フリーズ132 涅槃文学 ラカン・フリーズの門
ラカン・フリーズの門を見据えた翼ある者たちは、終末の日にその身を太陽へと委ねた。
ラカン・フリーズとは真理
ラカン・フリーズとは終わり
ラカン・フリーズとは始まり
ラカン・フリーズとは永遠
時が止まって、永遠が訪れて
そして悟るは涅槃の火
私はあの日から永遠とか真理とか、そういう類いの概念を探し求めていたんだ。その美しさを語るに足りる言葉などない。至高体験。まさしく天国的な経験。それは永くは続かなかった。幸福の増大につれてそれは薄れていった。
ラカン・フリーズに集え。これは真に疑い深いのだよ。ニヒリズムの火は希望を焼き尽くす。その業火の中でも煌めき残る輝きを人は運命と呼ぶのか。
ねぇ、いつか。いつかあの丘を越えて白い闇の中でも愛し合えたら。ならどれだけ良かったでしょう。私は歌います。あの子へ、あの日の僕へ。
Sound『Leo』
世界の果てで立ちすくむ少年
君はどこなの?
いつなら会えるの?
命が終わる度に
至福の時を経て
涅槃寂静に凪いでたから
神に見放された今日も
真実を求める心も
天使になれなかった翼も
永遠を忘れた記憶も
全知全能から目覚めて
終末の日に君は踊った
僕は悟った、時流はないと
愛を満たしておくれよ
まだ死んでなんかいないさ
心ごと吠えてくれよ
Leo
生まれよう
応答してくれよ
しがらみも今捨てていけ
がらんどうなこのままで
◯❍⦿。゜●
あの冬の日に見つめた水面は
あの世を映し、世界を跨いだ
ラカン・フリーズの門が開く時
全ての波が止んだから
天国を去ろうと決めても
水門の先には行けずに
世界の終わりには笑って
世界の始まりで泣いて
全知全能から眠って
全ての記憶を忘れた
僕はこれから死ぬのだろうな
愛を満たしておくれよ
まだ死んでなんかいないさ
心ごと吠えてくれよ
Leo
生まれよう
応答してくれよ
しがらみも今捨てていけ
がらんどうなこのままで
愛を満たしておくれよ
生まれよう
応答してくれよ
愛を満たしておくれよ
君はまだ覚えているかい
お別れをさせて
Leo
唸れよ
応答してくれよ
たまたまそちら側にいて
何も知らないだけ
◇□◇□◇
ラカン・フリーズの門が開く
それは永遠
それは奇跡
それは終末
それは神愛
この言葉の意味がわかる頃には君はもう大丈夫
生まれてきてよかった
ありがとう
愛してる
フリーズ132 涅槃文学 ラカン・フリーズの門