月に恋をした夢想家は……

月に恋をした夢想家は
大きな雲になろうと背伸びをした
彼女が口から漏らす煌めく吐息を
誰かに奪われることを懸念して

狂おしいほどの恋心は
街を照らす無償の輝きにさえ
息が苦しくなるほどに嫉妬して
月を自分の内に拐おうとした

胸が壊れるほどの愛情が
夜風よりも冷たい涙に濡れてはいるが
恋い焦がれの火だけは音を鳴らした

己を狂わせるほどに愛しいものは
例えば月の光が誰にも奪われないように
灰色の大きな雲となって消してしまいたい

月に恋をした夢想家は……

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月に恋をした夢想家は……

秋なので、月の詩を書いてみました。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-02

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