水星

骨格があるのは、砕けるためだよ、肉体はいつか、溶けてしまうのだ、わたしたちは、水と星から産まれて、死んだらまた、還っていく、愛しているよ、それから、それと、(それ以上ってあるのかな、)泳ぎたい、海じゃなくても、湖じゃなくても、いいから、もどりたい、
「どこで壊死したらいいかな」それは、
いつも考えていたこと、果てしない地球、その外側、わたしたちの創造するもの、とおく、に、類がいる、気がする、だから、容易に、砕けない、
わたしたちが還っていくとき、水のおとがした、やさしい、循環のおと、わたしたちは、還っていくのだ、そこに、愛があったほうがいい、それから、それと、(それ以外ってあるのかな、)なにもいらない、

水星

水星

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-06-09

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