A beautiful lie

わかってた


君が僕のことを もう好きじゃないってこと


さようなら


は言わないで 君は僕から離れた


涙は 


一滴も 溢れることはなかった


それは


もともとの性格だろう


悲しくないわけじゃない


ただ涙が出ないだけ


君が僕に誓った


ずっと一緒にいようね って


まぁ心から信じてたわけじゃないけれど


少し虚しいかな


相対的な 君と僕


対等に見えて 大きな溝があった


さようなら


は言って欲しかったな


だんだん冷たくなったわけじゃない


ただ本当に突然で


夕立みたいに別れは唐突にやって来る


僕の昨日を育てた君の笑顔


あれも嘘だったのかな


全てが虚偽の世界に見えてさ


なにも信じられないんだ


美しい嘘も悲しい嘘も


どっちもおんなじで


嘘なんて綺麗事だけで


本当は人を騙すだけの言葉


ただそれだけ


綺麗な騙しなんていらないでしょう

A beautiful lie

A beautiful lie

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-22

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