幻影

死にたい、を、やめて、幻想へ、ゆらゆらしている、たとえばあの庭園、海岸、森の住処、美しかったという、記憶、すべて、みてきたものだよ、そこはかとない、あく、花束を摘む、得てきたものだけが、狂ってる、「どうかな、死臭を嗅いだことなんてなさそうだね、」わかりたいことがある、

あなたのものだけが、美しかった頃、どこにでもあるゆめをみていた、幻覚、だとしたら、泣いてしまうことのほうが、むずかしい、植物を育てることは、略することができない、潮のかおりも知らないのに、海へいきたい、ずっと、どこかへ、いきたい、

摘むべき花があった、「もう枯れているかもしれないよ、」美しい、と、おもったから、わかりたかった、あの庭園、海岸、森の住処、いきたい、ずっと、そこへ、
いきたい、

幻影

幻影

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-03-06

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