羽毛布団

が好きでした

羽毛布団が好きでした

ぼくの街は もう三月なのに雪が降るよ

そういうことってあるよね

お天気だって間違えちゃうことあるよね

おかしくなんてないの

だって 桜と雪を一緒に見られるのは

悪いことじゃない

すごく綺麗だよ

ほら 上を向いてみてよ

下ばっかりみてたんじゃ わからないことだって

きみの好きなドーナツの味は?

どうだっていいことなんかじゃないよ

とても重要なことだよ

大人は決して聞かないような

重要なことだよ

きみはどんな布団で寝ているの?

きみは外へ出るのは好き?

きみはどんなお茶碗でご飯を食べているの?

全部全部大切なことだよ

当たり前なんかじゃないさ

とても大事なんだから

羽毛布団

羽毛布団

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-03-21

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