彼女のために、哭けますか、あなたは?
闇が凪ぐ。
世界は夜に包まれる。
この孤夜を、また一日、私は過ごしている。
一人でゲームをする時もあれば、小説を書き、詩を詠み、泣くこともあり、怒ることもあり、もちろん、笑う時もあるし、ただ時が過ぎるのを楽をしてぼーっと待つ時もある。
全てに共通するのは、そこには『虚しさ』しかないということだろう。
あなたは生きる意味を求めたことはあるだろうか。
多くの人が漠然と過ごすこの世には、おそらく生きる意味はないのかもしれない。
しかし、それは同時に、希望的観点として、生きる意味は、また確かにそこにあるのかもしれない、ということの裏返しでもある。どんなに虚しく思っても、虚無には、確かに思考や物質は存在する。
毎日、虚無の中、死を見据えながら小説を綴る彼女のために、哭けますか、あなたは?
――いいや。彼女のためでなくても、あなたは、一番大切にすべき自分のために、哭けますか?
世の中には、才能の有無、理不尽、当人たちのエゴ、社会という血のない歯車、そんなものが跋扈している。
でも、それがあるからこそ、逆手の理論も成り立つのかもしれない。
かの有名な物理学者は言った、『世界には、相対性があるからこそ、人は観測でき、存在しうる』。
私はまだ知り得ていないが、暗い側面があるのなら、もしかしたら、明るい側面も、世界の裏には隠れているのかもしれない。
頑張れ、とは言わない。ただ、エントロピーというものは確実に拡大していくものだ。
いつか、必ず良くなる。それを信じることだ。
負けなくても勝たなくてもいい。無理に背伸びをしたり卑下する必要もない。
だって、それは、この世の最高の、そして最低の、物理法則なのだから。
彼女のために、哭けますか、あなたは?