天の声

希望を崇拝している僕は
例えば息子が不幸な事故で亡くなったとき
例えば娘が貧困に己の体を売ったき
心から希望を歌うことができるのだろうか

希望は未来を期待して
思考をし続けることである
希望は絶望を拒絶して
思考を止めないことである

不条理に身が凍えてしまうとき
思考は心に掛ける布団のように
自分を温めるものでなくてはならない

希望が常に己を励ますものであるのなら
僕は自然な感情を素直に享受して
真面目な心で生きていこうと思う

天の声

天の声

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-18

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