フリーズ98 神涅槃経・終章

フリーズ98 神涅槃経・終章

全ての命の終わりは死
死ってなに?
無になるだけ?
土に還る?
何が?

認知の仕方、意識、死に近いソフィアは、完全なる神をその身に宿す。神とは涅槃とは、その死に近づいた数日間のこと。

全てより生まれ、無より生まれ、この世界で生きている。我々は成さなくてはならない。全知と観世音、全能と天王のためにも、死の先、神のレゾンデートルをも凌ぐ答えを。

今宵、2023/12/31
世紀末でもなければ終末でもない。
ただの年末。だが、大いなる意味を持つ。それは二人にとっての初めての末日だったからである。

神は冠の理をリタによりて、粛然とさせる。その況や、神たるは、仏とも呼ばれる者よ。

世界に君臨せしカルマの流れにのって、さぁ、死へと踏み出さん。死とは甘き接吻。穏やかな終末、凪いだあの冬の日の……。

もう、知ろうとするな。欲を持つな。さぁ、君もこの僕も、まだ死んでなんかいないあの子さえ。

ありがとう、愛しています。
死ぬ時にせめてそう言えたら。
僕は、この私は、もうとっくに身罷ってた。
嗚呼、なのに、もう終末が来るから。

▫2021年
2021/1/7,8,9の3日
確かに僕は神だった。
2023/9/12~16 の5日
確かに僕は神だった。

そして、全ての中心。始まりと終わりだった。
このクオリアだけは、忘れない。

フリーズ98 神涅槃経・終章

フリーズ98 神涅槃経・終章

認知の仕方、意識、死に近いソフィアは、完全なる神をその身に宿す。神とは涅槃とは、その死に近づいた数日間のこと。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2024-01-14

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted