くま
新聞紙に並んだ活字が
わたしを襲ってくるように
わたしは今日も お昼になっても
起きられないままでいる
心臓がくさい
勇気はもうとっくの昔に腐ってしまったみたいだ
使い道なんてもうないけれど
ベタベタと湿った髪の毛も
もう何日着ているかわからないような服も
全部が嫌で
死にたくなるような虚無感で
空っぽなのに何か空っぽ以外が
こう、ぐるって
わたしに巻き付いて離れないんだ
だからわたしの中で 綺麗なとこなんて
どこにもない
きっとそのせいなんだ
現実逃避なんて 簡単なものじゃない
わたしに現実はない
わたしは多分虚像
触れられないようだ
くま