フリーズ166 涅槃文学Ⅰ『波の音と凪の音』

フリーズ166 涅槃文学Ⅰ『波の音と凪の音』

フリーズ166 涅槃文学Ⅰ『波の音と凪の音』

波の音、凪の音
ナミノート、ナギノート

もしも僕が神様だったら、永遠の愛をみんなにあげる
永遠の命と永遠の物語にも終わりが必要ならば
終末に意味がやっとできるね

もしも僕が仏だったら、至福の悟りをみんなに教える
でもそれが叶わないことだと知っても
僕は真理を伝え続けたいんだ

もしも僕が死んでしまったら、涅槃や悟りを体現してみる
世界の真理に与して死ぬとして
きっとそれはとても甘いこと

凪ノート、凪の音
風が凪いで、水面の火が今、消えようとしている
揺らいで凪、揺らいで渚
柔らかな火が和らぐ季節に誓った思いなど
今は、あの光が眩しくて痛くても
いつか、愛を受け入れられたなら
全ての経験は神の愛であり、そこにこの世の真理がきっとある

波ノート、波の音
風が吹いて、水面の火が今、消えようとしている
揺らいで波、揺らいだ涙
穏やかな火が和らぐ季節に生まれた思いなど
今は、あの光が眩しくて痛くても
いつか、神愛を受け入れられたなら
きっと全てのことに意味が生まれる

波の音 光を受けて 輝くは 波間に浮かぶ メッセージボトル
凪の音 穏やかな火が 消えていく 虚空の先へ 世界の果てへ

フリーズ166 涅槃文学Ⅰ『波の音と凪の音』

フリーズ166 涅槃文学Ⅰ『波の音と凪の音』

凪の音 波の音 そんな光景を語る詩

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2025-02-24

Copyrighted
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