悪魔のモグラ

どうでもいいこと

私は日々どうでもいいと思うように努めようと努めている。
こんな回りくどい表し方をするのも全く実行ができてい無いから、とても弱気になっているのだ。
そう、私は物事に意味を見出してしまう人間だ。
それはもう、なんでも結びつける神話の世界であっても、もう少しどうでもいい感じにいたしてますよ。と誰かに言われそうなほどだ。
一人でいると大抵考えがぐるぐるしてしまう。
それはもうあの良くぐるぐるしている・・・あの・・・?良くぐるぐるしているもののたとえが思いつか無い。そんな不恰好なものきっとこの世界には無いに違い無い。
私だけだ。
きっと私の脳みそだけが勝手にぐるぐるしているのだ。
ここで例え話をするのが定石であろう。お話をした後きっと「そいつはぐるぐるしすぎだ」「どうしてそうなるんですか?」とうの言葉が生まれることすら容易に想像ができる。
でも無理だ、私の脳のぐるぐるは定着し無い。
ぐるぐるっとひとしきり回るとどこかに流れていってしまうのだ。
例えば今、まさにこの文を打っている時に浮かんだぐるぐるはこうだ。
「てか、なんで私文打つ時この話し方なの?なんかおかしく無い?全くキャラじゃ無いんですけど、てかなんか違和感しか感じ無いわ〜」
「でもこの方がなんか打ちやすいんじゃない?文にするとこうなるもんなんじゃないかね?」
「いや、おかしいから普通に。ただ文章力ないだけだかんねこんなの。」
「もっと普通に文とか勉強したりしてる頭いい人ならもっとソフトでいて感じの良い文かけるかんね!」
「そもそも、文かくの得意でないのになぜ文を書いてるわけ?」
「そういえば小さい時からまともに読書感想文かけたことないよね」
「いや、てかあれは、なんかわかん無いけど。そもそも本を見る時の感想が一般的でなくそれが混乱をもたらしてたと思う。」


「・・・・どうでもよくない?」
これで締めだ。そう答えの出そうにないものは、すべてどうでも良いものなのだ。
この例えは、本当に腐り落ちるほどにどうでも良いものだが、時としてどうでもよくないことまでこれを使おうとする傾向がある。
しかしそういった場合にはかならず失敗に終わる。
合言葉「どうでもいい」が全く効か無いのだ。
先に行ったとうり私は日々このどうでもいいを務めて使うようにし、頭の中のぐるぐるを停止させることに躍起になっている。
大げさに感じられるだろうが、本当に躍起になっているのだ。
それはもう子供の頃にゲームセンターにあったもぐら叩きのゲームをする子供くらい躍起だ。そんなにしてはモグラ死ぬし。ゲーム機破壊されちゃうね。レベルだ。
そんなに躍起でも悪魔のようにすばしっこいモグラがいて、ぴょこぴょこと私の頭に出現し続ける。
私はといえばそのモグラにイライラさせられっぱなしだ。
モグラを一匹でも野放しにするとまたまた出てくる悪魔モグラが放たれ今度は2匹になってしまうのだから!これは大変恐ろしいことだ。
そんなこんなで私は疲れている。
とても脳みそが疲労する。
日々すばしっこいモグラを叩き落としているのだ。
戦っているのだ。
だから明日も休みたい。
今日は早めに寝たい。
美味しいものを食べたい。

そう、先ほどの腐り落ちそうなほどどうでもいいものの答えは、こうして発言することで一匹モグラが消せる。
これに尽きる。
願わくば私の叩いたモグラが復讐に来ないことを祈ろう。

悪魔のモグラ

悪魔のモグラ

モグラなんて本当はかわいくていいやつだ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-07

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