浮気な果実
自分が愛しく思うものは
まるで浮気な果実のようだ
まだ青く実の硬いときもあれば
指が沈むほど柔らかいときもある
愛しきものは果実のようだ
心からの口付けを交わしてみれば
酸味で舌が痺れるときもあり
大袈裟な甘味に舌が煩うときもある
程良いころの果実に触れれば
それだけで心は喜びに奮う
幻のような香ばしさのゆえに
人は時機に疎い愚かな阿呆者で
心から愛するものを身近にしても
悪気ない無知のために見失う
浮気な果実
自分が愛しく思うものは
まるで浮気な果実のようだ
まだ青く実の硬いときもあれば
指が沈むほど柔らかいときもある
愛しきものは果実のようだ
心からの口付けを交わしてみれば
酸味で舌が痺れるときもあり
大袈裟な甘味に舌が煩うときもある
程良いころの果実に触れれば
それだけで心は喜びに奮う
幻のような香ばしさのゆえに
人は時機に疎い愚かな阿呆者で
心から愛するものを身近にしても
悪気ない無知のために見失う
浮気な果実