天使だった

なみだぐんでいる、ひとに、胃液をあげたい、流しこむだけでは、たりない、ぼくの体内の、熱を、惨状を、たらしこめるかな、そっと、こえをかけるみたいに

恒星が沁みた。墜ちていくのだ、なんだって、天使でも、神でも、いのちでさえ、重たいというだけで、手放されてしまうのだ。せめて、そこに、芝生があればいいけれど、でも、土を抉るだけだよ、慈悲のない、ぼくになれたらいい、祈らなくていい、もう、いらない。沁みる、そっと、こえにだす、あー、罪より、たいせつなものなんてあるのかな、ねえ、だいじょうぶ? ううん、
愛おしいよ、

天使だった

天使だった

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-12-31

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