高校2年生のこと
「 これは1人の高校2年生男子が女子に送る純愛を描いた物語 」
※ ご注意 ※
ここに登場する人物、団体は全て架空となっております。
前作(連載中)
無人呼吸 http://slib.net/34789
登 場 人 物 。
朝倉桃花 - Asakura Toka -
藤城学園高等学校2年A組2番に属する
部活動は帰宅部
容姿端麗
男も女も寄ってくるが興味を示さず唯一友達と呼べるのは和人だけ
鈍感
学力と運動神経はズバ抜けて凄い
学年1位
両親はいない
青山和人 - Aoyama Kazuto -
藤城学園高等学校2年A組1番に属する
部活は帰宅部
容姿端麗 女子からの呼び出しも多い
心を開いているのは桃花だけ
無口
桃花に溺愛
学力と運動神経がズバ抜けて凄い
学年2位
父子家庭で犬が好き
2年生 夏
「あ”づい”~~」
うーっと唸りながら机にベタァっと張り付くのは桃花
「....」
いつも通り桃花の髪をいじる和人
「アンタさあ、汗かいてるあたしの髪触って気持ち悪いとか感じないわけ?」
気温が30度を上回る7月下旬
そういやわたし今年は気温が上がるのが早いと愚痴をたらたら流していたなあ。とふと思い出す
「別に?この絹みたいに細いさらさらの髪好きなんだよ」
いちいち褒めなくていいのだよメンドくさい男だ
自分の髪を手ぐしするだけでも汗のせいでうまくとけないのに
少し上体を起こし顔に張り付いた前髪を掬い上げる
「長年伸ばしてきたけどそろそろ切っても「ダメだ」
むっとなり和人の顔を見る。
するともう一度「ダメだ」と言う
そんなにお前は私の髪の毛が好きか。いっそのこと切った髪をくれてやってもいいんだぞ。
めんどくさくなり再度机に突っ伏する
「あー帰りたいよ~」
「あと1時間頑張れ」
今日は4限で終わる
そして今は3限が終わり休憩中
しかし今日の授業は1限の古文しか出ていない
和人は1限からきっちり受けている.........なんてこともなく私が2限のはじまる前教室を出れば「俺も」と言いひょこひょことわたしの後を追いかけてきた
そして今は音楽室
が、しかし1年生が使っていたため準備室へ足を運んだ。
「準備室...」
和人が頭の上にはてなマークを浮かべる。
それを悟った桃花は「そ」っと短く返事をしずーっと奥にあるドアを開ける。
するととても準備室に置く必要性の感じられないモノトーンで統一された1つの部屋のソファーに桃花はダイブした
「和人」
「ん」
名前しか言っていないが和人はエアコンのリモコンを取りスイッチをつける。
「ありが...ったああ!!!」
桃花の頭に激痛が走る。
それと同時に「あ、」と口を小さく開けては思ってもいないが「悪い」と形だけ謝る。
無論彼は今までに「真面目」に謝ってきたことがない
「おま・・・。ちょい待てわたし今リモコン当たったんだけど」
「だから悪いって」
「嘘つけええええ。悪意があったからわたしに向かってリモコン投げたんでしょ!?ねえそうなんでしょ!?たまたまとかないでしょ!?ねえ!?」
と言いながら投げられたリモコンを投げ返す。
すると余裕の表情のままそのリモコンをキャッチ
「お前こそ危ないだろ何やってんだ」
桃花に近寄りコツンと頭をリモコンで叩く
「お前何回あたしの頭に物当てたら気が済むわけ・・・」
ハァアアアと大きなため息を吐くと同時に本鈴がなる。
「わたし帰りたい」
「カバン教室じゃん」
「とってこればよかった」
「バカじゃねえの」
「和人も言ってくれたらよかったのに」
「...」
不機嫌なわたしの顔をじっとみつめる。
するとフッと微笑み携帯をポケットから出す。
は?
いやお前今人の顔みて笑ったよね?ねえ笑ったよね??
いやめっちゃ失礼じゃね!?!?!?!?!?
ってかさっきから扱い方めっちゃ雑くないっすか先輩!?!?!?!?!?!?!?
ねえ!?!??!?!?!?
眉間に皺を寄せながらカッと睨む。
「なんだ」
じろじろ見られ不機嫌そうにこちらを見る
いやその顔したいのわたしね
なんでお前に不機嫌そうにされなきゃならんふざけるんじゃない。
ふんっ、と言いながらソファーのクッションに顔を埋める。
すると意識はそこで途絶えた。
2年生 夏2
「ん・・・」
寝ている間ズキッとした体の痛みのせいで目が覚める。
起き上がれば長時間寝ていたせいで肩と腕が猛烈に痛い。
「いったッ・・・・。」
顔を歪ませては目を擦る。
あ、寝たんだ私。
あたりをキョロキョロすれば誰もいない。
ん?誰も?
ハッとなり準備室の中をぐるぐる回る。
「か、和人・・・?」
まさか帰ったとか?
ふと、窓の方に視線を映すと辺りはもう真っ暗だった。
夏で陽が落ちるのは遅いが窓越しに映る景色は街の電灯が見えるくらいで近所の家やスーパーは黒い病みに隠れてしまっていた。
となると今はだいたい19時か20時くらいと言ったところか。
和人に連絡しなきゃ・・・。
わさわさとポケットを探る。
あれ、携帯がない・・・。
ゾッと不安を覚える。
やばい、カバン教室じゃん・・・。
どうしようと慌てて部屋中をぐるぐる駆け回る。
ドサッ
デスクに肘が辺りその衝撃で何かが落ちる。
足元を見るとそこには自分のカバンが置いてあった。
きっと和人が取ってきてくれたのだろう。
感謝感謝と言いながらカバンを漁る。
そして奥にしまってある携帯を取り出す。
手慣れた手つきで通話履歴の一番上にある「青山 和人」をクリックする
ちなみに通話履歴は全部「青山 和人」で埋まっていた。
私の携帯には学校と和人の携帯、家の電話番号しか入れていない。
というより入れる人がいない。
プルルル・・・・
部屋にコール音だけが響く。
「もしもし」
聞きなれたいつもの声が聞こえる。
「もう帰った?」
電話に出てくれた和人の声を聞き安堵のため息をバレないように零してから聞く。
「ああ。」
「了解」
一方的にブツッと切ればカバンを持ち携帯をがさつに突っ込む。
部屋の電気を消して準備室から出る。
この時間帯に残っているのは教師くらいだろう。
自分の足音がろうかに響き渡る。
靴を履き替え門を出る。
「それにしても暗いなあ」
夏とは思えないくらいの暗さだった。
上を見上げると星は無かった
「明日は雨かな?」
独り言を言いながら歩きすすめる。
プルルル・・・
「疲れたな」
特に何もしてないけどね。
道路の白線に乗って綱渡りをする。
今時の小学生でもやらないことをする。
腕を横にバッと広げ白線の上を細い脚が動く。
その途端後ろからドンッと押され転けそうになる。
「!?」
いきなりすぎてバクバクした心臓を押さえながら後ろを見れば和人がいた。
「何してんだよ」
いやこっちのセリフな?
何後ろから押してるんだよ転けてたらどうすんだこのドアホが
ケッと唾を吐いては先を進む。
「うわ、きったね・・・。」
苦笑しながら和人は後ろを歩く。
制服に比べ和人はとてもラフな格好だ。
くしゃっとなっている黒髪に白のロゴ入りTシャツ、黒のカーゴパンツを履いている。
無駄に整った顔と細い体。それを強調させる服装のためイヤミか・・・と愚痴を零す。
「あ」
和人が思い立ったかのように声を漏らす
高校2年生のこと
高校2年生のことをお手にとってもらい光栄です
無人呼吸もまだ連載して月日が経つというのにも関わらずまったく更新できていないまま次作を作るといった何とも情けないまねをしてしまいお恥ずかしい限りです
私は携帯小説が好きでどっちかと言うとこういった恋愛物が好きです
無人呼吸では少しグロテスクで嫉妬心独占欲といった人の煩悩を出したドロドロしたお話なんですが(更新していないのでそこまで言ってませんし何せ進めていく自信が無く次作に進んだ訳なんですけども・・・)私はそういった内容よりかはこういった幼馴染との恋愛とか禁断の恋とか、そういった方が興味があります。
ですのでまあ携帯小説を見るときはどっちかと言うと学園物を手に取ってしまいます
話を戻りましてこの高校2年生のことは仲のいい2人組が恋に発展していくといった感じになります。まあ直球で言っちゃうとクラスで仲のいい異性を恋愛対象に見たときどう映るのかというのがポイントだと思います。
和人が桃花に送る愛情表現は伝わるのでしょうか?
私自身どうなっていくか全く決めてませんがお付き合い願えたらと思います。
最後になってしまいましたが未熟者で国語スキルのない私の小説(と呼んでいいものか・・・)をお目にかかって頂けて恐縮です
今後共宜しくして頂けますと光栄です
2014/10/25 START