
193 初めての占い
初めての占い
人生の雌雄を決するといっても過言ではないイベントが人生には山ほどある。そしてその中でもほとんどの人が経験する試練は次の三つであろう。 一、受験 二、就職 三、恋愛 ほとんどの人が避けては通れない道に人々は頭を抱える。或る者は志望校に受かった先輩に意見を聞く。或る女性は女友達に彼氏の自慢をする。だが、やはり運命というものを強く自覚する時期が人生には必ずある。そして、ある少女は勇気を出して占い師に大学受験のことを占ってもらっていた。
「あの、占い初めてなんですが」
「大丈夫ですよ。さぁ、何の悩みですか?」
「実は志望校を決めかねていて」
この少女、金森詩織は東大か早稲田か慶応か、の三択で迷っていた。東京大学に行くなら 五教科七科目も勉強しなければならない。対して私立の早稲田や慶応なら、三科目など受験する科目が少なくて済む。
「志望校ね。解ったわ」
「よろしくお願いします」
「実はね。タロットで受験みたいな勝負事を占う時は、結果を予言することはできないの。 逆に『どういう風に勉強をこれかするべきか』みたいな占い方なら占えるわ」 そう言い、占い師の女性はタロットカードを机に広げてかき回す。まるでビッグバンかのように勢いよく混ぜ、カオスとなったタロットカードを今度は一つのデッキに戻し始めた。
「行くわね」
過去でソードの3
「過去。辛いことがあったのね」
現状でワンドの2。
「これも正位置ね良い選択ができそうよ」
アドバイスでペンタクルの8の逆位置「努力が足りないそうね」
結果、未来は大アルカナ月の逆位置「状況が好転していきそうね」
「まとめると、恐らく第一志望に受かるにはまだまだ勉強不足。だけど、今回のタロットで注目すべきなのは未来が明るいってこと。きっとこの後自分でいろいろ調べてみて志望校を決めてみたらいいと思うわ」
「ありがとうございます」
そして、占い師のアドバイス通りに早稲田大学の政治経済学部に特化した学習方法をこなした詩織は、翌年見事早稲田大学政治経済学部国際政治経済学科に受かったのだった。
Fin
占いサークルに入った私
大学生になって、1年の秋、私は早稲田大学に占いサークルがあることを知った。そして翌年の春、新歓の時に早稲田大学占い研究会に赴いた。
そして、今もサークルを続けている。自分で占うことができるようになった。最初は不安もあったが、今では友達の悩み事とかを占いで聞いたりしている。
そして、自分の人生の指針を決める時もタロットカードリーディングする。
人生はタロットカードを伴って色付き始めた。これから先も私は占いを続けるだろう。大学を卒業しても、就職しても、作家や詩人、哲学者になっても。
夢がある。
作家、詩人、哲学者になること。
ノーベル賞(平和、文学、経済)
最年少でノーベル文学賞を取りたい
前に占ったんだ。
ノーベル文学賞への占い。
現状、愚者R
課題、金貨8
未来、太陽
つまり、計画を立てて、勤勉に励めば、成功する。という読み。
私は占いが大好きだ。
創作も思索も大好きだ。
だからこれからもこれらの創作活動や占いなどを続けていくだろう。
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