Ril

朝起きた。
当然ことだ。
至極当然のことを人間は時たまに文にすることがあるものなのだ。
そんな私は当然のようにカーテンを開けて、なぜかリビングのソファーなんかで寝ている姉の顔に朝日を浴びせた。
私はもちろん寝させてあげようとか、寝てる人に朝日を浴びせる行為は、はたして正しいことなのかとか、そんなどうでもいいことがほんの0.1秒ほど頭を掠めたけれど、当然カーテンを開けた。
朝だからだ。
何しろ私は朝日が一番好きで、むしろ朝日が見れないとその日の調子そのものに多大な影響を及ぼしてしまう人間だ。
曇りや雨の日は使い物にならない。
小さなころよく歌ったカメハメハ大王の歌に似ている。風が吹いたら遅刻して、雨が降ったらお休みする人間なのだ。
そんなこんなで現代の規律社会に適応できるはずもなく、なんだかよくわからない会社でお給料もままならない自由業をしている。
朝日を浴びる。
紫外線が気になる。
昨日の夜お風呂に入らず寝てしまった。奇跡的に日焼け止め効果が残っているかもしれない、けれどもその事実は紫外線なんかよりもよっぽど肌に悪いだろう。
お分かりの通り、ただ言ってるだけだ、特に気にしてなどいない。
日焼け止めは気休めに塗り、化粧を落とさずに寝ても気にしない。翌朝影響は出る年になったとは思うが、元来肌が強く気にならない。
書き忘れたが、朝日を浴びた姉はというと。
朝日とともに、それよりもよく分からないテンションの妹に絡まれ、迷惑と慣れっこの諦めといつもながら不思議な妹のハイテンションになんとも言い表しがたい顔になり、もそもそと自分の部屋に撤退した。
悪いことをした。
とはあまり思わない。
朝だからだ。
朝の私は無敵なのだ。
けして、朝だから起きるのは当たり前で悪いと思わない、などと言うわけではない。
朝の私は最強にわがままで、人の迷惑なんて考えることをしない、世界は私中心に回っている。
・・・という特殊能力がある。
人間はよくできたもので、夜になると自分が世界で一番劣った人間に感じる。
昼間が一番ちょうどいいであろうと思う。
ここまでかいて、読み返してみた。
不思議な人間だ。
こんな人間がいるとは信じがたい。
しかし事実を受け入れ、私は私と一生一緒にいなくてはならない唯一の人間として肯定してあげようと思う。
ユニークで素敵な性格ですね。
これも朝のなせる業だこんな変わった人間をこんなにも快く受け入れられるのだから。

朝日が好きだ。
君がいなくては生きていけない。
願わくば明日も明後日も私の元を訪れてほしい。
私は君が来るまでここを動かないだろう。
また君がここを訪れてくれることを知っているから。
親愛なる朝日誰よりもきっと世界中の人に愛されている存在。
人と同じなのは嫌いな私だが朝日を愛する気持ちは世界の人と同じだ。
それでも誰よりも朝日に振り回される人間でいよう。

こんな愛の言葉が出てくる。
要するに私は5時から朝日に振り回されていて、今とても眠いのだと思う。
そう第二の恋人睡眠が呼んでいる。
朝日から浮気して寝ろと言っているのだ。
誘惑にはとても勝てない。

それではおやすみなさい。

今まさに考えていることです。 朝日を浴びながら書き散らかしました。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-06

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