吐き出してしまいたいような

君の顔の 輪郭を



すべすべと なぞるように



君の心臓の やわらかいとこを



一緒に触っていたいな



咲き乱れていた 行く当てもなく



ただただ 走って 忘れたかったんだ



でも それは 終わりに近づくことだった



何も知らずに 笑ってたよ



光沢感のある 真珠だって



僕のドロドロした心で 汚してしまうよ



ありがとう そんな綺麗事なんていらない



今欲しいのは 君の毒だ



僕を僕の形を 殺した罪は さほど大きくないのかもしれない



だけど 僕は 君を恨むよ



カーテンの拾い上げて 君のもとへ行こう



落ちた花瓶 そしてその花たちよ



僕を死なせてくれてありがとう



君たちは 何も悪くはないさ



ただ 愛ある犯罪を犯しただけだ



昨日の毒は 一昨日吐き出してやった



僕は未来少女 信じられないよね



不思議な空間 虚偽に溺れる世界



この社会は 間違っている



間違っていたんだ




君がいたから




この地球は もう終わりだ




僕とともに




君はあるから

吐き出してしまいたいような

吐き出してしまいたいような

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-29

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted