フリーズ110 歌曲集『佐倉よはく』

勝色

揺らいでいる僕らの心を照らして。さぁ。勝つ色よ。

目指して、掲げて、勝利を掴めよ
僕らには罪はないからと
走って、転んで、膝をすりむいて
今、僕らはここにいる

凪いだ渚に移ろう季節
夜風を浴びて目を覚まして

全知全能 日の光 僕らはあの日から変わらずに
全知全能 夕日の光 僕らはあの日から変わらずに
大事なものはありますか?

生れた意味をさがし求めて
勝てばいいのかずっと悩んでいる

拝啓いつかの僕たちよ
恵まれなかった僕たちよ
最後の最後に勝てばいいんだ
そうだ最後に笑えればいい

最後に勝つのは君たちだ

天色

遥かな時の中で変わらないものを探して
僕らが目指す場所は楽園。君も来ないか

夢ばかり 見てたら いけない

大空を仰いで
大空を見つめて
大空に生かされてると知って

大空に叫んで
大空に歌って
大空は変わらずあり続けて

大空に描いて
大空に刻んで
大空はただそこにあるだけ

大空に恋して
大空に笑って
大空はただそこにあるだけ

夢ばかり 見てたら いけない

天に祈って
天に唾を吐いて
天にいつも見下されて生きて

天にありがとう
天にさようなら
天にまた逢う日までのお別れを

僕らは生きてく
僕らは生きてく
空模様がどうだったとしても

楽なわけないよ
人生はいつも
苦悩と愛で満ちているだろう

≪間奏≫

神に祈って
神に誓って
神がたとえいなくてもいいよ

自分を信じて
自分で決めて
自分を愛して、人を愛して
いて

『人は1人では生きていけない。だから仲間、友、恋人、家族が必要なんだ。社会の中で生きていくしかないんだ』

『たとえ辛くても』

勿忘草

春が遠ざかっていく悪夢を見たんだよね
いつも夢の中で 怖い目にあう
季節の移ろう早さにかけっこで負けて
私はどうにもやりきれなかった

晴れたあの冬の日のままで
全部忘れて置いてきた

過ぎる日も、巡る四季も 誰かの名前も
忘れては 思い出す 記憶の夢
一つだけ 忘れない 痛みがあった
眠れない 眠れない 眠れないよ

8年後 同窓会でみんな再会した
でも、一人欠けてしまっていた
その一人の名前が思い出せなくてさ
僕はみんなと話せずにいた

あいつ高3で自殺した
ビルの屋上から飛び降りた

飛び降りた 飛び降りた 飛び降りた そうだ
飛び降りた 飛び降りた 飛び降りた そうだ
冬の日の 冬の日の 冬の日の こと
飛び降りた 飛び降りた 目の前で そうだ

やるせない
どうしようもない
心の傷がいつの日か忘れてさ
和らぐように

金赤

ふと、目覚めてからは
君の、面影追って
ずっと、探し求めて
ずっと、いつでも

幾億光年旅してさ
君の残り香、嗅いでみる
微かな記憶に、滲む色
永遠を宿した日

宵凪に散っていく花は
花火だよって笑ったよ
命の灯火、映る空
夢を、今

やっと、辿り着いたから
君の、眠るという星に
ずっと、旅をしていた
ずっと、いつでも

幾億光年旅してさ
君の足跡を追いかける
僅かな時間に、光る色
終末に輝く火

全知全能、祈りの火
金色に光る花火を見たよ
僕は気付く、君の名前は
セツナだと。

幾星霜も旅してさ
君の名前を呼んでいるんだ
君は最後、激しく光る
金と赤

浅葱色

命に名前をつけるように
世界に名前をつけなくちゃ
僕らがこうして息をできるのも
この世界のおかげなんだ

晴れやかに
朗らかに
永遠は続いてく

夜空の下で分かち合う愛も
夢の中でしか会えない人も
僕らは皆でひとつなんだ
全ての人が必要なんだ

時間やお金に囚われないで
大切なものはいつもここに
目覚めたらきっと忘れる記憶
それでも紡げ、声を


命の数だけ物語がある
そんなことは分かってたんだ
世界の数だけ宇宙があるなら
無数にパラレルな世界

夢見ることも能わず
愛を知る日が来たら

夜空の下で分かち合う愛も
夢の中でしか会えない人も
僕らは皆でひとつなんだ
全ての人が必要なんだ

フリーズ110 歌曲集『佐倉よはく』

  1. 勝色
  2. 天色
  3. 勿忘草
  4. 金赤
  5. 浅葱色