私の体がなくなれば

私の体がなくなれば
私は自由に空を飛びます
何者にも傷つけられず
撃たれも犯されもしないのであれば
私は安心して人々に手を差し伸べることができます
私はすべての人の役に立つために働き、何もかも共有することができます
何も奪われることがないため家もいりません
私は天の草原に寝転び
思う存分神さまの御光を浴びます
身繕いして鏡を覗き込む必要もありません
私は完全に自由なのです

みこころが天に行われるとおり地にも行われますように。
どうか体を持つうちから
人を助けることができますように
互いに助け合えますように
分かち合い譲り合うということが
本当に難しいのです
奪わなければ奪われるという恐怖に
支配されているのです
どうか最後の時まで、人を想い、あなたを想うことができますように。
私たちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。

私の体がなくなれば

私の体がなくなれば

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-10-08

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