人類の存在意義について

僕らはずっと前から知っていた

この世界の黒い黒いところを

でもそれを見ないふりをして

偽りの幸せを創ったのさ


彼らは言った

この世界の人類の存在意義は一体何だ?

僕らの中でそれを答えられたのは

誰一人としていなかった


どうしたって人間は死ぬ

いつかは消える生命体

命ある限りは無くなるのが

この世界のルールだった


それなら

何のために僕らは毎日

生きているのかな

毎日毎日息をして

心臓を動かして

また眠って

また起きて

食事をして

そんなことのために毎日

生きているのかな

そうだったら


どれほど残酷なことだろう


つまりはこの世界に人類がいることさえ矛盾なのさ

たとえ誰か一人消えてしまっても

きっと誰も気づかないさ

なんて悲しい事だろう

僕らは死ぬために毎日生きてたの?

そんなことならば

僕はもう



自分で消える道を


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人類の存在意義について

人類の存在意義について

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-10

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