花


未来のために咲いていた花の
花びらいちまいちぎり取った
この手で この小さな手で

汚れていく身体赦せても
ひとりぼっちの夜は来る
何度も 何度も泣いた


いつ枯れる いつか枯れる
花はまだ揺れている
まだ生きる いつか終わる
それも別に惜しくない


偽りの微笑みを 意味のない言葉を
繰り返しても
心 壊れそうで壊れない
あはは 可笑しいね 私 おかしいね

優しさであふれた 底なしの愛で
くるまれているのに
私 泣くだけで変われない
あはは 悲しいね 君も 悲しいね



2人のために咲いている花の
花びらにまた手を伸ばす
大丈夫 まだ 大丈夫なんて


子供のままの身体着飾って
誤魔化しては夜を彷徨う
嘘だよ 嘘ばかりなんだよ



何故笑う? なんで笑う
泣いた顔がわからない
もう知ってる とっくに知ってる
愛し方なんて忘れたの



偽りじゃない涙と 本物の言葉と
信じなくてもいい
心 千切れながら叫んでいる


ここで 終わりに ここに 居させて
悲しさでいっぱい 寂しさが消えない
私 包めない 君を
今は なんにも  あぁ 空っぽみたい


狂いかけた私と 壊れそうな君の
未来にまだ花が咲いている
あはは 可笑しいね あはは 可笑しいや


このままでいいなんて 思っちゃいないけど
変われそうな気もしない
心 壊れてしまえば 花は守れるの?


あはは 抱きしめて ねえ 悲しいね

歌詞。
くるりの「魂のゆくえ」から 
未来の花という書き出しができました。
仄暗い愛しさを書きたかった。

歌詞。 未来のために咲いている花に手を伸ばす。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-03-02

Copyrighted
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