白樺の詩(うた)
白樺の詩(うた)
夏になると白樺湖に出張で約2ヶ月の間1人で
色々とものを考え、小説などを書き続けています。
短歌もありますのでまとめてみました。
白樺湖は標高1400m。夏はとても涼しく快適です。
2003年 夏
○ ふと見れば 野に咲く花は 君に似て
京を偲びつ うぐいすの声
(寮からお店まで白樺の林を抜けてテニスコートの
坂道を下りていきます。早朝、白樺湖の向こうに
は車山がとても綺麗に大空に浮んでいます。
ふと足元を見ると、白い野菊が咲いていました。
うぐいすの声がすぐそこの林から聞こえます)
○ 白樺の 隅に群れ咲く ラベンダー
京都懐かし 鼻太郎 なつかし
(鼻太郎は京都で飼っていたライオンウサギです)
2004年 夏
○ 白樺に 負けじ花咲く コスモスは
風にも倒れず 雨にも倒れず
(今年はとても台風がたくさん直撃しました。
コスモスは倒れても倒れても又そこから
雄雄しく立ち上がって花を咲かせます)
2005年 夏
○ かなかなと 日暮し暮れぬ 白樺の
霧にほのかな ともし灯の家
(日暮れと共に白樺湖畔の民家にはぽつりぽつりと
灯が灯ります。)
○ 風すさぶ 水のせせらぎ 音冴えて
寝るに寝られず 二転三転
(今年も台風が多く、夜はなかなか寝れませんでした)
○ 焼き杉の 板に安らぐ 赤とんぼ
客も微笑み 我も微笑む
(赤とんぼやかなぶん、あおむらさきも飛んできます)
○ 朝晴れて 昼の陽射しも かんかんと
それでも来るぞ 今日も夕立
(山は雲の流れも速く天気はいつも急変します)
2006年 夏
○ 白樺の 夏も今年で 幾年ぞ
雲南広布は 先の又先
○ 金はなし 夢なし欲なし 色気なし
生きる気もなし 生ける屍
○ 盆冷夏 長雨どしゃぶり くそくらえ
今に見ていろ 憎き第六天
○ 星空に ここは天国 白樺湖
帰れば地獄 どこもかしこも
2007年 夏
○ 白樺の いじわるばあさん 訪ね来て
懐かし君は ふるさとの人
(喫茶店意地悪ばあさんのママは京都の人です)
○ さよならと かすかに笑みて 振る右手
懐かし君の 着物姿よ
○ あめ玉に 込めた思いを 知りもせで
喉はひりひり 夜も眠れず
○ 地区は今 お代代わりで 居場所なし
錦宝会で 又会いましょう
2008年 夏
○ 白樺の 小径を今日も 元気よく
うまい空気で 健康第一
○ 車山 間近に見える 夏の空
ここは天国 白樺の里
○ 凍え死ぬ 庭にほのかな 蝋梅は
懐かし君の 着物姿か
(蝋梅は一番寒い頃に咲く梅の花で
薄黄色をしています)
○ あてにすな 何にも気にせず 考えず
ただ押し通せ わが身一筋
(座右の銘です。死ぬまでこれで押し通します)
○ 中国に 毎年行けたら それでいい
(最近の心境です)
〇2015年5月24日二人兄弟のように育った甥の克秀が
亡くなりました。肺がんでした。2月に電話があってそれが
最後でした。残された娘が不憫で・・・・・。
◎いとおしつ ねがいつ 迷うこの心
天からうがて この心をば
◎おいさきは 短きものと 知りつつも
なほ余りある 我が心かな
◎かねてより 多くの人を 救わんと
されど今ただ 1人なりけり
◎今はただ 死にゆく人を 見送りつ
悔いは何かと 問うばかりなり
白樺の詩(うた)