馬鹿みたいね

白石 あめ

長い間 ずっと知らなかった


いつのまにか変わってしまっていたのね


涙色の空を 押し殺すように叫んだ


何も知らずに 分からずに笑っていたわ


水面に映る私の顔は馬鹿みたいだった


忘れてしまえたら どれほど楽なんでしょう


それでも この気持ちは忘れられなくて


君のそばにいられるのは私じゃないのに


いつかは消える恋


それだけを自分に言い聞かせて


また 息を吐く





君に出会わなければ 



君に恋をしなければ



こんなに狂おしい感情を知らずに



無意味になったあの場所も



言葉たちも



まだ私の中では思い出として残っているの



永遠の嘘は 今 溶かした



これで おあいこでしょう



さようなら





君に出会わなければ

馬鹿みたいね

馬鹿みたいね

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-11

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