「庇護する女たち」のあとがきと批評解説
※若干ネタバレ注意!
タイトルのまま「庇護する女たち」のあとがきと批評解説です。
星空文庫
※カクヨムに掲載した文章を、加筆修正しました。
カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16818093086247245670
本編では説明不足なところがあったので、ここで話したいと思います。
あと、誤字脱字他、ありました。
旅人は、自分の早計(そうけい)な判断を少し後悔しながら、
は
旅人は、自分の迂闊(うかつ)な判断を少し後悔しながら、
の方が適切かと思ったのですが、自分としてはこの方がしっくりきたので、このままにしました。
他
『誤』しかし、今もなお男たちが担(にな)う部分が大きい。
『正』しかし、今もなお男たちが担(にな)う部分【は】大きい。
『誤』高いプライドは跪(ひざまず)くことを教え
『正』高いプライド【には】跪(ひざまず)くことを教え
にすれば良かった。なんて、連載が終わってから気づいたという……
しかも、この作品はePubの文書にもありえない誤植が見つかりました(もうダメだ)
『誤』女たちと協力して牧場(ぼくじょう)牛乳(ミルク)牛乳(ミルク)を運んでいる時
『正』女たちと協力して牧場(ぼくじょう)【で】牛乳(ミルク)を運んでいる時
サイトの本文自体は、問題無しです。
趣の違う環境で読むと、また違う体験ができて良いものですよ。
ぜひご覧ください(どの口が)
しかし、今さら細かい(!?)修正をするよりも、この経験を次に生かそうと今日まで放置したことを、ここで謝罪します。
もう、絶対修正はしません!m(_ _)m
……。
本当に、申し訳ない。
面倒くさがりで。
なので本文では、作中では語りきれなかった諸々のことや、作者自身によるツッコミ等が主な内容になります。
ここまで読んでくださった方には、恩義が発生します。
それを糧に、私はまた書き始めるのでしょう。
それでは本文へどうぞ。
固有名詞が出てこない小説は難しい
この小説には、キャラクターの固有名詞が出てきません。
ただでさえ地の文とモノローグの区別にも苦戦していたのに、無謀にも難儀な技に挑んでしまいました。正直なところ、名前を考える手間を惜しんだのも理由の一つです。改めて読み返すと、全体的に平面的で話にも抑揚が乏しく、雰囲気だけで読ませる感は否めないです。
結果、分かりにくい文章になったと思います。
例えば、主人公の“旅人”は旅人じゃなくなったら、何と呼べばいいのか?旅人から平穏に暮らす男性に変わった時の切り替えと、それをいかに分かりやすく、スムーズに表現するかに尽力したつもりですが、果たして読者には伝わったのか?
要は、自己満足な作品になってしまいました。私は好きなんですけど、他人様には不親切な文章なんですよ、これ。
他の方々の作品を見て思ったのですが、もっとキャラクターが浮かび上がるような、覇気のあるやり取りや動きをする話を創りたいと思いました。
誤字脱字等は、紹介文で述べた通りです。ルビは漢字が多い所に振って、読みやすくしました。
あと、女戦士、女王国のように、読んでほしい振り仮名を付けた所もあります。
時間軸は変えない方が良かったかな~?
回想シーンは話の流れを止めかねないし、読み手に負担をかけるのに。物語の都合上と、作者の「やってみたかった」と、そもそも、このエピソードをここでねじ込まないと六話じゃ収まらない(それでも、最初は四話でまとめる予定だった)という、完全にこちらのエゴと未熟さのせいなんですけどね。
ここまで、つらつらと書いた長文にお付き合いくださり、感謝です。
続きます
アマゾネスと物語の設定とキャラクターについて(他)
女王、どんだけ手紙を捨てては、拾ってるんだ!
この物語、総じて唐突な展開もあったと思います。
ざっくり言ってしまえば、異国の代替わり紛争に巻き込まれたスパイが、思わぬ形で安住の地を見つけて更に家や伴侶、土地ごと出世する話です。
立身出世を望みつつも、彼女たちに思い入れのあった主人公にとっては、これがハッピーエンドだったと私は勝手に思っています。
主人公、年齢は二十代前半の設定だったのに、後半やたら老け込み過ぎ。十数年後ならまだ三十代だろうに、すっかり余生を送るつもりです。(私が書いたんですけどね)
でも、主人公の故郷とアマゾーン国は、一つになって、家族にも会えるのです。
主人公が、旅先でご飯食べて帰る途中で出会った人と、新たな旅に出かけて滞在先で馴染んだという…要は適応力を見せた話でした(^_^)
もっと冒険させてあげたかった、とも思います。
すべて、私の拙筆ゆえの所業です。
(私は、好きなんですけどね…)
女王は自室に居ながら活躍します、山のような手紙読みながら自らも書きます。
あらゆる策を練り、命令して国を支え守っています。
ちなみに「恩寵」に出てくる、女王のモノローグ、
尾羽の違う鳥を、同じ籠で飼うのは酷なこと。
は、毛並みの違う犬に例えるつもりでしたが、アマゾーン女王の伴侶たちに籠の中の鳥のイメージがあったので造語しました。
アマゾネスの文化については、書きたいことが他にもたくさんあったのですが、文字数の関係でやむなく割愛しました。
いつか、別の話で書いてみたいと思います。
そもそも、アマゾネスとは何ぞやという話ですが、神話や歴史の話は置いといて、ここでは、一応人間だけれど、周りとは異なる文化を持つ、特殊な種族という設定にしました。
彼女達が、強靱な体力で建築などの労働をこなすのも、高い戦闘力(本編では、あまり出てきませんでしたが)で戦うのも、あとリアリティの問題も、異種族設定で、大体の説明は付くと。
オリジナルの種族を作って説明するより、アマゾネスの名前を使う方が、イメージして貰いやすいという狙いもありました。
なので、武装した戦闘狩猟騎馬民族のような一般的なイメージではない、バリエーションに富んだアマゾネスも、これから登場させたいと密かに目論んでいるのです。
更に、その世界で生きる男性達の暮らしや、周辺の国々の歴史や文化にも触れたいと思っています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
「庇護する女たち」のあとがきと批評解説