268 空花箴言集『永遠の喪失よ』
1
願いが全て叶うこと。
それ以上の悲劇はない。
2
愛を完全に支配した者だけが、
人を完全に支配することができる。
3
一度死ぬほど何かに飢えてみろ。
人生最大の成長を得られるだろう。
4
この世界は面白いものと美しいものに満ち満ちている。だが、それに気づかないのは愚かさと好奇心の停滞が故だ。
5
酒に酔うと、快楽を得られる。
そして、同時に信頼を失う。
その天秤を見極めなければならない。
6
人間が走るには二つの車輪がいる。芸術は豊穣とイドを与え、学問は規律とエゴを与えるのだ。
7
芸術家は作品を出荷せねばならない。何者かへ届けないでいると、死の運命が来た時にそれらは意味を失うからだ。
8
優しさと賢さは異なるということを常に意識しなければ、その優しさは悪に利用されることになる。
9
私たちは全てを知ることはできない。否、全てを知ってはいけない。もし全知になれば、あるのは虚無だけであるからだ。
10
何も知らなければ楽でいられる。
少を知れば苦痛を知る。
多を知れば満足できる。
全てを知れば虚しくなる。
それでも我らは歩まねばならない。
11
人が成長するのは、何かを失った時だ。喪失が人に希求を生むからである。
12
絶対と永遠はない。
だが、不可能と無時間がないのも事実だ。
13
確かに学問は文明を発展させ、芸術はその履歴で、発展には寄与しない。だが、芸術は最後に文明に彩りを与える。
14
人類に一番似合う言葉は進歩であり、人類に一番似合わない言葉は飽きである。
268 空花箴言集『永遠の喪失よ』