくーん」、女か…「なんだよそれ」。「お守り!」、かくかくしかじかで渡そうと。「タイミング考えろって!」。「母さんにももらうかわからんのに」、「それと呼び出し受けてんだ」、「危険すぎるぜ…」。もらわなかったようだ。

「よぉ」、「城石ちゃん」。「馬鹿人間!」、「やっちまったら早いんすよ」、早々に囲まれた。大変なことだ。この囲まれたというのは、要は向かいに北田、一層、この世のものとは思えない眼差し、目付きで…十人前後はいるだろうか、とにかく。

「…覚悟はできてるか?どうだ」、「殴ったからでしょ」。北田、城石。「物わかりいいじゃねぇか」、一発もらった。返しに一発、狙いすまして。広義にボコられるが…のだが。形勢はそのまま。「どうだ?痛いだろ」。「痛くねぇよ」、「重いだろ」、「違うかどうだ」、続けて。「頭くるぜ」、「あんたみたいな奴はな」。

回想はここまでとして。北田もだいぶ…フいやイカレた。「いましたよ」、「部屋番は」、「三階の」。だ、そうだ。なんにしても鈴木はどうなってしまうのか。安否が。「こっちゃ大丈夫っすよ」。城石である。「おめーのこったからな」、「そういうとおもったぜっ」。「引けませんか」、「尚のこと」。

車内、「おヒョイさんは藤村なんすよ」。「あのな」、「だったら一本筋におヒョイでいいんだよ!」、「なぁ」、「だべよ」。片山、栗田、佳吉。「お前もそう思うだろ」、「イナ」。片山。「なにか」、携帯をイジっていた。「遮二無二イジるんじゃない
っての」。「だべぇ」、「そうすかね」。佳吉、片山。

「おかしい奴だな」。

幸福町。「カチコめよ」、「そっすね」、北田、城石。「まっ俺ら張りますから」、「よろしくなー」、「不安ですけどね!」。

ホテル。「なぁ」、「北田さん変わったよな」。「むちゃくちゃだし」、続けて。「文句垂れんな」、鈴菜軍団である。

変わって、高橋修理工場。「ステッカーにしよう」、「もう決定事項」、高橋のようだ。「そっすか」、玉田。「しかしながら」、「撒くんでしょうか…」、「そう!」、「捲く」、「…どんな具合に?」。「そうだなー頭文字みっつのTSK」、ドヤ。宙を見ながら玉田。「やっぱ撒くんですか」、「そうね…」、思っくそ一人の世界観で。「がんばりましょう」。

「あっそれといまおかし…ラリってるとしたところで」。

ホテル、室内。勘付かれてしまった。

車内…眼前に軍団は居るのだが。「罰だべさー」、「わかってんじゃねぇか」、「掻い潜るんですから」。佳吉、栗田、石黒。「着いたら」、「まずはセッタン吹かす」。「ヤキ回ったんか」、「往生」。「だってかっこよかったんすよ」、「『れんじ』とかだろ」。「おれいまそんなとこ」。「はいはい」、「そうな」。片山、稲葉、佳吉。「あんな風に殴っ…」、「止めましょう」、「それは」。石黒が。「ぶっ叩きゃ得」。

再び幸福町。「ここだろ」、「間違い…なさそうですが」、「うし」、「三回ほど呼べ」、「わーったな」。鳥飼が…この鳥飼、名を政親という。陣取るところジャンキー。経緯は…。

当時の町の天辺、神楽孝一郎ことコーイチローを襲撃、長くなるが、「北田さんかまされたらしいじゃねーか」、沈黙。「しつこいぞ」、「てめぇ」、「伝統ある」、「あん学校がよ」、「あーあのイカレた年坊な」、「わからんでもない」。ブランコ、「北田もガキだったってことだよ」、「オレ様がいってたかもな」、「ほう…か」、ストローでコーヒーを飲んでいる。神楽ファミリーだ。凝視、並々ならんなにかがあるが、それもまた人前、どう触発しろということか…引き鉄ではない!

数日後、「どこ行く気だ」、「オレにいわんと」、「いやね」、「いつまで経っても勘ぐり合いでスッとしないんすよ」。「おまえみたい奴は数人見たなぁ」、「寝返るんだ!」。「…」。「もう直他もくる」、「行くな」。「そうだろうが」、「なにがあったってオレらはオレら」、「パシリんでもなりてぇか」、「回答みたいっすね」、「ガキが!」、「おまオレに」、「くそがっ」。「…ポリくるぜ」。鳥飼、神楽。

察するに虚栄に満ちたと。そんなとこ。どうやってそれもまた。「北田は仲が良いだけだ」、「いい加減にしろ!」。「なんの答え…いやお前のいう」、「なりゃせんよ」、神楽ファミリーいわゆる幹部連中、名は伏せる。「ぶち壊しですからね」。「早い話がな」。鳥飼、神楽。威厳か…線引きがある。「なんかよぉ」、「俺お前見てっとさ」、「退屈でしょうがねぇから」、「北田のして」、「俺らに馬鹿見せようっつう…」、「そうだろ」、「返事しろ!」。神楽、幹部。足で足を小突く。「あーもういいです」、「そういったもん通り越したとこにあるようなんで…俺とタイマン張ってもらえませんか」。「気が済めばな」、「やっぱな」。鳥飼、神楽、幹部。と、一部始終。

「でるの見てますよ」、「どっちだってよし」、「ヤろうぜ」、「パーティーを」。「まぁ」、「俺もその気ですし」、「ヤるならドンと」。「あー?このボケ野郎」、ドアが開く。「一人追っかけ回してんでパーティーか」、「ぶっちめる」。「上出来だな」。鈴木、鳥飼。

「どの口がいってんだ」、掃くように蹴る。「お前にだ」。

まさかの鈴菜である。ご愛嬌。「おう」、「話」、「戻んで!」。「最近」、「タムロがおるやろ」、「いいたないが」。鈴菜の話では日に日に増えていると。「構うなや!!」。

進行したいが、その前にどうしても一つ。TSK。

「最後おネェまできてな」、「なっ」。シラー、なにが。「ギリギリだなぁとも思うぞ」、続けて、「玉田」、「なんですか」。「端折って悪いけども後輩はどうなった」、「神田でしょう」、いわゆる、やくざである。「ものっそクレーム入れてくんだろ」、「そうですね…おかしな話ですが」、チクったのだ。笑えないが、噂などを聞き。これだから、やくざ者は。誰に頼まれるかがほぼすべてなのに。女の影も…。「大体が無理なのにな!」、「バイクが主だろ」、「あぁ…」、「そこにきて」、「ハコスカ」、「いちゃもん?」、「バカヤローの三連チャン」。「俺ぁ悪くない」。

さて、幸福町。数人のタムロ。「泳がせておけ」、名を滝川成人という。「顕著だろ」、「どっちにしても裁判でドン」、本を読みながら」。「…なにを読んでるんすか」、「あー」、手を挙げ…掲げ。「オイディプス王だ」。他に二名、一人は、竹下、もう一人は金串。「珍しくないっすか」、「それなりにな」、「…」。顛末だろうか。去る気がしてならない。のだが、大きくいって…付き添いと思えない。「しかし」、「パクるとはいい度胸っすね」、竹下が振り向き様に「馬鹿なのかな」。金串。「来たのはいいですが」。

向かうところ敵なしであった…。「なっ」、「なんてことするんだ」。「金ごときに物いわせやがって」。「ムカついてしょうがないぜ」、「なにやっても半端」、「その矛先は誰に行くんだ」、「このガキゃ」、「くらわしてやる」、滝川、他。成人式の当日、キメた格好で、眠そうに…。それ故、肩が当たった。考えが及ばずに体が先に反応!下方向につまりアゴ狙いのパンチ。一発で朦朧。

メっキメキの…まだ、感想がマシと。なにが…、とりあえずは、お楽しみを…一興。ただ、片方の神輿は、担ぎ手が必須。

「こいよ」。迷惑であるが、成金息子の子、脱税に自分も…。そして…。

いわゆる、逃げ回った果てなのである。鈴菜の噂を聞いたらしい。小耳に。つまり、増えてはいるものの別である。

駅、「着いたぜ」、「あちーのなんの」、「たしかに暖房効きすぎでしたね」。栗田、佳吉、片山。「待ってたぜ」、「ゴミ野郎共」。「追っつけだよなーほら」、「ローリーロドキンすか」、「いいだろ?イジって付けたんだ!」、…チェーンネックをウォレットチェーンに…。前方、いきなりのバット。「つっ」、太ももあたりに…。石黒、「フェアじゃないっすよ」、ヌルっと後ろから。腹部にヒザ…。「いてーな」、続けて、「どっか行け」、佳吉のドロップキック…ホームの外に飛んでいった。「この」、「お前ら程度に」、ナイフだ…。栗田、稲葉。「なぁ」、「あー」、「馬鹿ほど始末におけないものはないよな…」。「かっきーよ」、「代わってくんね」、「無理か」、体勢を整える前に一発。が、迎えるように一人を。知性である。「大将格はでません よ!!」、石黒である。

鈴菜、蘿蔔、「どうなんや」、「ほんとんとこ」、「そっすね」、「聞いた話じゃ」、「こちらの奴ではないらしいです」。「むちゃやなー」。「まっ」、「ええか」。

迷言込みだが、さて…滝川である。「いそうか」、「無理っすね」。「…もっとよく探せ」、「そんなに力まずに」、滝川、金串。「どことどこが繋がってるとかを考えるのが自然じゃないですか」、「当たり前だな」、「おもろくない」、続けて、「成敗っすから」、「おもろくないと…お前のいう」、「いけないのか」、「深く考えない」、「そっすよ」、「ナルさんだったら」、「イケイケで」。「まぁ」、「いい」。後に竹下のいった意味は明らかとなるのだが。

北田は、ホテルの方に行ったようだ。「駅は塞いだが…」、「やっぱ勝手ですよ」、「覚悟決めろ」、「鈴菜さんこそおかしいぜ」、?、と。「幸福町の守り神みたいだろうが」、「そこら辺歩いてる」、「オッサンではないんだぞ」、「最近はひょっちまって……」。「この前なんかは俺にさえ頼ってくる」、「だから」、「勝手ではない」。妥当であるのだが、発端でもある。

「キリねぇぜ」、「アホのごとく」、栗田、片山。二十人近くいる。叫んだら誰か来るだろうか。「くらっとけ」、稲葉の蹴り。テコンドー仕込みの回し蹴り…若干、浮いている。逆サイに佳吉、腹部に一発、途端に集まる。タイマンは、まず、無理だろう。「あっ」、「そこ」、「勝手にハジけないように」。石黒。

タイマン色が濃ゆい。どうなることやら。

「地回りだな」、「いいじゃないっすか」、「ぶらぶらと」。が、しかし心配である。筆者がいいたいのは、内省である。いくら、歴任したとしても…。極論では、熊。生態系では、最強だが。恐竜は、多分、草食って、誰の迷惑にもならずに逝くだろうから。「飯食いません?」。

行け!Kanton's

TSK、「日産よ」、?、と玉田。「おーきな宿題だよ」、「こんな馬鹿げたもん作って」、笑う玉田。「皆」、「忙しそうっすね」。工場の方を見ながら。「まず売れるかって話」、腹を抱えて、玉田が爆笑。「一興のよ」、「金…ですか…」、ニヤッとたかけん。…工具を置いて、「それはそうと」。

幸福町では。ホテル、鈴木。フクロ状態だが、向かって、鳥飼。「ご苦労なこった」、「囲まれてるかもしれないんだぜ」、「うるせーよ」、蹴り、「いたっ」、「赤チン塗っとけ」。鈴木、他。「ナーバスだね」、ペロッと舌、ローに一発、状況がヤバイ。ちなみに鳥飼。「まったくムカつくぜ」、ゾロゾロと。ヤバイ…こういった頭数では、フクロの方が優勢。

「…アイアンマンレースやて」、鈴菜。「誰がですか」、「昔のツレや」、「…」、「長なんぞ」。「あー」、続けて。「で?」、「ただ」、「完全にプロ」、開き直って、「階級あるんすか」。「知らん」。「名物野郎やったからな…」。

さて、と。駅では。耳打ち、「逃げるか!」、稲葉である。ヨレるのも無理がない。どっちが正しいかである。佳吉が辺りを気にし、栗田がソッコー、掻くようにパンチ。…逃げ道ないと逃げれないか…。逆サイ、片山。「バイバーイ!!」、逃走できるか探っていたのだ。二番目に石黒、タイマンではないんだから、良策。「…そこで」、「また」、「会おうぜ」。佳吉、栗田。

「アホか」、「端折りましょうよ」、滝川、竹下。「うめっ」、イタ飯。「大体がだ」、「私怨なんだ」、「あー」、「どっち付かずでしょう」、「全然」、「悪いと思えない」。「携帯とか」、「入れてない」、「もっというと入れようと思わない」、「あっ」、デザートを金串、「僕も同じの」。是正、アイデアなんだな…とれないもんな。本当。とりあえず、町内。

「鈴菜さん」、「使います?」、ライター、喫煙。「こじれとんな」、「連中はなんや」、「目撃からいって追ってるようです」。「なんを…」、「さぁ…聞いてみますか」。「頼んだで」。

「いてーなー」。栗田。目の前を警察。石黒が電話。「でませんね」、「正道くん大丈夫でしょうか」。「いいのいいの」、「あーいう類いは…放っときゃ」、「ずーっとやり続ける」、稲葉、片山。「会わんことには」。

蘿蔔がぼっちである…のだが、異常なほどに気にしている。

自分がぼっちかとかそんなところ。「なら…キッチリ」、「だなー」、滝川、竹下、向かい合って。「うまかったですねー」、満足気。「…何点くらい」、「97点」。竹下、金串、続けて、「単位落とした時みたいっすね」。「忘れ物して…」。「まっいいや」、「お前らがなんといおうといまのところは勧告」。

切り離されている。都民であったのだが、名前が売れてない。は、か…。恥美的ですまない。で、その上で、自己、個々を。

酔っ払いが…。蘿蔔である。なるほど!!くるから。知り合いとか。肩をコキ、コキと。見られた。別働はしている…。電話、「予定ならかち合います」。蘿蔔に。「ご苦労」。

…「佳吉だ」、「いまかけてくんな」。「しばかれるんですよ」、状況が状況なだけに。石黒が。「うるせーよ」、「まぁ」、片山、稲葉。「ウザイぞ」、栗田。「おい!」、「タクシー使うぞ」。「そっすね」、石黒、佳吉。「切らんでも」。

「どんどんこいよ」、「物足りねぇぜ」。「面白いじゃないの」、「なんの為?」、「さしていうこともねぇ…気にいらねぇからだ」。「フーン」、踵、鳥飼。「きかねぇぞ」、「こら」。肩あたりに。「通行人がくる」、「とりあえず」、「塞げ」。

「どうや」、鈴菜、「かち合うらしいんですが…その」、「なんや」、「目的通りというのは無理そうです」、「いちいち気にすなや」、「病もらうで」、「わかりました」、「動かせますね」。「そうや」。

「マッポか」、金串、「放っとけ」。「間違えられるぞ」、滝川。「改めて」、「僕は安心です」。「ただよ…話だけで済むか!ってことだよな」、「うーん」、金串、思考。一部始終。「呼びます?」、「それも違う」。「あー」、「わかるんですが」、「そこはグッと我慢して」、竹下、滝川である。

続く。「思慮にならんか」、「いいですから」、二名がガン見、そんなに痛いだろうか。「ワンマンで」、「乗り込んだら?」、滝川。「手っ取り早い」、「だろーが」、滝川、金串。「行けませんか…」、「だろう」、「ただ…」、滝川、竹下。「ただ?」、「いいのか?」、で、あろう。先立って、名が売れる。反復とかそれ以前に。

鈴菜、「めんどくさい奴らやな」、開口一番。「ポリもポリで相手するやろ心外やけど…」、沈黙、「まっ」、「えぇ」、「肩貸したるよって」。一連の騒動が悪化するとはこの時には思いにも寄らなかったようだ。

「ハゲ」、「タイマンか!!」、鈴木。「だろうが!よく考えろ」。

「出玉尽きてんじゃねぇか」、「そうだろうね」。「お前は追われる側に立ったことがねぇんだな」、「いつも数で押す」、「そんなとこだろ」。鈴木、鳥飼。「…」、「向こうで通ってもな」、胸ぐらを掴む、「こっちじゃあ無理だぜ」、パンチ。顔面に。

「間に合うかねぇ」、「大丈夫っすよ」。佳吉、片山。石黒、電話。「無理っすね」、「とにかく」、「有り金叩いて」、「探しましょう」、「賛成」、「OK」。警察と目があった。さっきと同じ…。

「不思議だな」、蘿蔔、電話。「どうかしたんですか」、「駅に機動隊が行かない」。「…あぁ」、「さて…張れ」。蘿蔔、他。

TSK、「久しぶりだな」、高橋、電話。「…なんか文句でも」、…名前は、高木 伝一、省かず。鳥栖出身、長髪、惡の華のTシャツを着用、飯田の同級生。「バッさん」、「連勤でしょ」、カラビナをイジりつつ。「うちのもんと合わせて」、「幸福町行ってこい」、笑う高木。「連れて帰ってくるんだぞ」、「いっすよ」。「あぁぁぁ」、「二人きりじゃないぞ」。高橋。

「くっそ嗅ぎ付けたか」、パトロール中の警官、三名、一点見、「ヤバイなぁ」、「状況がね」、順に金串、竹下である。「すませーん」、「ちょっと乗っていただけませんか」、「いいぞ」、?意図がわからないのに。警察、滝川。

車内、「なんで」、「あの辺りを」、「野暮だな…」、「端折ってるようですが…いま危険地帯ですよ」、滝川、警察。「わからないとでも!」。「情報操作か…」、「…」、滝川、金串…「ヤバすぎます」、「なぜなら」、「うるせーぞ」、「喋りながら運転すんな!」、代われと滝川。「…」、竹下、運転。すごい図である。「貸しましょうか」。

退屈である…恐ろしい。「伊東く…」、「誰ですか!」、蘿蔔、女性、電話、「どこ行ったかわかりません」。「くそがっ」。

「あっ」、「電話でて」。金串が電話、名が高井 公仁…遠藤ミチロウのTシャツを着用、「きっつい」、「早よ帰ってこい」。「こっちですら整ってない」。

「寒っ」、急行したようだ。蘿蔔、「テンション違いますね…」、?、蘿蔔。「いつもの蘿蔔さんじゃないというか」。「…」。蘿蔔、他。

車内、「七三の強そうな奴を見ませんでしたか!」、片山。沈黙、「さぁ」、「君らこの辺の子じゃないだろ」。「はい」。稲葉。「あー」、「これはいいかな」、「何日もいるもんじゃないよ」、?、と。続けて。「君らにも故郷はあるだろ」。

別のヤバさが。申し訳ないが、政令都市で言い切れんことはあると思うのだ。鈴菜を見たい。

「手ぇ早いな…」。「面白いじゃないですか」、「ほうか」、「なんとて」、「蘿蔔向かっとるはずやから」、滝川は。

「反対に校長をボっコボコ」。打ち解けている。変だが…。「忘れませんよ」、続けて、「鳥飼くんからしたら獲物」、「私が…いわゆるお上を気にしなくていいのも」、「そんな凄まじいのか」。「無法!」、「そっすね…一緒にいて」、「嬉しいというか」、「…」。滝川。治安は…。

「会ってみますか?」、「ぜひ」、「あー」、「きちー」、なぜか面々を。鈴木、「カッチカチだなー」、「逃げるものも逃げれんだろ!」、「なめてんのか」、ある種、逆上。再度、「帰りてェんだよ」。ただ、帰ってしまったらどうなるんだろうか!

お決まりだが、不審者が。なぜか急ぐ、常用外かしかしながら、殺人が先立つこともないだろう。「…」、「心配ですか?ホテルはわかってるんですよ」。

「なんとしてもだ」。蘿蔔。

「集まってるな」、「では本官はここまでということで」、「お気を付けて」。「おい」、「この展開だと付いてって…無理なのか」、「はい」、「殺されても」、「そうか」、パトカーから三名。

「おはようございます」。名は、河島順太という。例の。転じて、成金の。「あっそうだった」、「金ならあります」。「もう」、「ああいうの懲り懲りなんですよ」。地域に根ざしたなど…スローガンにすぐ飛びついたようだ。片田舎にもある。ちなみに資本金が課題だった。

鈴菜、「葉智か…聞ーてんで」、「神楽やろ」。「あんのボケ」、「なんおっ始めるか思たら」、「ボタン狩りでしょう」。「校章あんの」、鈴菜、他。「誰にやんのやろなぁ」、「ガチで!」。

「どっちにしても」、「近辺で張れ!」、蘿蔔である。いわゆる、本拠地の近辺と。「くそがっ」、「一人として」、「逃すな」。

東京。高木、電話。「あいさつは…」、「礼だろ!」、「ちょっっと待て」、「電話なんだ」。高木、飯田。「あー」、「たつはくるだろうからさ」、「で」、「俺もな」。「タカ寝てるだろ」。「でよ!陣は無理」、「…そうか」。「二次会らしいし」、「無理だね…100%」。順にたつこと、今国 達也、城之内 真司こと、ジョウシン、タカこと、金城 隆、陣 健太。

「電話鳴ってんぞ」。しかしながら、様になる。滝川、金串。「もしもーし」、「吉木す」、続けて、「胸騒ぎがしまして」。

「ヨッシー!忙しいんだよ」、「そっち向かっていいですか」、「よくわからんけど」、「来たければ来い…ってとこ」。吉木は…名を吉木公一という。学生の時、ブイブイいわせた逸話がある…別の機会として、「ここにいるんですか」、面々と目が合う。「いまさら」、「考えんな!乗り込むぞ」、竹下、滝川。

余談だが、鈴菜が自由を愛し、町にいるか。そんなことはどうでもいい。「おい!これ撒いてこい」、「端折るで」、「一名につき五万や!蘿蔔にもいっとけ」。あのおばさんは相変わらずブルジョアなのだろうが。

ジーっと。パトロール中の警官と。蘿蔔、電話、「蘿蔔さん!緊急です」、「意向は…」、「ですね」、「服装とかわかったらしいんで」、「アジトに呼べと」、「柿崎は!」。?、と。「数が合わん気が」、蘿蔔、他。

「おう」、「こっちかて」、「五万や!」。鈴菜。

ホテル、「うん…そうか」。「おっとケンカはここまでだ」、「お前の能書きに付き合わされんのも嫌だしな」、「なんだとおらァ」、「…仕舞い支度まで聞くか?普通!」、鳥飼、鈴木。

「じゃーな」、時間が止まったかのように…滝川、鳥飼。

「待て…このヤロ」、振り向きつつ滝川、放言、「お前が鳥飼か!」。?と一同、「なんだ」、「お前」、別に鈴木、「つっ」、「借りは返すぜ」、視線の集中を確認、一目散。

代わって、河島、「金はあるんだから」、「自由でしょ」。焦りつつ、「なにをいきなり」、住民。開業に関し。届出である。「いいですか?それは夢で」、「…不安です」。「なんだとコラ」、「…はい?とにかく不安です」。

ケンカ…口論にならなかっただけでも。高木たち、すでに駅だ。「いやなにかあったら」、「別にいいんだよ」、「むしろそれ着拒のレベル!」、だとしたら飯田が惡い。「なーんなことよりさぁ」、「せっかくこんだけいるんだから」、視線が集中、君のためではないと諭したいんだろう。「本当にこの頭数で」、「いいからよ」、飯田とジョウシン。なるほど、そういうことなんだろう。「旅行っすよ」、入れ違いに警察、目が合ったが、タカである。「あーじゃKanton'sで」、「いいだろ」。続けて、「これから苦難、困難に立ち向かって行く…それの」、「行くベぇ」、全員、「おい」。

さて。

宙ぶらりん地帯

鈴菜のアジトの地点を確認できるとしても。まず割りに合うかなのであって、ヒーロー不在も。話題なんだろう。

ワンマンの蘿蔔。坊さんが自転車で…憤慨しつつも黙々と。「柿崎」、電話である。「お前は戻れ!絶対に」、「わかりましたよ」、「さて…と」、おまけにパトカー。

しかしながら、問題は飯田だろうか。足を引っ張らなければいいのだが…。話は変わるが、滝川、鳥飼。「だったら」、「なんだ」。「散々聞かされたぜぃ」、「…そうか」、「おい」、「後ろ」。裏拳、鼻骨いったか…。「さて見せてもらおうか」、「実力とやら」、「お前もか」、「わかんねーな」。続けて、「どっこいだぜ」、「…急いでんな」、「まぁ…ねー」。「あっそうだ」、「お前もこないか」、例のタイマンである。簡略。時間がないと軍団。「どこだ!」、「…探して」、「後でこいよ」。余所余所しく。事実上の持ち越しである。

鈴菜、「ほうか」、説明が遅れたが、いいにくいが空調が効いている。廃屋なのだ。工場のようでもある。「きよるかのー…こんかったら」、「ワシら勝ちじゃ」、…ケツまくるからだろう。

「しっかしまー…ちっとばっか頼りすぎたようやの!」。蘿蔔か。

町内…それと看守が…「小刑の数が合わんのだ」、「数が」。「強引なだけですって」、「書類の確認できますし」。大笑い。

…河島である。「くっそー」、「置き去りか!なんで…こんな目に合わなければいけないんだ!」、わからんでもない。「くそがくそが」。

北田一派、ハネっ返りである。「また」、「葉智か!」。「なんとかして欲しいものだぜ」、「おっと聞かれたらヤバかった」。北田、他。「葉智は葉智ですしね」、「ところで」、「北田さん行くんですか」、ジーッと。「愚問だろ!」。

焦点を変えたい。単なる炎上か…どうだろう。「順番ですかねぇ」、住民に河島、「うちの畑でとれただ」、「ホウレン草」、「食うか」、「そんな躍起なっても無駄だで」。「そうですか…」、「遠慮すな」、「家族にも」、「ありがとうございます」。

「ああっ」、「どした」、「かっ」、「金串」。「間違いか」、「知り合いがい」、「ああいう頭見るとつい」、「近頃は坊主は増えてんだ」。「ゆっくりしてけ」、「…」、河島、住民。

―駅

蘿蔔の眼が光る。Kanton's…。「どういう集団ですか」、「『軍団』」はいない。正攻法からいって、そうだろう。「推挙されまして」、たつ。「はい」、「これ」。持っていたのだな。賞金のかかったタイマンの紙、「迷惑をかけないように」、なぜか?熱くなったが。いまだ先はわからず。

一方、東京、取り巻きなしで、電車。吉木である。特徴というか一応、髪は、茶のオールバック、眼鏡。ガタイはいい。

蘿蔔、電話。「引き上げんで」、「はい」、「死なないで下さいね」、電話を片付けつつ。「さて」、「帰るとしますか」。「行きゃしませんよっと」、「そうですか」、宙を見ながら。「一向に構いません」、?と、「一瞥に」、蘿蔔、ジョウシン。スタスタと。

鈴菜、「こぉら」、「ええ加減にしとけ!」、「…」、若干、睨みつつ。葉智、ストローの。名前は、神谷丞一郎、リーゼントに圧倒的存在感の文字T、クロムハーツのマルチボールウォレットチェーン、不良である。が、なぜそうなったかが大事!なにが役立つとかそんな。いいとして、「いわしたろか」、「久し振りじゃないっすか?蘿蔔さんとどうですか」。「…お前にいうて」、「なんになるんや」、「尻尾フリフリしとけ!」、「わかっとんやろ」。「るせーな」、「説教か」、「えぇ」、「来るか来んかだけはっきりせい」。「いったじゃねぇか」、「いい加減にしとけとよ」。一気に近付く。目の前で。「おまぁも神楽に付いとんやろ」。しかし、このガタイでなんという速さ…。「いっとくが」、「どっちに付いたって勝手だからな」、「だろーが」。

「勝手にせい」、葉智…「くそが!むちゃくちゃだな」、「指揮系統むっちゃくちゃじゃねーか?なんなんだ!ったくよ」、「…ですね」、「あの隊列な」、「そんで」、「あっちの隊列」、尺を取る。「コート見れ」、「でてくるとは柄にねぇよな」、「そっすね」。刑事を。神楽、もう一名の名は磐田という。…磐田 昭一、龍のタトゥーが見られる。左腕、焦燥が…「もうこうなったら…尾けますか!」。「…ちっく…神谷に連絡とれ」。

奇遇ではなかったのか…目的は…。いまのところは言及しないように!と、して、危険に変わりない。いや断言する。危険極まりない。反対に雇用かなんかあるんだな。気にする必要ないが、さて。

「ええ加減にせい」。鈴菜。

「神谷か」、躍起だ。ワンチャンとも。「あんだよ」、「コラ」、矛盾はあろう。そんなに急がんでも。

葉智独自のやり方があるのか。もう少し見たい。そんなものだろう。

さて、河島、「なんて」、「清々しい景色なんでしょう」…「これもうちでとれただよ」。「食わんか」、「遠慮せず」……「写真を」、おい…まぁ、それなりの。「兄ちゃん」、「とにかく食べようや」、「難しすぎだで」。

対一なんだが。いいや、数時間が経ち、とにかく抗戦は減少、タイマンを待つんだろう!「あれなんですか」、貼ってある…公認か。さて、と。失礼、吉木。

ストーンオブジャイト いわば そいつら!

「うし」、「揃ったか」、鈴菜。

「鈴菜さーん」、「ラベンダー倶楽部の方が」。「ほうか」、「忙しいから」、「待っとけ」。「いいやないか」、「か面子も揃った」、「後は意地賭けて」、「魂でケンカ」、「こんな美しいことはないで」、こいつは、そんなことを考えていたのだ。

右から、城石、鳥飼、柿崎、北田、蘿蔔、鈴菜。 「がんばって下さい」。

あー、バラバラだ。「かましゃよ」。佳吉…「見て下さいよ」、「これを」、「あー」、合間、「やっと見つけた」、一同、視線。鈴木である。「で」、「でますか…」。石黒。「おん前どのツラ下げて」、「こんなだよーん」、「こっ」、「この」、時間を置いて。「しっかし」、「きつかったぜ」、アハハと。宙を見ながら、「現地集合な」、「解散」。

「見てたんですか」、石黒。

「馬鹿だねぇ」、住民である。「さて」、聞かれてもいいんだな。

「いましたよ」、…元の木阿弥、はー、ここにきて、竹下、河島。「くそが」、電話中、滝川。「探し回ってろ」、飛んで、「僕には農家の方も」、痛い図。河島、滝川。「そりゃホームランか」、金串と目が合う。「とにかく」、「こんなことやってないで」、「戻るべき」。節はないが、「ヤだねー」、逆上…、めり込むほど殴った。「ひぃ」、「やっ」、「止めて」。「そんな…」、「片付けてやるぜー」、言葉に先立って、敗北…まだ殴るか!全治二週間といったところか。ただ、気絶から手を緩めた。「おとといきな」、彫刻のようだ。

さて、しかし、こんだけのされて、もう戻るだろうと。

…Kanton'sは。「なんで」、「早いんだよ」。…面白い。やっ、「本っ当に行くか?」、「ヤバイっしょ」、「俺ら繋がり自体なしですよ」、続けて、「まー」。稲葉…、「たつだろ」、「ひっさしぶりじゃねーか」。首相撲からの膝、「いてーな」、「くそが」、一旦、終了。「下手くそ共」、「俺だったら」、「そこで幕引く…からな!」。「期待はしませんが」、今国、飯田。「どうやって」、一旦、終了。金城である。

いやー、一気に進んだなと。吐露。スパンは、二日。各々が準備。

「はー」、?どこからそんな声が。「待っとったで」、布石で…ウォレットチェーンを新調。文字Tが見られた。

第一声、「バカヤロー」、滝川、「なにが!」、鈴菜、鳥飼。「早く戦らせやがれ」、「はーい」、「そこまで」、「ども」、「私はこんなものです」。名刺…「zeeco申します」、「よろ」。「では一度戻って」、沈黙、「数確認しますから」、「まずは」、「鈴菜さんとこ」、沈黙、「THE IRONや!構うことないで」、一点見…、「あの…いいや」、「割愛致します」、「寂しすぎるんじゃないかな」、片山。?と、「ええから」。「…いうてみい」、「片っぽが極惡で」、斜に。「あー?聞き捨てなんねぇな」、沈黙、「椅子ありますか」、しばし沈黙、「まっ」、「落ち着いて」。片山、鈴木、zeeco、「大いにいいが」、深呼吸、「野郎共!数揃ってんのか」。

「待たせたなー!」、「鈴菜」、「俺ら勝ったら」、「関係は五分だぜ」、…「考えといたるよ」、「並べ」。コーイチロー、鈴菜。他に葉智。

「待ちなさいっ」、「こんな僕でもズルイかどうかわかる」、「否断じて!大の男が!!」、「性懲りもなく」、すでに試合運びを。しかし…ちなみにzeeco、滝川、河島。ボロボロであるものの歩行に難はないようだ。「いわれてんで」、鈴菜。

駄目押しの数合わせである。まずは9名、幸福町側。ジーッと、一瞬であるが、「どうぞ」。

「こういう時いつも決まんねぇよな!」、「るせーよ」、ハァハァと河島、しばし問答、…なんという自然か!失礼、状態が。

片山、鈴木から。「俺ぁ抜けまっす」。「俺も」、「じゃ」、「俺もな」。「覚えとけよ!コラ」。稲葉に対し、今国、順にタカ、ジョウシン、佳吉。佳吉は意外である。続いて、飯田、!溶け込んでいる。zeecoと目が合う。別にいいが、ワンクッション、「兄ちゃんよ」、吉木である。…高木。「でんのか…腕っ節だけじゃだんれも認めちゃくれんぜ」、「滝川さん」、「いいでしょ」、「勝手にしろ」。異常なほど溶け込んだ。吉木、滝川。しかしながら、にらみ合いが続く。尚も。

とりあえずだが、まずは10名。変わって、「戦りますか?」。金串。「うんナルさんでるからねー」。「頼むから」、「早く」、「イラつくぜ」。「はい」、「では時間も時間ですし」、「9対9」、若干、モメている。「また」、「特別ルールとして」、「賞金でます」、呆れつつ。沸く。沸いた。「一番手さん!前に」。

カップ麺が…あたりを。蘿蔔である。

「まず東京だからというのが気に喰わないが…」、鳥飼と戦りたいのだろう。「台無しになるぜ」、「おい」、「いきまーす」。滝川、栗田、石黒。滝川は納得がいかないようだ。「めんどくせーから」、「Kanton'sでいいな」。「今国に聞いた」、鈴木。「そういえば」、「お前が付けたんだろ」、!と。「えぇ」、高木。「いい名じゃねぇか」、「はぁぁぁぁ?」、内心である。軽く自問自答しそうだが、トリは避けたい。

「言い忘れましたが」、「五本先取で」、「勝ちです」、zeeco。勝ちとのこと。「じゃどうぞ」、「それと」、辺りを厳しい目で。「はい」。椅子へ。

Kanton's対THE IRON

「どうや」、「早く帰ってきてくださいよ」、鈴菜、zeeco。「もしかして…ルールを忘れたとか」、「うっさい」。

石黒、城石。「あー」、「エスカレートすんなよ」、「死んじまうからな」。「頼むぜっ」、「完全になめてますね」、「それが駄目なんだよ」、タックル…入った。ボディに。?と、「馬鹿かこいつ」、「返しのチョークかヒザ入れるだろ」、内心。「一択です」。歓声か。「よし」、ジャブ、再度、ボディ。前者、城石、石黒。「エハっエハッ」、「なんだ」、「お前」、苦しそうに。苦し紛れのミドルキック、掴む、顔面にパンチ。転倒。数秒、「うん…こっからマウントだろ」。内心。「まっ」、「いいや」、ペロッと舌を出し、立つ否起き上がる。「強ーな」。

呆然、「つって」、「これどうしろと」、内心…である。「くたばんなよー」、佳吉。再度。「正直」、「わからん」、「こう」、マニュアルの動きを考える。ヒザだ。チャランボの状態は…。

蘿蔔、茶化しだ。「マウント取れただろ!」、「黙りなさい」、「ったく」。

「きつそうですね」、「なめんなや」、「これで」、「終わるんやったら」、「そこまでの器やってこと」、「あぁ」、「考えろ」。zeeco、鈴菜。「立て直さんことにゃ…」。ボソっと。「遅いです」、逆の大外刈り、ヒザ〜逆の大外、「くそが」、「もういいやろ!」、続けて、「それで」。城石、石黒、鈴菜。「くっそが」、伏して。

…チャランボの状態は…「はい」、「二番手」、zeeco。「やっきつかったっす」、「どう」、一同。「取り込まれる感じといいますか」。「いいや」、片山、「行かせてもらうぜー」。「オレの出番だな」、神谷。

「三角絞め思たやろ」、「あっこ取って落とさんと」、「いいファイトやった」。鈴菜、ダッシュから飛び蹴り、「イヤッハー」、アキレス腱を。!と鈴菜たち、転倒、「立て」、「オラぁ」、神楽が鈴菜を見る。「バータレ」。

苦し紛れの下段。片山である。「…」、出方を待つ。雑感、脳内シミュレーションである。「上段がガラ空きならんとけば」、「それとボディ」。フックをボディに。ちなみに片山、活路か、勝敗別にして。殴打…追い討ちのようにピンポイント、殴打×2から典型的にヒザ、が、返しに再度下段。「こうるせーな」、「熱くなんな」、神谷に神楽、「俺は負けるわけにいかねぇんだ」。

逆サイ、神谷。下段で崩す気なんだろう。ただ、最後の一手に関しても上段、ここらへんセオリーか。ローとローがぶつかる。そうすると首が空く…首相撲!「馬鹿か」、スレスレである。セオリーに対し。続けて、つまりそこで首相撲を解除。続け様のアッパー、…入らない。ミドル…。「動けるか」、神谷。これで、一勝一敗。

今国が肩をポンと。「勝てよな」、「鈴木に」。

「いやーいいファイトだった」、ワナワナと鈴菜。「どっちの味方じゃ」。

忘れていた。TSK、「たーまだ」、「俺爆笑」…「なにが起きたんですか」、ここにきて醒め。「中継でもあったらいいんですが…」、当事者しかわからない。たかけんと玉田。「引いたんだって!」、「えっ…なぜです」、続けて、「あっこの親分さん養子迎えて」、「ハコスカからバイクに移ったんだってよ」、ジーッと。後ろ姿…作業をしつつ、宙を見、「覚悟ありますね」、「そうね」、「それだけ見れれば」、続けて、「いっちゃった」。「あっ…また展覧の話きてますよ」、「ああいうのは放っといてもくる」、「…遅くね」、「あれだけ馬鹿馬鹿しいって」、作業、途中。「なんだかなー」、「もう他の揉め事じゃん」、「えぇ」、「たかけんじゃん」、「あー」、「ちょいいすか」、工具を取ろうとし、間にバイクを運ぶ…そして、なにかをいおうとした。「たかけんじゃん!!」、「でしたね」、呆然…。

さて、幸福町。「俺が行くといいたいところだが」、栗田。「つっ…並大抵じゃ死ぬ」、「でるこたねー」、一点見、止まる。ちなみに栗田。あの怪我では。「俺がでますよ」、「同胞ですから」、穿ちつつ。そうなんだろう。稲葉である。「ではどうぞー」。磐田だ。靴紐を気にしつつ。「いける」、「虚勢だけ持っても勝てませんよ」、稲葉が先に動く。稲葉、磐田。見下ろす形、「意味不明だぜ…」、一触触発。

しばし。「松生さんどうっすか」、「…どうもこうもあいつはあいつだよ」、「多分」。「ですよね」、「ただ…」、「なんだっつんだ」、続けて 、「いうんだ」、ジーッと。「一派できたでしょ」、「俺はだな」、「『大根』が嫌いなんだよ」、「…」、「別にさ」、「TSKの以前に…である前にさ」。

「やらせても捗るというか」、「なんすか」、自信満々。「あっ…株…」、宙を見ながら。玉田であるが、「及第でしょ」、クワッと。「そうなんだ」、「理だって」、「そうじゃん!!」、「どうぞ」、作業をしながら。「二つとしてないし」、「でしょうね」、作業をしながら。「反感ありますか?」、「ないね」、「同じだろ」。

「ですか…」。

「はー」、稲葉。「音を上げたのか」、「自分の心配をしたらどうだ」。穿って、キマっている。ヤクザキック、「ぬはっ」、一旦、停止。「全然だな」、「ダホ」、磐田、鈴菜。「うるさい奴らだ」、立ち上がり、砂を払う。「おう」、「お前のファイトなんざごまんとできんで…」、鈴菜、「どやろか」、「もしやぞ…もし」、「あがな連中ばっか詰め込んだとしてやなー」、「成り立つんやろか」。内心、「えぇか」。

お決まりのロー。「効きません」、フックがちのボディ、払う。胴回し回転蹴り、「どうですか?」。かすめて、立ち位置が変更。が、ダウン。「…あっ」、「母さん」、高木、「なにかな」、「オラぁー」、電話を持って、再度、謁見。前者が磐田のようだ。アッパーと先に動いたカカト…多分、肩に。払う形。正確には払い、牽制に変更。大まかにラリアット、組み立て方は常識からして、大きく。ポイント制なら、有利。

浅い…ボディに立ち返るべき、見るべし。フックはブローだが、ボディ派生が…、仮に足刀からだとしたら、やはり足刀。

首相撲に行きたいところだが、そっからヒザ、戻る。色々な感情が込み上げる。首相撲…ものすごい速さ、ヒザか。正拳…と。「負けです」。

二勝一敗…。

「金串」。金串に。「行けっ!!」、吉木である。「わっかりました」、上着を脱ぎ、「あっ」、「ビーツの…時期いつだったかな」、後ろ姿。金串、竹下。

なんという目付きか。「いわしたれ」、「はぁ」、鈴菜、蘿蔔、サラッと。

「どぞ」。zeeco。「吉木…くん」、「いいのかい」。「可愛い子には旅させろってやつす」。「それになーんもなに一つ返ってこない」。滝川、吉木。「負けんなよ」、栗田。

ラジオ体操…「固い固い」、ダッシュ、からのヒザ。ボディに。「待ちなさいって」。距離を測り、確認…返しに裏拳。ガード…強い。「まずサングラス外そうよ」、「でしたね」、そこからTシャツを脱ぐ。「持っててくれ」、「わかりました」、zeeco。

地団駄のアピール、キメまでいわんが、ポーズ…それより粗はでるものだなぁ。気を取り直して…再度、ダッシュ、が、タックルへ。チョップ、金串、蘿蔔。タックル状態のまま…「ヒザか!」、内心。首相撲へ。「ごほっ」。

首相撲…上体は大丈夫であるが。なんというか…一気呵成ではない。ので、わからない。選択肢としては、チョークスリーパーか継続か、早めにチョークだから。…ジャイアントスイングか…深いが、投げっぱな。「バカボン」。

「やるじゃない」、金串。「どうでしょうか」、「そやなー」、「準備は」、「相当鍛えてんで…まぁ」、「メンタルやけど」。「ざっくりいって」、宙を見ながら、鈴菜。「ほうか」、「せやな」、「建築…あるやろ」、「はっ」、「はい」。「資材全部抜きに建つか…」、?と。「えっとどういう」、「やろ」、続けて、「ほんで」、「荒れ果てる」。「手ぇ付けませんからね」。「変えれるか」、「自分なら到底」、続けて、「無理っす」。「例えな…」。

「くそ」、内心、「飛んでしまった」、内心。「どうしたもんか」、内心、強調。ドドっと。隙あらばとは間違いだな。逆に首相撲、早い早い!どうか。ボっコボコに入る。と。ダウン。辺りを気にしつつ、蘿蔔。「俺は勝てるのか」、内心。

「うっし」、「グワラゴラガキーン」、後ろ姿。大振りのフック…ロー、なぜか返しにフック、これにて、終了。

三勝一敗である。

「しかし…あのイナが負けるとか」、「考えられんね」。目が合う。「ちょ待て」、電話のようだ。栗田と佳吉。「帰れるか」、相手は、米田、米田正克、割愛。「無理だな」、ジーッと片山、「なんでもねーよ」、「気にするな」、「早く」。zeecoである。

「僕が…」、間に。「おい」、「勝ち上げたいとこで」、「そんな見ず知らずの奴だすのか」。片山である。「たしかになー」、「ちと惡いですが」、「引っ込んでてもらえません」、鈴木、竹下。「はいはいっと」、栗田…。なんという奇遇…失礼。

合図、鈴菜、柿崎。「早くしやがれ」。栗田、柿崎戦。

「…すげー格好だな」。後ろ蹴り、躱し、「空いてるし」。「叩っこむってんだろ」。「安い芝居だ」、「ふーん」。手刀を肩に。手で、掴む。「燃えてきたぜ」、「こうでなくちゃよ」、返しに後ろ蹴り、「ヒット」、「その手はもう通じないぜ」、「当たってんだけどな」、「そうか…弱さを糧に勝機とでもか」、相当、警戒している。

「柿崎さん」、「気を付けて」。城石。「同じようなことすんなよ」、「いやカウンターかまそうとね」、「ポン酢パワーす」、鈴菜側からしたら、やはり、変。石黒。「で」、「また」、「乗っけなるんだろ」、「御免だね」。回し蹴り、仕留める気か。ここで、ノーガード、「どこから…」、城石。内心。「そうか!」、「リードしてるわけだ」、「知らず知らずの内に」。「こっちゃ勝ってます」、「慌てる必要ありません」。城石。「うん…」、「よそ見すんな」、ヒザ、不良の常套句。「つっ」、一度、下段。更に崩すには…二択、チョークかボディブロー…正拳が…、穿ち気味に低姿勢のボディ、ジリ貧だ…ただ、先の石黒戦からして、なんともはや。それ以上もそれ以下もないというか。「くの字になれ」、東京勢爆笑、「論争ありがとよ」、続けざまのカカト…肩か顔面である。「寝とけ」、足払い、「焦ったらいかんぜ」。「あー」、「もう」。

三勝二敗か。

「よし行ってみよう」、「ゴロやね」、栗田…である。

これといって、ないのだが、TSK、いた電が…痛ましい。「身内と思うか」、「半々ですね」、続けて、「誰と思いますか…厳しいいい方しますが」、「懇ろなったとか」、「あー」、「向かい」、親指を指し。バッさん、玉田。「どうせ」、「欠勤!」、「絵空事みたいですねー」、一旦、停止。「わりとどうでもいいとか」、「だぁよ」、「ごまかしたいところですが…なぜですかね」、「その内世間全部嫌になるわけ」、「わかるかね」。「かもですね」、「俺が拠り所と!もうなんか」、「ある意味犠牲」、「だろ!そうすっと相手がそうなるまで見る」、「入院ですか」、「医師からしたらね」、「狭義の」、「バッさんの中誰かいるんじゃないすか」、ジーッと。「いや俺だからいいものの!」、「医師団ですか…」、「直訴か…いや考えっとなら」、「なんの為の医師か病理かと」、「いやだから」。「治しようないって」、「どこか惡いんですか」、「知らーん…ふっふっふ」、「で」、「休むってわかるんですよね」、「いた電!」、「電話ごといって」、「やらないと」、「あー」、「雑に見ますが」、「もう雇用ではないようですよ」。「から…だろ」、「はぁ」、「意欲が意欲が君たちにはあるんだ」、「よしとしますよ」、再度、いた電。「でらんと他いくかな」、「僕はでません」、「はい?」、「そうでないと」、電話。「部品?」。

「こういうの慣れてないんで」。「おかしいよ」、「ブレーンバスターいけたし」、「やられ損」。竹下、内心、「頼むぜー」、「エース!!」、片山と栗田。「どうも」、コーイチロー、無言、状況が状況なだけに。と、しておこう。

「ガチで戦る気あんのか」、「お互い様す」、「連中だったら」、「ポイント抜かすんだろ」、「見ててわかるよ」。竹下、神楽、割愛。「数合わせでしょう」、「ふーん」、「この馬鹿が久しぶりに煮えたぎってきたぜ」、「化石かよ」。振り向き、「金串が世話なりましたね」、「だな」、ロー、神楽。ミドルは止まって、そこをタックル、若干、遅くなった。位置を確認、「蚊か!なめんじゃねぇぞ」、続けて、「俺と戦ってるんだから」、「錯誤はすんな」、なるほど。「ハイはいけるんすか」、「失礼」、「それサンボだろ」、「当て身ねーし」、恐る恐るロー、「組みが主流」、ローにロー、「ぶっ倒してやろうか」、「考えがア」、「うっさいぞ」、「神楽」、「おまだけ口開いとるやんか」、鈴菜。睨むが、戻る。「馬鹿が」、右フック、取られ、一本背負い、…「くそがぁ」、低姿勢からアッパー…焦りが。後ろに回る。バックドロップ、鮮やか。倒す為に用いたんであって、軽症。「いてーな」、神楽もタフである。「まだ」、「しますか」、「まだだね」、「お前はぁ派生わかってねぇだろ」、「だからだ」。「…」、フック、フックに合わせて、水平チョップ、リーチ差はあるものの先にヒット、強引にボディ、が、ヒット、ジャブ、牽制か…。なんだ!これは…ジャブを受けつつ、頭部を持つ。頭部を持ち、いや首に移動、180度、回転し、その反動のまま投げる。「なにが…」、鈴菜。「キレたな」、「荒技!」。金串、栗田。どうかしたら、キレたら、怖いとかそういう話になりそうであるが、まま。図にするとまず回転が必要。

とにかく…三勝三敗。

安息は、発見を伴うんだな…法華文句こそ独特だが…さて、残すは三戦、出し尽くした感もある。早速、「どうぞ!」。zeeco。

「…こんなにぶっ倒れてんだ!」、「俺が」、「いっすよ」、「寝み…」。滝川、高木。「行きますバイ」、ちょうど夢とリンク…。「政親ぁやられんで」、「気ィつけぃ」、姿勢が変わった。端緒だ…だからこそ…。鈴菜である。

上着を脱ぎ、凡そ目測の一点凝視…各々であった。しかし、名勝負になるだろう。「グラサン付けたま」、「待たせたなー」、客か…孤児院から。斜に構え、「声掛けろって」。直山兆一…捻くれた…直近だが、話し合いを設けた輩。これだけ近付くなとヒシヒシでてたらそれは。「いいや……後でもっかいな」、深く息を吸い込んで、「カッセカセ」、「まさちか! 」、「カッセカセ」、「まさちか!」。「悔いのないように」、幸福町側全体を睨み、「あー」、「バタバタしてたからよ」、「おい」、「俺に勝ってどうするつもりだ」。「また」、「戻るとするよ」、上に目線、グラサンを取り。「うん」、チョップ、牽制にボディ、リズムを取りつつ…。「どうすか」、「そやなー」、「ほんもんのケンカやろな」。「うっさいけど!!」、「あれ誰ですか」、「孤児院住んでたいう」、鈴菜、zeecoは、釘付け、すべて、暗転なし。

ガッツマン

倒れた…セオリーが選手の倍以上、運動量が違いすぎる。見下ろす鳥飼。と、して、ただのローが重く、ストレートが跳ね飛ぶほど。どういう鍛え方してんだか…。「バカ…ボン」、「終わるか」、「始まったばかりだろうが」。前者が鳥飼。絶界…直ぐさまフック。ヒット、ガードごと吹っ飛ぶ。「それ使わないのか」、ウォレットチェーンに。パンパンと払う。動作、難しいもので…諸動作を見る。追うしかできないからだ。一旦、停止、タックル、滝川。肘、鳥飼。当たりながらもずっとウォレットチェーンを見ていた。一旦、終了。

穿ったチョーパン!アゴに…距離が空く。詰める鳥飼、制度無視だからか。制定こそいわんが、一体…。受け身。鳥飼である。流線形に立つ。典型のボディブローが。空を切る。合間にヒザ…入ったものの…限界がわかったらそれでいいが、ブチ切れている。「落ち着くんです」、金串。「距離をとって」、再度、金串。「うるせーぞ」、「あー」、「俺はお前を叩きのめす為にこっち来たんだな」、渾身の左、!と一同。「だから」、「いったろうが」。「聞け!」、「全員がお前みたいだったら」、「そりゃ楽だろ」、神楽…「別段!事足りんだよ」、よくいったなと金串は。「黙れや」、「もういいよ」。鈴菜、神楽。

「効かんよ」、手で、止める。「待て」、「…」、勝ち星ばっかだったら。とりあえず、ロンTを投げ。シーンと。「泥試合なるとわかるんだろう」。右膝、「つっ」、間髪入れずに右フック。ダウン。「立てるか…立てますか」、「お前の勝ちだ」。

「僕涙でましたよ」、「長生きするものですね」、「いやあっこから無理やろ…」。鈴菜、zeeco。

四勝三敗。

「次の方ー」、「おま…ぶち壊しやないか」。zeeco、鈴菜。無理もない。それほどに感嘆したんだろう。「自分だって」、「デモ中に」、「ローから入んで」、「どっちにしたって!」、無視、「どっち勝ちますかね」。

会話は成立している。「でまーす」、高木、「…」、北田。勝ちを逃したとしても依るところやはり鈴菜か…型がぶっ壊れてもまぁ、アリっちゃアリ。そりゃ見るだろうね…上着を脱ぎ、 CROWS×WORSTのスネイクヘッズT…高木である。

「死ぬなよ」、「それと…」。深呼吸、「くそがぁそれより前にだせっつう話だろ」、「こんなもん一本糞じゃねぇか」「…早いとこ終わらそうぜ!」、「ラリっとんか」、「…」、zeeco、鈴菜、北田。

「いくらぁ…我慢したか!」、「なめ晒して」、「そのくせよ」。「うるさいですよ」、「誰もきやしませんって」、開始。

ハンギングツリー、北田、ロー、ハイ、崩れかけだが、ヒザ前面。これを崩し、移行。ミドルレンジが不可能なんだ。潰しから、「イーハー」、再度、「イぃーハー」。「さて」、チョップ連打、から殴打。姿勢を変えたい。「外せんやろ」、「ざまぁぁ」。

「じゃ外さなければいいんすよ」、殴打を連打、「落ちど」。「馬っ鹿馬鹿しい」。数分、青くなりかけている。鮮やか、機を計って、左ミドル!「つっ」。続けて、ヤクザキック…浅い、右ストレート。アゴにヒット、ダウン、「くそ…」、立ったものの。「仕舞いか俺は…くそが」、「この俺だぞ」、「ドパンピーなら」、「ここで終わり」、気持ちを落ち着かせてるようだ。これら内心。「終わるかー」、圧倒…。「なんだ」、「なにが」、ファイティングポーズ変更…左気味に穿った。「いるかー」、タックル移行か…いや牽制のロー、ジャブを打たせてくれない。つまり!ワンツーができない。いけるか…。

左のヒザ前面…右かますのが奇襲、やはりカカト。なのだが、群を抜いてヒットなわけ。仕掛けてこない。最初に戻れんし。いやー。乗っけ浴びせ…ジャブで〆たい…。ヒザ…首相撲の二択。チョップ、水平だったら、無理。首付近、トントーンと。ボディ、右足で、ガード。吹っ飛ぶ。起き上がったものの。一発か…左の咄嗟に回し蹴り。正確には足刀。ヒット!「くはっ」、「いつっ」。巻き返しの肘。止まるか。ダウン…深い…。勝ちである。

四勝四敗か。

「暖ったまったようだな」、鈴木…と、「いわすいうてるやろ」、鈴菜。「早っ」。zeeco。「サシ初めてか」、「だったら」、「何だよ」、「お前は負けるんだ」、栗田。「黙れ!」。「どうでもええ」、「早よせい」。

ポケットに手を突っ込んだまま。「底知れんで」、「知るか」。

またしても…タックル。目で追えない。追えないほど。ガツンと。合わせて、頭突き。頭突きのまま吹っ飛んだ。「これが差や」、「いてーな」、デモの…デモの時に上着は脱いだようだ。「打ってみせい」、「いやあれじゃ師匠と子供だよ」、高木、率直に。前傾の右構え、移った。なぜか、鳥飼を。「うし」、破茶滅茶な構えを。うん。「この指止ーまれ」、「馬ッ鹿野郎」、鈴木、石黒、コールと混じって、素晴らしい…コールは、too late too war、遅すぎる戦争、と。

「ほいでぇ」、「馬鹿馬鹿」。チョップ、「正味…三十円のファイトやな」。取ったまま…手を。一本背負いに。空間で、目視している。避難?のよう避ける。東京勢だが。直下でなく…飛んだ。巻末が…やっよしとして。「まだまだ」。

「おまぁわかったで」、「勝つ気なんやろ」、「探り探り戦ってから…そんとな戦る気なかったら」、「死んでまう」、「で」、「どうや」、聞き出す気らしい。これほど戦力差が…端的ではないだろうか。いわば、東京勢のすべてであるし、一環といえない…故に。右ストレート、邪道。「端折んな」、払う。「これがボディ」、一瞬の間に。浮いた…つっ、「まぁ」、「気張れや」。「…」、退去しようとした物件が…後悔が…。「うるせー」、「お前やろうが」、「あっ」、「一個あんで」、「いわしたやろ」、「うちの……」。「それは返しとかんと」、「うるせー」。…裏拳から飛んで、頭突きに。ちょっと待って、ヒザを。水平チョップ、変形のヒジ、再度、裏拳、チョーク。「ええやろ」、落ちた…。

「終ぅ了」、「そこまで」、zeecoである。

幸福町側の勝ち。「今回は認めてやるよ」、片山、「いい勝負だったぜ」、栗田。鈴菜、振り向きざま。

数日後、原付を止めた。男である。「用て」、…鈴菜と。

ハッピーボックス

やっ、目を通して下さった方!ありがとうございます。当初は、鈴菜が化け物じみていて、やっぱ先行するんだろうと。イメージが上ね。で、段々、北田応援してるっていう。はい…、勝敗は、わかりませんね。以下略、が、幸福町の守り神ですよ。作中。

ハッピーボックス

劇画化予定

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-03-23

Copyrighted
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  1. 殴り合いか殺し合い
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  4. 宙ぶらりん地帯
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