ひらめいた曲 11〜20

ひらめいた曲 11〜20

11 酒バラ

【お題】 朝の1杯

 破滅

 朝、目が覚めるとウイスキーをストレートで1杯。
 また入院か。
 しばらく飲めないな。

映画『酒とバラの日々』のテーマ曲。1962年度アカデミー賞の歌曲賞を受賞。
https://youtu.be/jeCV7JVj6Bw?si=7rl46TY1FH8WuiPa

 軽めの恋愛もの? から重苦しいシリアス・ドラマに様変わりする。
 主人公のふたりは、生活のストレスから、ともに重度のアルコール依存症になっていく。
 酔って家に火を点けてしまっても、自分の依存症を認めようとしないほどの重症に。
 断酒してもまた戻ってしまったり。
 映画には、題名にあるワインなんか出てきません。ウイスキーやジンを何本もグイグイとラッパ呑み……
映画を観たら歌えない「酒バラ」より

酒とバラの日々
ジョニー・マーサー作詞、ヘンリー・マンシーニ作曲
歌 尾崎紀世彦
https://youtu.be/mExpx-vQr50?si=20HJ9XEHWYhF7cY_

 私が15歳の頃に買った尾崎紀世彦の3rdアルバムに入っていた曲。きれいで雰囲気のある曲。歌詞はわからないから。まさか、アルコール依存症の映画の歌とは思わなかった。

✳︎

 聖書は、アルコールの入った飲み物を飲むことを禁じてはいない。アルコールそのものは罪で汚れているわけではない。
 しかし、アルコールを飲む事に関して多くの警告がある。クリスチャンが絶対に避けるべきことは酒に酔うことと、それに依存するようになることなのだ。
 アルコールを少量飲むのは害にもならないし、依存症にもならない。実際、健康、特に心臓のために少しの赤ワインを飲むことを勧める医者もいる。少量のアルコールを飲むことはクリスチャンの自由の問題だ。  
  酒に酔うことと依存することは罪なのだ。
 しかしながら、アルコールとその影響についての聖書の警告、大量に飲むことになる誘惑、他の人をつまずかせる可能性、などを考えると、クリスチャンは、完全にアルコールを避けるのが一番だと言えるだろう……


 調べていたらすごい人を発見しました。

【キャリー・A・ネイション(1846年11月25日-1911年6月9日)】
 
 前禁酒法時代アメリカの禁酒活動家の一人。
 特に破壊行為を以って自らの見解を広めたことで記憶されている。
 キャリーは幾度となく、アルコール飲料を販売している施設に侵入してはその内部をまさかりで叩き壊した。
 彼女は大柄な女性で、身長は180cm近く、体重は80kg近くあった。
 キャリーは自らを
「キリストの足元を走り、彼が好まないものに対して吠え掛かるブルドッグ」
だと述べ、バーの破壊による禁酒主義の推進を神聖なる儀式だと主張した。
 1865年、キャリーはチャールズ・グロイド博士という人物と出会い結婚した。グロイドは疑いようもなく重度のアルコール中毒者であった。二人は、娘のが生まれる直前に離婚し、グロイドはそれから一年も経たない1869年のうちに死亡した。
 キャリーは、自分が酒との戦いに情熱を傾けるのは、この失敗に終わった第一の結婚を原因だとしている。
 その後デイヴィッド・A・ネイション博士と知り合った。デイヴィッドは弁護士、牧師、新聞の編集者で、キャリーより19歳年上であった。
 二人は1877年12月27日に結婚した。
 キャリーの禁酒活動のやり方は、初めは単なる抗議だったがエスカレートしてゆき、バーテンダーに
「お早うさん、魂の壊し屋さん」
のような当てつけがましい挨拶をしたり、酒場の常連客に向かって手回しオルガンで賛美歌を奏でるようになった。
 キャリーは幾つか石塊を集めて酒場へ赴いた。
「飲んだくれの末路から皆さんを救うために参りました」
と宣言し、石塊を取り出すと酒場の在庫の破壊を開始した。
 キャリーが同様の方法でカイオワ郡の酒場を更に二つ破壊した後、竜巻が襲った。
 キャリーはこれを、自分の行動に対する神の是認の印だと見なした。
 キャリーはカンザス州で破壊活動を続け、逮捕記録の伸びと共に名声も高まっていった。キャリーはバーに向かって行進してゆき、まさかりで備品や在庫を粉砕しながら歌と祈りを捧げた。
 1900年から1910年の間で、キャリーは破壊行為により30回ほど逮捕されている。キャリーは巡業講演で得た報酬や土産用まさかりの売り上げ金で罰金を支払った。
 キャリーの反アルコール活動は"All Nations Welcome But Carrie"のスローガンと共に有名になった 。
 キャリーは"The Smasher's Mail"(粉砕者通信)という隔週の機関紙と"The Hatchet"(まさかり)という名の新聞を刊行した。
 1911年6月9日に死亡し、ミズーリ州ベルトンにある墓地に埋葬された。キリスト教禁酒婦人連盟は後に"Faithful to the Cause of Prohibition, She Hath Done What She Could."「禁酒法を制定させた篤信者。彼女は自らの為し得ることを為した。」という文面の石碑を建てた。

✳︎


演奏:オスカー・ピーターソン(ピアノ)、レイ・ブラウン(ベース)、エド・シグペン(ドラムス)
録音:1964年10月19日、20日
オスカー・ピーターソンの人気盤。「酒バラ」では有名な1枚。
https://youtu.be/SjJzM3Mp9fs?si=IdquPXrxHNEDixmt

 映画公開後の約2年後の録音だが、「酒バラ」はこのときは完全にジャズ・スタンダードになっていた。
「酒バラ」は、映画公開直後から多くのジャズマンが取り上げ、ヴォーカル、インストともにたくさんの録音が残されている。
 この広がりの勢いは、ほかに例がない。ポップスのアンディ・ウィリアムスが1963年3月にこの歌のシングルをリリースして大ヒットとなった。

12 月光

 去年の夏は暑かった。
 朝、はりきってウォーキングして具合が悪くなって自信喪失。暑い日中は部屋で退屈していた。
 これが、自分ひとりだと天国なのに。  
 好きな音楽をかけ、下手なピアノを弾く。ドラマや映画を観てウトウト、思いついたら執筆。 
 ところが、退職したじいさんがいる。
 早朝バイトをしているが、5時からだから、10時前には帰ってくる。(お疲れ様)
 それからは、狭いマンションでジトーっと一緒にいる。テレビはずっと点いている。
 もう、四半世紀前、子どもたちが習っていたピアノを辞めた。それと入れ替わりに、私が習い始めた。 
 聴くのは大好き。子どもに上達して欲しいから、そばで見ていて、楽譜も読めるようになっていた。
 習えば実力よりはるかに難しい曲を弾きたがる。ベートーベンの『月光』の第1楽章とか。
 発表会に出ることになり、左手のオクターブも届かないのに頑張った。 
 夏が来ると思い出す。あれほど頑張ったことは受験以来なかった。
 子どもたちにも言われる。夏が来ると『月光』を思いだす、と。おかあさん、よく弾いてたよね、と。
 開かなかった左手が開くようになる。
 発表会当日は、上がってラストを2度繰り返してしまった。焦ったが、先生以外には気付かれなかった。
 あれから十年以上習ったのに、そのあとも弾いていたのに……
 なにが弾けるの?
 暗譜で弾ける曲はない。
 今年はほとんど鳴らしていない。
 弾かない日が続いている。
 また挑戦してみようか?
 1曲だけでいい。これだけでいい。
 あんなに頑張ったあの曲だけは、もう1度弾けるようになりたい。

【お題】 受験勉強だけの夏、だと思ってた


月光 YOSHIKI
https://youtu.be/Uj8K6ODqSKM?si=lWnuFy66DURRagXB


✳︎

月光 中村紘子
https://youtu.be/oQ_pUdLd6bY?si=tSIxtHZrTavHAVcv


【中村紘子】
 1965年のショパン国際ピアノコンクールで、日本人として、田中希代子の1955年初入賞以来、10年ぶり2人目の入賞者として広く知られている。
 夫は小説家の庄司薫。国内外で行った演奏会は3800回を越える。コンクールの審査員や著述業でも活躍した。
「難民を助ける会」や日本赤十字などを通じてのボランティア活動にも、地雷禁止のチャリティコンサートの出演などを通じて積極的に参加し、日本における「対人地雷廃絶」運動にも取り組んだ。
 小柄で手も小さめでピアニスト向きの体格ではなかったが、体重の使い方や奏法を工夫して外人に負けないような音量を引き出していた。パワーのある演奏を続けるために筋力トレーニングなどを続けていたという。


 鍵盤の上の手はほんとに小さい! 
 親指と人差し指が180度開いたそうです。
 あと、5ミリ、指が長かったら優勝していたかも……?

13 関白失格

 今までありがとう。
 おまえのおかげでいい人生だったと、言おうと思ったけど……
 
 やめた。


【お題】「今までありがとう」から始まる物語


 
もしも さだまさしが海外オーディション番組に出演したら
https://youtu.be/9iGWXRozLT0?si=4QSoKKRdZ3sTCT6s


 ポンコツクリエイターchから
 既存動画を組み合わせて、新しい動画を製作。
いつ、BANになるか、ひやひやしています。


もしも IKZOが海外オーディション番組に出演したら
https://youtu.be/ruRGJRdDQ74?si=r73aqi4DqyGqw2ht


 この歌は連れが吉幾三を好きだったので、田舎に帰るときの車の中でよく聞きました。
 おかしな歌なのかと思いきや……
 よく聞いても、よくわからない。
 ともこになにが起きたのか?

もしもトランプさんがオーディション番組でトシちゃんを熱唱したら
https://youtu.be/lPzWNPIkc_8?si=5Ex72foyEB-as3ux


 ちょっと…‥親近感持ってしまうかも。

IKZOとマイケル・ジャクソン スリラー
https://youtu.be/U06gGJb0ws0?si=qXt8GoyzUsaj6wbB

 マイケル好き!
 何度も見てしまう。


バイオハザード・ヴィレッヂ 吉幾三
https://youtu.be/nmL_LzDtl4k?si=ipwBwIAFMy6jTs31

Machine Noriさんの動画サイトから

14 コーヒーもう1杯

【お題】 朝の1杯

 朝とは6時頃から9時頃までをさすそうだ。
 まず、朝起きて白湯を1杯。
 バナナを1本食べてウォーキングを1時間。
 帰るとマグカップ1杯の牛乳に、きなこをスプーン山盛り1杯入れる。そのスプーンでアマニオイル1杯を口に運ぶ。

 そして朝食。セットしておいた焼きたてパンを厚切りにして、バターと手作りマーマレード。
 マーマレードは苦手だったのだが、知り合いにいただいたのがおいしくて、調べたら高いので、手作りに挑戦した。
 手間はかかるが素晴らしく素晴らしくおいしい。以後、これは定番に。夏みかんの皮を包丁でひたすら刻む。手間がかかる。書くのは省略。

 紅茶だと2杯飲む。リーフティ。高いのを何度か飲んでみたけど、味音痴なのか、スーパーの袋入りで充分。
 ミルクだけは乳脂肪の高いものをネットで頼む。

 Amazonでコーヒー豆のお買い得品を頼んだら、器具がないのにエスプレッソ用の豆が数種類入っていた。調べて、カフェオレにしてみたら、これが、おいしいのなんの……

 2杯飲んだら弱い胃が痛くなった。マグカップ1杯にコーヒー豆12グラム。1日1杯限定。

✳︎

 コーヒーもう1杯 ボブ・ディラン
 この曲はコーラスをエミルー・ハリスがやってるんですけど……ズレてるんです。
 そのズレ方がかっこいい。

https://youtu.be/95cufW4h-gA?si=b4iA7NMbHHU2vITW

15 革命

【お題】 超革命☆カップ麺

 これはパス! と思ったお題。いろいろ調べてみたら……


 カップ麺。
 それは革命だった。

 創業者はハレー彗星が地球に大接近した1910年に生まれた。

 まず、試作に試作を重ね、インスタントラーメンの技術を発見した。
 それは、お湯を注ぐとたった2分で食べられる、当時の常識では考えられない食品だったため (魔法のラーメン)と呼ばれた。

 その後、知恵と工夫が詰め込まれたカップ麺が生まれた。1971年のこと。


 では、ショパンのエチュードから『革命』を。
 もしかしたら、今まで『革命』を1度も取り上げてこなかったかも。 (うろ覚え)
 なんだか聴きすぎて、聴かなくなってしまった。
 腕もないのにレッスンした時期もあった。超スローな革命を。


革命 聴き比べ
https://youtu.be/LQd4LY2dZeU?si=c3nCObkFUIzi5l5Z


 ふたり目の演奏者のフジコ・ヘミングさん死去 (2024年4月21日)
 さまざまな困難に遭いながらも挑戦を続ける姿が反響を呼び、ファーストアルバム、『奇蹟のカンパネラ』がクラシック界では異例の大ヒットとなった、ピアニストのフジコ・ヘミングさんが亡くなりました。92歳でした。



 あ、ショスタコーヴィチの交響曲第5番も『革命』
 これ、幼稚園児の演奏の、すごいをのみつけたんです。

 先生が編曲し楽譜を書いているそうです。(感激して調べてしまいました) 


ショスタコーヴィッチ 交響曲第5番 革命
https://youtu.be/yapmTHA5EoE?si=EuU-3TC-YN5OnIyO

16 諸星譚

【お題】 星から来たあいつ


 私が知っているあいつはM78星雲から来た。
 それしか知らない。
 観たのは数分のYouTubeのみ。
 最終回の名場面。 


ダンとアンヌの最後の決別 ウルトラセブン
https://youtu.be/Vs0EYUu7DHw?si=eQeYLu8y2FH7Ccb5


 グリーグのピアノコンチェルトを調べていたとき、
 シューマンのそれと、作風が似ていると。

 どちらのほうが人気があるか?

 グリーグは、明らかにシューマンの作風を意識して作ったと言われている。
 グリーグのピアノの先生がシューマンの友人ヴェンツェルだったこともあり、シューマンのピアノ音楽には精通していた。

 確かに同じ調だし、出だしも似ているし、構成にも共通点がある。

コメント1
 一般的にポピュラーなのは、グリーグのほう。
 出だしのツカミからして、勝負にならない。

グリーグ ピアノ協奏曲
https://youtu.be/zMq7sKePlQ0?si=DrWLEnazPla1o4Wm


コメント2 
 人気があるのは、シューマン! 
 特に日本では「ウルトラセブン」の最終回に使用されたことで、広く知れわたった。
 あれ、最初、グリーグ、と言う指示だったと言ううわさを聞いた。

 ダンがアンヌに告白する場面、劇的なピアノソロで始まる、と言う事でどちらでも良かったのかも……

 この2作品非常に似ているから。
 しかし……戦う場面など、やはり体がぼろぼろになりつつも、身をていして戦う、…………シューマンのピアノ協奏曲で、 何か崇高な、……見ても楽しめるような作品になった……

シューマン ピアノ協奏曲
https://youtu.be/3jbHbDena_U?si=76Fgo1MdUNojg1Q9


 YouTubeを観るようになって、仰天した女性ピアニストがふたりいる。
 ユジャ・ワン (中国出身)とカティア・ブニアティシヴィリ (覚えられない)。
 超ミニスカートにハイヒールのユジャ・ワンに対して、カティアは豊かなバスト……
 このふたりと共演するメンバーや指揮者は、なに思う?
 観客は断然男性が多い。クラシックのコンサート、リサイタルに観客席から口笛が。

 カティア・ブニアティシヴィリ (1987年6月21日-)は、ジョージア (グルジア)出身のピアニスト。フランス・パリ在住。
 
 美しい……女優かモデルか、ピアニスト。
 胸を強調する素敵なドレス。
 髪をかきあげ、観客の歓声はすごい。

 ブニアティシヴィリは、ピアノを「音楽の孤独の象徴」と表現しており、曲の解釈を非常に深く追求した、非常に技巧的な演奏を行う。
 その解釈に基づいた演奏については評価を二分する要因になっていることもあるが、協奏曲の演奏におけるオーケストラとの一体感は非常に高い。
 また、自身の容姿、演奏スタイル、音楽への取り組み方を全面に押し出した様々なモデル活動、トーク番組、ドキュメント番組にも積極的に取り組み、「ピアノ界のビヨンセ」と呼ばれたこともある。

17 金髪と黒髪

 僕たちはネコなんだ。上手に人間に化けてるでしょ?
 偽名はキンパツと、クロカミ。
 うしろの子たちは、本物の人間だよ。

【お題】 偽名を名乗る猫


猫の二重唱 会場が大爆笑した少年合唱団
https://youtu.be/sUN8bFCwqg4

 ぜひ、聴いてみてください。とてもかわいいです。


『猫の二重唱』は、ソプラノ二重唱とピアノ伴奏による曲で、しばしばアンコール曲として上演される。
 歌詞が猫の鳴き声 (miau)をくり返すだけであるためにこの名がある。他の声域 (ソプラノとテノール、ソプラノとバスなど)で上演されることもある。
『猫の二重唱』はジョアキーノ・ロッシーニの作品とされることが多いが、実際にはロッシーニのオペラ『オテロ』中の曲などを別人が組み合わせて編曲した作品である。
 ヒューバート・ハントによると、編曲者はイギリスのロバート・ルーカス・ディ・ピアソルであり、1825年に「G. Berthold」の偽名を使って出版した。 (Wikipediaより)

『オテロ』 (Otello)はウィリアム・シェイクスピアの戯曲「オセロ (Othello)」のイタリア語での呼び名。

18 嫌われ者だけど

【お題】 君の味方だよ


 わたしは嫌われものだ。
 名前には、「あざむく」とか「興ざめする」という意味がある。
 まあまあ美しいんだけどね。
 触るとトゲがあって驚くよ。

 ヨーロッパでは牧草地によく生えるけど、トゲがあるから、牛や馬も食べることはない。
 だから、わたしだけが食い残されて、雑草として広がっていく。
 なんともやっかいなわたし……

 ところが不思議なことに、スコットランドでは、わたしは国花として愛されている。

 昔、スコットランドがノルウェーの大軍に攻められたとき、夜襲を掛けようとしたノルウェー軍の兵隊がわたしを踏んで悲鳴を上げた。
 おかげで、奇襲に気がついたスコットランド軍は大勝を収めることができた。
 そして、それ以降、スコットランドの人々を悩ませていたノルウェー軍の侵攻はなくなったという。
 こうしてわたしは国を救った花とされ、スコットランドの国花や紋章となったのである。

あざみの歌 伊藤久男さん

 詩は、昭和20年に復員してきた当時18歳の横井弘が、疎開先の下諏訪の八島高原で、野に咲くアザミの花にみずから思い抱く理想の女性の姿をだぶらせて綴った歌詞に、八洲が作曲したうたが、NHKのラジオ歌謡に採用され、昭和24年8月8日から放送された。 NHKの「日本の歌ふるさとの歌百選」にも入選し、今でも皆に愛唱される歌となった。


 たまたま車に乗った時『あざみの歌』を聴き、『赤色エレジー』を思い出した。似てると思ったからでしょう。

【赤色エレジー】
 曲が八洲の作曲した『あざみの歌』に似ていることからレコード会社側の判断で八洲の作曲と表記したが、実際は作曲もあがたが手掛けている。
 あがたは直接八洲と会っており、その際に八洲から譜面を出されて「一緒じゃないか」と指摘されるも、「別にあなたの曲を聴いてこの曲を作ったわけじゃない」と反論、押し問答をしてそのままになった。
 後日「作曲者は八洲先生になりました」と報告を受け、解せないまま終わりになったという。
(wikipediaより)

 
 オマージュだのパクリだの、よくわからないけど……

 メロディーはたった12音階を組み合わせて出来ている。
たった12音階のパズルでも『良いメロディー』と人間が感じられる組み合わせはごく僅か。
 自分が『良いメロディー』だと思って考えだしたメロディーが、既に既存曲で存在していた! なんて事も珍しくない……
 自分の知らない楽曲をパクってた……なんて、防ぎ用がありませんよね。


あざみの歌 伊藤久男さん
https://youtu.be/sbPDKew3qJY?si=yizOLq_Q3atxJLuA

赤色エレジー あがた森魚
https://youtu.be/dKBFWMQHR58?si=zU3Bh0EJ0DMgvJbj

赤色エレジー ちあきなおみ
https://youtu.be/kTf14dIxY_4?si=3wKA7WWLnnLg7WIK

19 さだまさしの檸檬

 さだまさしさんの楽曲国民投票というのがあった。
 それによると、
 5位 まほろば、
 14位 檸檬(れもん)、
 21位 飛梅(とびうめ)。

 私は初期のアルバムしか知らないが、
 3位 飛梅、
 2位 まほろば、
 1位 断然、檸檬です。

✳︎

 若い頃、友人がさだまさしを好きで、よくテープに録音してくれた。
 それを何度も流し引っ掛かった『檸檬』
『檸檬』ばかり繰り返し聴いていた。


 盗んだ檸檬?

 
 歌詞カードはない。
 え? 盗んだ檸檬なの?


 君はスクランブル交差点斜めに……

 
 今、聴いてみたけど、やはりいい。
 


『檸檬』は、さだまさしが1978年3月25日にリリースしたアルバム『私花集』の収録曲であり、8月10日にリリースしたシングル盤でもある。


 さだまさしの歌には文学的薫りがあふれているものが多いが、その中でも『檸檬』は特筆される。
 これは梶井基次郎の小説『檸檬』と同名だということで名高い名曲。
 この歌の舞台は東京・御茶ノ水の聖橋(ひじりばし)
 主人公は愛し合っている男と女。女が盗んだ檸檬をかじった後で、それを聖橋から投げる、というもの。
 この歌は今でもさだのコンサートではたくさんの人々の支持を受け、絶対に欠かせないナンバーとなっている。


 当時、聖橋の上で雑誌の撮影をしていたら、向こうからおまわりさんが来て
「あなた、さだまさしさんですよね。ちょっとこっちいらっしゃい」
と手を引っ張って、聖橋の真ん中まで連れていかれたんですよ。
「下を見なさい」
と言われて川を見たら、檸檬が9個浮かんでいた。
「あんたみたいに影響力のある人はこういう歌をつくらないでくれ。物を川に投げるなんて、けしからん」
と怒られてねえ。
「申し訳ありませんでした」
と平謝りですよ。歌詞は『盗んだ檸檬』なんだけど、『盗んだ』までは知らなかったようで助かりました。


 シングル版とアルバムでは1箇所歌詞が違うのです。


 シングル盤のジャケットは御茶ノ水駅の風景をさだまさしさん本人が描いている。

檸檬/アルバムバージョン
https://youtu.be/JfXMSToJt9Y?si=91-BdXPfBR2cMux4

檸檬/シングル版
https://youtu.be/n4a6GMDGcSs?si=CRo91NIRxpPoDkcv


https://bunshun.jp/articles/-/68638?page=1

20 ハングリー・スパイダー

 先日、ある作品を読んで、ひらめいた。
 作品のタイトルは、『Spi De R』
 ひらめいた曲は、

「Hungry Spider」 (ハングリー・スパイダー)

 槇原敬之の楽曲。
 1999年6月2日にSME Recordsより22枚目のシングルとして発売された。表題曲は日本テレビ系ドラマ『ラビリンス』主題歌として使用された。

 シングル発売後の同年8月26日に覚醒剤取締法違反で槇原が逮捕されたことにより、CDが市場から回収された (後に販売が再開されている)


 当時、ラジオを聴きながら仕事をしていた。
 槇原敬之は知らなかった。子どもたちが聴いていたが興味がなかった。
 が、この曲には惹かれた……
 連日流れていた。
 ラジオのパーソナリティが
「彼も曲調が変わりましたね」
と言っていた。
 と思ったら……
 覚醒剤で逮捕!

 ファンはこの曲を聴いて、なんか変だな、と気づいたらしい。
 
 
 ずっと聴いてみたいと思っていた。 YouTubeは本当に便利。英語版もありました。
 何度も聴いてしまいます。不思議な魅力。


 1999年8月26日に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、これに伴い音楽活動を休止する。同年12月、懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の判決を受ける。
 執行猶予判決を下した裁判官は以下のメッセージを伝えている。

「最後に、私の個人的な話をさせて下さい。私は、なかなか司法試験に受からず、気持ちがめげかけたことが何度もありました。そんな時、私を力づけてくれたのが、被告の歌です。
 私は気持ちが折れかけた時、何度も被告の歌を聴いて元気をもらい、どうにか司法試験に受かることができました。被告は私の恩人でもあるのです。
 その恩人と、今こんな形で会わなければならないのは、私にとってもすごくつらいことです。ぜひ立ち直って、また私たちに元気を下さい」


 しかし、1度目の逮捕から20年後、再び違法薬物所持で逮捕。

 現在は少しずつメディア出演も増え音楽活動も活発になっている。

ハングリー・スパイダー 槇原敬之
https://youtu.be/Y-OMYaZzPBY?si=Dc2IaDAT_nYTo3pX

ハングリー・スパイダー 英語版
https://youtu.be/UdjVXA408Dc?si=ky7XDVOUd5zhqdeO

ひらめいた曲 11〜20

ひらめいた曲 11〜20

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-04-30

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著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 11 酒バラ
  2. 12 月光
  3. 13 関白失格
  4. 14 コーヒーもう1杯
  5. 15 革命
  6. 16 諸星譚
  7. 17 金髪と黒髪
  8. 18 嫌われ者だけど
  9. 19 さだまさしの檸檬
  10. 20 ハングリー・スパイダー