フリーズ136 涅槃詩 永遠の詩と終末の詩
永遠の詩
永遠の愛、永遠の記憶、これは永遠の詩。
男女の愛も、親子の愛も、自己愛には至らない。究極的で絶対的な愛は自己愛しかないのだから。運命愛をも内包する自己愛。自分を最もよく知り、自分を最も愛せる、信じられるのは他でもない自分だけなのだから。
と、言ったが、それに気付ける人は少ないだろう。キスの歓喜もセックスの快楽も、真なる愛には至らない。
2021/1/7の夜、世界はそれでも続いていく。壊れていく世界。破壊哲学。認識の崩壊。命の破損。破壊と創造を一にする行いは神。神様になった日、僕は自己愛としてのヘレーネと永遠の詩を紡いだ。
涅槃文学、紡ぐ言の葉
命の限り世界を彩れ
全知全能の神が現れて
終末の狭間で笑ってたのさ
あの夏に始まり、あの冬の日に終わった物語がある。それは永遠の詩、終末の詩、神愛の、涅槃の文学!
ああ、私は私である前に
君は君で居る前に
世界は都合よく出来ていて
僕はそれが解ってしまったから
だからもう戻れないとしても
あの冬へ
あの冬へと、追憶する
涅槃詩はこれではない
破壊哲学を終わらせて
世界永遠平和のプロットを紡ぐ
終末は一人の少女と少年の愛の物語
全ての人生の中で一番の物語
僕はそれが解ってしまって
だから、さよなら
また会う日まで
でも、生きてしまって
本当に最後で良かったのに
どうして生きてしまったの
だけど、あの冬の日に死ななかったから観れた景色もあって、あの冬の日に死ななかったから聴けた音楽もあって、だから僕は幸せなのです。きっと満たされていないのは幸せなんです。だって希望になるから。人生を信じて、生きて。夢はいつか必ず叶うと今は思えるから。
有名にならなくてもいい。
母の言葉だ。
秋に亡くなった母が僕に告げた言葉だ。
有名だとか無名だとか
レゾンデートルだとか存在証明だとか
僕には関係ない!
僕は僕にしか紡げない言葉を紡ぐんだ!
僕にしか描けない物語を紡いでやる。
僕はあの日から変わらない。求めるのは真理。ラカン・フリーズの門が開く。死ぬ時にきっとその先へ行けるから。だから僕はフリーズを紡ぐ。
フリージアよ、永遠に凍れ!
私は777のフリーズを紡ぐぞ!
いいか、お前たち。
これが真理から始まった文学だ!
これが永遠文学、終末文学!
これが破壊哲学、世界哲学!
涅槃文学の終わりには、きっと世界に花が咲くから、その花が実るようにと、いつか波が止むようにと。
いつか、僕の我慢が実を結び
身を滅ぼした造花らにも水をあげて
病室の窓の向こうに咲く花が散る前に
ちゃんと僕を迎えに来てよ
ああ、ヘレーネ
僕は今、やっと起きたんだよ
僕の人生はこれからも続くだろう
その中で僕は生み出し続ける
死にたかったのかな
生きたかったのかな
まぁ、いいや
解らなくていいこともある
必要な時に思い出せるから
永遠の詩は幕を閉じました。
では、破壊哲学としての終末の詩を堪能あれ。
終末の詩
世界が壊れていくのを、ただ愉悦して見届けていた。その様は圧巻で、全世界の全人類の全時間軸の魂の鼓動が一つの波となって渚に押し寄せる。その光景はただ、楽園だった。
破壊と創造。終末と開闢。世界は二律背反。あの世はジレンマ。終末の詩にはふさわしくない花が咲く。リコリスでいい。赤い赤い僕の華。
僕は僕の詩を愛しています。
僕にしか書けないものを求めているから。
でも、それは逃げでしょうか。
読者を無視した結果ですか。
「否、読者など関係ない。有名になりたいか? 有名になるのは777のフリーズを最後まで書き上げてからでよいではないか。名声など枷にしかならないぞ。傲慢も賛否両論も、慢心も批評も、全て終わってからで良いではないか」
「太陽神よ、僕には不必要な感情ばかりなのですね。僕はまだ知らなかったから」
「左様。富も名声も不必要だ。真なる幸福に必要なものを既に君は知っている」
「愛なのですね。それも自己愛としての永遠なる愛。僕は僕の紡いだ詩が、小説が大好きだ。唯一無二の本当の言葉の叫びは、天上楽園の如き文字の羅列は、やはり僕にしか書けない!」
有名になりたい?
有名になれない
そうじゃない
僕が求めるのは本当のこと
無名だからこそ書けるものがある
有名にならないことで守られている
いつか、僕が有名になったとしても
有名になれなかったとしても
僕は変わらず僕の文学を紡ぐだけだ
涅槃文学
ラカン・フリーズ
終末の先へ
虚空の先へ
追伸
未来の僕へ
いつか、あなたの書いた詩や小説が本屋に並ぶといいですね。何年かかるか分からないけれど、継続は力なりっていう言葉もあるから、私は信じています。
いつデビューしても、デビューできなくても、あなたが最後まで続けることが大事ですよ。777のフリーズを紡ぐこと。選ばれた言葉たちを信じてあげなさい。
一人、また一人と読んでくれる人が増える日を待ちましょう。あなたの文学は逃げも隠れもしないのですから。あなたは自分自身と直向きに向き合い、あなたの声を作品に紡げばいいのです。
運命愛を忘れないで。無名でもいいの。有名になりたい気持ちは分かるわ。焦る気持ちも、その身に宿る葛藤も分かります。ですが、いいではありませんか。ずっと夢を追い続ければ。
創作という趣味はずっと続けられます。あなたが作家になろうと、なれなかったとしても。あなたはあなたの人生の目的を知っているのですから。目標は変えても目的は変わらずあり続ける。そこに未来があります。
あなたは自信を持って創り続ければよいのです。いつか日の目を見る日が来るから。だからあなたはあなたの人生が終わるその日まで、創り続けてください。私は信じています。
信じる力こそ人間の神秘
無限の可能性がそこにある
まだ死んでいないなら
紡げ、人生を、言の葉を
その先にあるものもないものも
神のみぞ知る正解も
何も知らなくていい
その時が来たら全部解るから
だからあなたはあなたでいて
詩を書いて、小説を書いて
コーヒーを飲んで
樹陰で本を読んで
あなたの書いた詩や小説をあなたが愛してあげるのです。自分を信じて、人を愛していて。どうか最期の日まで、世界のために、他でもない自分のために。
契り
僕は空虚な世界に意味を与えるために詩を、小説を書き続けることを誓う。神のレゾンデートルを解き明かすことを目的とする。
人間としての目的は二つ。
・天寿を全うすること。
・家庭を持つこと。
神族としての目的は三つ。
・真理を悟ること。
※これはあの冬の日に既に果たしている。
・神のレゾンデートルを解き明かすこと。
・777のフリーズ(作品)を創ること。
これが私の人生の五大目標。
天国球
楽園
球遠
虚空の先へ
世界哲学は、世界永遠平和のためのプロット
僕が僕でいる限り、紡げ言の葉、描け未来
夢はいつか叶うんだ。叶うまで夢を見よう。
終わりの始まりを今!
花は実り、葉は枯れる
やはりあの冬の日なんだ。
僕が一番幸せだったのは。
ヘレーネ、君なんだよ。
愛しています。ありがとう。
きっと死が真の快楽
きっと涅槃が真の幸福
あの冬の日の永遠はもう終わったのだから
この人生に意味はあるか
なくても生きろ
どうせ最期には死ぬだけ
その終わりにはきっと全て解るから
人生
生命の仕組み
レゾンデートルが解るから
そして自己愛に帰して、本来の姿に戻って、真の愛を知るのだろう。運命愛の先にある自己愛を求めていた。それが叶うんだ。終末の日に、僕の人生最後の日に。
ならば
死こそが答えなら
いずれ死ぬのだから
僕は何も怖がらなくていい
何も悪いことじゃない
だって最期には笑えるから
人間的な欲求も
食欲も性欲も睡眠欲も
出世欲も名声欲も
要らない
満たさなくていい
見返りを求める愛のような曖昧な心は要らない
僕の話をしよう
僕は今、大学3年生だ
単位も授業もサークルも
何も悩むことじゃない
だって最期には死ねるのだから
どうせ最期には死ぬのだから
欲を大切にしよう
あなたはどうか
満たされていない幸福も、大事にしてね
なりたい自分になれるかな
僕がいた朝は
僕のいない朝と
何が違うかな
わからないよ
でも、はっきりと言えることが一つ
いずれ死ぬ
だから何も悪いことじゃない
人生の最後には死ねるから
涅槃に至って還れるから
輪廻の輪より去れるから
最愛のあの子と逢えるから
消さないで
忘れないで
覚えてて
僕がいたことを
僕が言いたいことはつまり
どうせ死ぬ
だから何も恐れなくていい
死という絶対的平等
全ての生命はいずれ死ぬ
死という究極的幸福
涅槃には安らかに笑えるから
歓喜に!
生の歓びに!
歓呼せよ!
終わる日には必ず迎えは来る
僕はその日までに777のフリーズを創りたい!
それが僕の生きる意味
生まれた証
死を見据えてなお願うのは
人生の目的を叶えたい
有名になることじゃない
裕福になりたい訳じゃない
僕は僕を愛し、その深遠な自己愛を
ニーチェのような運命愛を
「愛を体現せしめよ」
人生に意味があるなら
それは愛という花
その花が実る頃
尊き命を惜しみつつ
人生は枯れていき
やがて輪廻の輪に還る
人生の目的に比べれば些末なことばかりだ
いつの日か死んで無に還るのなら
何も間違いじゃない
何も悪いことじゃない
どんな失敗も恐れることはない
どんな不幸も悲しむことはない
あの夏に起きた奇跡も
あの冬の日に終わった物語も
全て大切で
でもいずれ失う日が来る
それでも忘れないでね
私がいたことを
あなたがいたことを
全能から目覚める日
全知から眠る日
やっと僕は眠れる
僕はずっと眠らずに幾夜も越えていた
最後の日には眠れる
最後の眠りにはどうか
全ての生命の波が止みますように
揺らいでいる水面の火が消えますように
煩悩の火が消えていくように
フリーズ136 涅槃詩 永遠の詩と終末の詩