復活の朝

復活の朝

投稿済みの『復活の朝』を改筆しました。

猛暑日

 暑い日が続く。
 ウォーキングもできない。
 先日の朝、目が覚め携帯を見たら外気温は28度。しばらく歩いていないので、よし、っと思いすぐに実行した。

 いつもの川沿いのコース、爽快だったのは途中まで。正面から太陽が照らす。空腹だ。最近は、夕食の時間が早いので、12時間食べていない。
 あ、やばい。貧血かも……。1時間コースのちょうど半分。

 自販機を見つけ飲料を買い飲む。こういうとき、公園は遠い。なんとかたどり着き、ベンチはないので、木の下にべたりと座った。
 夫は早朝のバイト。
 少し休み歩いた。
 家々の外壁が白くて眩しい。
 また公園で休み、4回木の根っこにしゃがみ、ようやく戻れた。

 もう行かない。

 孫たちも夏休み、外には出られない。
 夕方、6時過ぎにようやく公園に連れていくという。日中はひたすら家の中だ。
 暴れる。戸建てだからいいが、集合住宅なら苦情がくる。

 このままいくと気温はどこまで上昇してしまうのだろうか?
 現状でも熱中症患者が増えているが、将来的にはどうなってしまうのだろうか? 
 孫たちが生きているかもしれない100年後は?

最高気温

 平均気温の上昇については、今世紀末の予測として1.5℃~4.8℃上昇と国連筋が発表しているが、最高気温については触れていない。
 私たちの子孫が生きていくためには、最高気温がどうなるのかが問題なのではないか? 

 様々な論文や地球十億年史から推測される最高気温は、
 2億5千年前のペルム紀(生物絶滅) 65℃
 1億年前の白亜紀(恐竜の時代) 60℃
 260万年前に現在の氷河時代(北極と南極に氷がある時代)に入ってからは、12万年前のエーミアン間氷期で55℃
 6千年前の縄文時代 50℃。

 ホモサピエンス(人類)が出現したのは20万年前。したがって、最高でも55℃で、人類は生き延びることができた。

https://novel.daysneo.com/sp/works/episode/088d0b8c80d30a4a8a5d55ef2743afd6.html

 もはや、突拍子もない温度ではないのかも?

 今年の7月には、スペインで44.5度。
 ギリシャで45.7度。
 中国で52.2度。
 そしてアメリカ、デスバレー(死の谷と名付けられた)で最高気温54℃を出している。
(1913年7月10日には56.7℃という世界気象機関(WMO)が認定する「世界最高気温」が記録されている)

氷河期が来る

 以前『デイ・アフター・トゥモロー』という映画を観た。(2004年製作)

 地球温暖化により、南極大陸の棚氷(たなこおり)が融け始めた。
 棚氷の調査中にその光景を見た気象学者は、それが将来的に氷河期を引き起こす可能性を考え、危機を訴えたが、実感のなさから、相手にされなかった。

 しかし、その数日後から世界各地で異常気象が頻発し始めた。
 東京ではハンドボールサイズの巨大な(ひょう)が降り注ぎ、ロサンゼルスは巨大な竜巻によって壊滅し、イギリスではスーパー・フリーズ現象によってオイルが凍結してイギリス軍のヘリコプターが墜落した。
 ニューヨークには豪雨と巨大な高潮が押し寄せた。
 そして、将来的に起こるはずだった氷河期が現代に到来するのであった……


 映画を見てから、温暖化、異常気象の後には氷河期が……と脳に刷り込まれていた。(なぜかは理解できなかったが)

 異常気象は年々現実のものになってきている。
 線状降水帯、森林火災、雹も降る。

 
 が……氷河期は?

 この映画の興行収入は全世界では5億4,400万ドルに達した。
 映画制作に伴って排出したと考えられる二酸化炭素を吸収させるために、植林を行う資金として20万ドルを拠出した。

 二酸化炭素……嫌われもの。
 しかし、人類が二酸化炭素を増加させてこなかったら?

 氷河期に突入していたのかもしれない?

熱塩循環(おもに中深層、数百メートル以深で起こる地球規模の海洋循環)

 氷が解ける。解ける。(氷は溶けるとは書かない)

 氷床融解や、気温の上昇に伴う海水の膨張により、この100年の間に海面が19センチ上昇した。
(海が温暖化によって暖められることで体積が膨れ上がる。水は熱せられると膨らむ特性があり、海水温が上がることで、海洋内部が膨らんで水位が上がり、海面上昇につながる。 例えば水深500mで2℃上がると水位が25cm上昇する)

 さらに、現在は、1990年代のころと比較して6倍のスピードで、氷床の融解が進んでいるという。

 このペースで氷が解け続ければ、海水面は劇的に上昇し、今世紀末までに1メートル程度上がるのではないか、と推測されている。

 ちなみに、海水準が1メートル上がると、東京では江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区のほぼ全域で、海水の侵入などの影響が起こる。
 また、大阪でも、北西部から堺市までの海岸線のほぼ全域が水没するということで、私たちの生活にも大きな変化がもたらされると考えられる。
https://data.wingarc.com/global-warming-and-ice-29112/amp


✳︎

 氷山が解ける映像を観ると、氷河期が来る! と思ってしまう。

 2004年公開の映画『デイ・アフター・トゥモロー』では、熱塩循環がほぼ一晩で止まり、ヨーロッパと北米が氷河期と化した。

 人々は街中で凍え死に、ヘリコプターは墜落、巨大な津波がニューヨークを飲み込んだ。
 もちろん、映画の中で起こった現象は科学的に正確ではなく、大げさに描かれているが、大西洋の循環が止まるという考えは、まったくありえないわけでもない。
 だが当分の間は、まず起こらないだろう。
 が、氷床が解けて大量の真水が海水に混ざると……
 熱塩循環が弱まり、北半球ではより極端な気候となる可能性がある。

https://www.businessinsider.jp/post-199692

✳︎

 氷山は海水が凍っていると思っていたけど、真水なのですね。元々は雪が圧縮されたもの。
 流氷は海面が凍ったもの。凍ったり解けたりを繰り返し、徐々に凍るため、氷の内部は純度の高い水となっています。
 だからウィスキーの中に入れることができるのです。 
(氷山、氷河、流氷、ややこしい)

ミランコビッチサイクル

 現在は、260万年前に始まった氷河時代です。 
 氷河時代の間氷期です。(知らなかったけど)
 
 
 氷河時代は氷期(10万年)と間氷期(1万年)を繰り返しています。
 これをミランコビッチサイクルと呼んでおり、本来ならば、現在は間氷期を終了し、寒冷化の氷期に入っている……というのが有力な説です。

 したがって、何らかの引き金(例えば深層海流の停止など)により、急激に寒冷化に突入する可能性はあると思います。

 このことを国立環境研究所の専門家に質問したところ、現在は二酸化炭素濃度が高すぎて、2万年~3万年は寒冷化には移行しないでしょうという回答でした。

 将来どちらに転ぶかは神のみぞ知る世界ですが、酷寒の世界も恐ろしいものがあります。
https://novel.daysneo.com/sp/works/episode/088d0b8c80d30a4a8a5d55ef2743afd6.html
(私の好きな作者さん。近未来の氷河期の作品があります)

 氷期・間氷期の開始のタイミングは、ミランコビッチサイクルとして知られる、天文学的現象がペースメーカーとなっている。

 地球が太陽の周りを回る公転軌道の形は、真円に近づいたり、ほんの少し楕円形に伸びたりする。
 自転軸の傾きとその向きが、木星などの重力の影響により、それぞれ数万年という周期で変動する。

 これらによって、地球が受け取る日射量の大きさや分布が変化するが、特に、北半球高緯度の夏の日射量がポイントである。

 これが小さくなると、北半球に降り積もった雪が解け残って蓄積していき、氷河が拡大することで、間氷期から氷期への移行の引き金となりうる。
 逆に、この日射量が大きくなれば、氷河を縮小させて、氷期から間氷期への移行が起きうる。

 現在は、北半球高緯度の夏の日射量が極小になったにもかかわらず、公転軌道がそれほど楕円でなかったこと、自転軸がそれほど「立って」いなかったこと、そして、CO2濃度が少し高かったこと、といった幸運(?)が重なって、氷期が始まらなかったと考えられる。


 実際、現在と条件がよく似ている40万年ほど前には、地球の自転軸が現在と比べてほんの少し(1°弱)「立って」いただけで、氷期が始まった(自転軸が立っているほど、高緯度の夏の日射は弱まる)
 また、同じく条件が似ている80万年ほど前には、現在より公転軌道がほんの少し楕円で、かつCO2濃度が40ppmほど低かっただけで、氷期に突入していたのだ。

 タイミングからいうと、現在、氷期が始まっていてもおかしくなかったのだ。

 しかし、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度がわずか40ppmほど高かったおかげで、氷期の開始はぎりぎり回避された……

 氷期への突入を止めたのは人類か?

二酸化炭素 

 もし日射量の条件が同じならば、大気中のCO2濃度が高いほど、その温室効果により、氷河の拡大が起きにくく、したがって、氷期への突入が起きにくい。

 産業革命前のCO2濃度は280ppm程度であったと考えられるが、これがもしも、少し低い240ppmであったら、氷期が始まっていたかもしれない。

 では、産業革命前にCO2濃度が少し高かったのは、人類の仕業かというと、どうもこれはよくわからない。
 産業革命前の人間活動によるCO2濃度への影響にはさまざまな見積もりがあるらしい。

 ある見積りによれば、人類が農耕を開始して、森林を切り開くことにより大気中にCO2を排出し、産業革命が起きるよりも前にCO2濃度を40ppm程度増加させていてもおかしくないそうだ。
 つまり、自然の状態ならば産業革命前のCO2濃度は240ppmだったものが、人間活動により280ppmに増加していたかもしれないというのである。

 もしもこれが正しかったとすると、我々の祖先が知らずに行った自然への介入が、その後の我々の生きる気候に天と地ほどの差をもたらしているということになる。
 我々は彼らに感謝すべきかもしれない。


 ところで、近現代の人類も、もちろん、大規模な自然への介入(ここでは主として化石燃料の採掘と燃焼)を行い、大気中のCO2濃度を増加させ続けている。
 かつて280ppmだったCO2濃度は今や400ppmを超え、当分の間は氷期の始まりようがない状態といってよい。
 では、ずっと先はどうだろうか。

 実は、次に氷期が始まりうるタイミングが訪れるのは、およそ5万年後である。
 今の人類が大気に排出したCO2は、それまでに海や陸上生態系に吸収されていくが、ある程度の影響は残る。

 人類がトータルで1兆トンの炭素(3.7兆トンのCO2)を大気に注入したとすると、大気に残ったCO2の温室効果により、5万年後の氷期も訪れない可能性が高くなる。
 人類はすでに0.5兆トン以上の炭素を大気に注入しており、パリ協定の目標が達成できたとして、トータルで排出される炭素は1兆トン弱になるだろう。

 今の人類は地球温暖化問題を起こしてしまったが、この問題をなんとか乗り越えて文明を存続させ続けたら、5万年後の氷期を止めたことによって、そのころの子孫たちには感謝されるかもしれない。
 もっとも、5万年後の人類は地球の気候などやすやすと制御できているかもしれないし、あるいは宇宙に出ていってしまっているかもしれないが。
https://news.yahoo.co.jp/byline/emoriseita/20180603-00086007

二酸化炭素 続き

 ところで本当に地球温暖化は不幸なことなのだろうか?
 
 恐竜が最も繁栄したジュラ紀は、今からおよそ2億年前から1億4000万年前。
 今より気温が高く、北極圏の近くでも平均気温が15度くらいだったといわれている。

 気候が温暖だった原因は、活発な火山活動にあった。火山活動によって、大気中の二酸化炭素濃度は、現在の20倍にまで達していた。
 その結果、大量の二酸化炭素が熱を閉じ込め、地球の平均気温は現在より10度以上も高かったと考えられる。
 ジュラ紀の温暖な気候が植物を育んだことで、植物を食べる恐竜が増え、恐竜たちの繁栄につながった。


 では、本当に地球温暖化の原因がCO2なのか考てみる。

 中世は温暖な時代で極寒のグリーンランドででも農耕ができたそうだし、17世紀にはテムズ河が凍ってスケートが出来るくらいに寒冷化したことが絵画に記録されている。

 日本では縄文時代は今より2°C高く(50°Cは最高気温)海面は4m高かったそうだ。
 今は寒い東北地方でも食料が豊富に採れたので、縄文文化は1200年も続いたのだと思われる。

 直近では世界大戦のあと1940年から1980年まで世界のCO2排出量は飛躍的に増えたが平均気温は下がっている。

 恐竜時代のCO2濃度は今より40倍も多かったそうだが、実際平均気温は3℃しか高くなかった。
 計算式では400℃になるはずなので、今の計算方法が間違っている証拠である。
 このようにCO2に関係ないところで地球の温暖化、寒冷化は起こっている……


 よくいわれているCO2と温暖化の関係は、温暖化によって海水温が上がる。それによって海水からのCO2放出が多くなるという結果をみているのだと思われる。
 サイダーを温めるとCO2気泡がどっと出てくるような。


 それではなぜ温暖化しているのかといえばよくわからない。何らかの地球、天体現象によって起こっている可能性が大だ。

 地球の公転軌道は必ずしもいつも同じ形の真円を描いていないし、地軸も微妙にずれが生じる。
 また太陽の活動によっても宇宙線が影響を受け、地殻変動や気候変動を起こすということも明らかにありつつある。

 この100年間、太陽の黒点数が減っていて太陽活動の低下が心配されており、2030年には寒冷化が始まるという予想をしている学者も多くいる。

 太陽黒点と地球の気温との関係は置くとしても、2010年代以降、世界各地で異常気象による災害が相次いでいるのは確かである。
 日本では台風や大雨による被害が多発しているが、米国や欧州でも同様である。
 地球温暖化が原因である、とする声も大きくなっているが、直近の自然災害が多発している直接の原因は偏西風の蛇行である。

https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005402671_00000

偏西風

 実はこれを調べたのは1年以上前のこと。
 某サイトで、現代が氷河期になる話をSFではなく『現代ドラマ・社会派』に投稿していた作品を読んで、興味を持ったのでした。
 その前に映画『デイ・アフター・トゥモロー』を観たときも、図書館で異常気象の本を借りて読みましたが。

✳︎

 偏西風は、南北両半球の中緯度域の上空10キロメートルほどの高さを、西から東に、基本的にはほぼまっすぐに吹く風である。
 地球が自転していることなどによって発生する気流で、1年を通じて中緯度域でほぼ常に吹いている。
 強いところでは秒速70〜80mほどにも達する。
 飛行機は偏西風に乗って飛ぶと早く目的地に着くし、逆らって飛ぶと燃料を多く消費する。

 
 この偏西風が通常の経路から南北に蛇行することがあって、そうすると普段は暖かいはずの地域が寒くなったり、寒い地域が暖かくなったりする。
 ある条件が揃ってその蛇行幅の大きな状態が一定期間続くと、異常気象の発生につながる。

 稀に起きるとされていた偏西風の蛇行が、このところ常態化している。
 偏西風の蛇行による異常気象の典型は、日本の夏に酷暑をもたらすダイポールモード現象である。

 ダイポールモード現象とは、インド洋熱帯域において初夏から晩秋にかけて東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる現象のことだが、エルニーニョ現象と同様に世界の気候に大きな影響を与えることが明らかになっている。
 偏西風の蛇行が頻発しているのにもかかわらず、その原因はよくわかっていない。

 熱圏の変化が影響しているとの説がある。
 熱圏とは地球の周りを取り囲む大気層の一つであり、地上から80kmから500kmの上空に存在する。

 この熱圏が最近薄くなっており、これに太陽の無黒点状態が関係しているのかもしれないという。
 活動が弱まっている太陽から地球に降り注ぐ紫外線の量が少なくなることから、大気中でイオン化する窒素や酸素が減少する。これにより熱圏が縮小するというわけである。

 太陽の無黒点状態が偏西風の蛇行という現象を介して地球各地で異常気象をもたらす大元の原因かもしれない……

✳︎

 しかし、投稿する前に検索してみたら、なんと……

 このところ太陽はとても元気なのだ……

https://novel.daysneo.com/sp/works/episode/088d0b8c80d30a4a8a5d55ef2743afd6.html
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/162.html
https://kabbara.jp/blog/b0113/

温暖化か寒冷化か

 太陽の黒点の数が少なくなると地球に到達するエネルギーも小さくなる。
 2021年あたりまではたしかに太陽活動の目安となる黒点が少ない状態が続いていた。
 太陽の黒点が少ない周期を極小期という。

 黒点がほとんど観測されない時期に、ロンドンのテムズ川が凍り付くなど、各地で寒冷化を示唆する記録が残っている。
 このため、太陽黒点との関連性に紐付けたようなものが見受けられた。

 
 地球が受け取る太陽エネルギーの量は、11年周期で小さなアップダウンを繰り返しており、1950年代以降、純増はしていない。
 その間に地球の気温は著しく上昇している。
NASAでは、20世紀半ばから観測されている地球温暖化の原因は、人間の活動にあると表現している。
 過去の気候変動に太陽は影響を与えてきたが、現在の温暖化は太陽では説明できないとしている。

 では、では? やはり、温暖化、異常気象のあとには?

 究極の質問である。
「雨風で苦しめられる南国の島々と、雪ばかり降り積もるシベリアのツンドラ地帯とどちらに住みたいか?」 

 現在の異常気象の常態化は、氷期に突入した兆しかもしれない。
 温暖化が叫ばれる昨今であるが、地球の気候は氷河時代と、北極や南極を含めて地球上に氷床が存在しない温室時代を繰り返してきた。
 氷河時代はさらに寒冷な氷期と比較的温暖な間氷期に分かれており、私たちは約4900万年前に始まった新生代氷河時代の中で1万1600年前に始まった間氷期の下で生活している。

 間氷期は温かいだけではなく気温の変化が少なく安定しているのに対し、氷期は寒いだけでなく寒暖の差が激しく気候全体が不安定であることがわかってきていることから、最近の異常気象の多発は地球が氷期に逆戻りする証左ではないか?

 人類が温室効果ガスを放出することで、次の氷期を先延ばしにしているのかもしれないが、過去の間氷期の長さから勘案すると、地球はいつ氷期に戻ってもおかしくない。

 
 地球の気候が、今後温暖化するのか、寒冷化するかは定かではないが、私たちの子孫はこれまでとは異なる厳しい気候環境の下で暮らしていくことになるのではないだろうか。

https://novel.daysneo.com/sp/works/episode/088d0b8c80d30a4a8a5d55ef2743afd
 

 4歳の孫が、生きているのが楽しそう。
「お友達、たくさんいるんだ」と言う。
 連日の猛暑、日中外では遊べない。
 この子が私の歳になる頃、地球はどうなっているのだろう?

人類が残す遺産

 フォークの神様と呼ばれ、放送禁止になった部落差別や反体制を歌ってきた岡林信康さんが、70歳を過ぎ、書いた歌。 

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人という名の姿が消え 輝き取り戻す空海(そらうみ)
川の流れよ土よ緑 ここに蘇る命の群れ
人はもういない地球(ほし)は光る  

復活の朝 岡林信康
https://youtu.be/NrSaqNfsK8U

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『人類滅亡』-Life After Peopleというドキュメンタリーを観た。
「ようこそ、地球へ。人口はゼロ」
 各話のあらすじはタイトルから予想できそう。
 
 残された死体 支配からの解放 大都市の危機 金属の末路 様々な脅威 崩壊と埋没 歓楽街の最期 防衛の限界 行き先のない道 死の水 
 神の怒り 有毒な世界 文明の地下青銅 最後の晩餐 荒廃の波 人類のいない祝日 空の支配者 家屋の終焉 地下社会の壊滅 ホワイトハウスの崩壊
 
 一番の疑問は原発はどうなるか?

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 基本的には自動停止なり、経年劣化で破壊される。もちろんなかには正常な停止に至らずメルトダウンも起きるだろう。ただ地球規模でみれば人間が集めている核燃料などはごくわずかで、これくらいの核反応は過去の地球では自然界ですら起きていた。

 アフリカ中央には何億年も前にウラン鉱脈が自発的に核反応をしていた時代があったし、そもそも地球大気が今のような組成でなかった時代には、太陽からの放射線は、我々人類が作り出す規模とは比較にならないほど大地に撒き散らしていた。
  自然界のスケールに尺度をあわせるならば人間の核燃料使用等は取るに足らない規模だ。 仮に現存するすべての核燃料や爆弾がメルトダウンあるいは爆発しても、10年20年程度は近隣数十kmを汚染するが、100年200年経てばなんの影響もおよぼさないほどまで地球環境は復元してしまう。
(広島長崎はたった70年で大都市になったし、福島もわずか5年で人々の帰還が始まってるでしょ?)

 これまでに人間は、原爆投下(広島、長崎)や海洋で原爆を爆発させる実験等を繰り返しているし、チェルノブイリで原発事故が起きているが、自然界全体に影響が出ているわけではない。
 仮に、原発が爆発した場合、その周辺の環境は破壊される可能性が高いが、数十年すれば見かけ上は元に戻り、100年、1000年と重ねれば影響はなくなっていると考えていい。

 原発も、金属の劣化によって爆発する可能性はあるが、1万年もすれば僅かしか痕跡は残らないというのは正しいだろう。CO2と水さえあれば植物が育つから、コンクリートの上であってもすぐに木々が覆ってしまうだろう。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12157233077
 

復活の朝

 コンクリートジャングルは本物のジャングルに変わる。ビルや橋は植物に覆われ、数百年のうちに灰色の都会は緑で埋まる。
 その中で、河川による浸食や落雷、山火事による火災で、人が建てた建造物も崩壊していくだろう。

 そして緑が増えれば、当然ながら昆虫が急速に増加する。人類の消失とともに農薬や化学物質の散布もなくなるので、その増加スピードは爆発的なものになる。
 この昆虫の増殖から、それをエサにする鳥類や哺乳類も一挙に繁栄していくだろう。特に専門家が予測するのは、「大型生物の復活」だ。

 かつて恐竜以後の地球を支配したマンモスや大型のライオン、トラ、サイは、人類の繁栄とともに姿を消していった。しかし、人がいなくなれば、大型生物が再び地球規模で復活し始める。
 専門家によると、「もし人類が世界中に拡散していなければ、今日のアメリカ中南部はライオンやトラが、地中海地域はゾウが、北欧はサイが覇権を握っていただろう」と指摘する。

 ただし、大型生物が生態系の覇者に返り咲くには、300万〜700万年はかかるそうだ。
 また、一度絶滅したマンモスの復活などは見込めないが、それとは別に恐竜を凌ぐ新種の巨大生物が誕生するかもしれない。

 それでも、人類が残す遺産の中で最も大きな「地球温暖化」の影響は根強いという。

 人類亡き後の気候変動については予測が困難だが、もし工業プラントの爆発や放射能の拡散、製油所の火災などが頻繁に起こるなら、熱を持った莫大な量の二酸化炭素が大気中に放出される、と予測される。

 大気中の二酸化炭素は海が吸収してくれるが、それにより多くの海洋生物が犠牲になるだろう。また、海の吸収量にも限度がある。

 もし海が限界に達し、大量の二酸化炭素が大気中に放置されるなら、温暖化は続き極地の氷冠をさらに融解させ、永久凍土を軟化させることで、さらに多くの二酸化炭素が放たれることになる。

 この悪循環が、人類がいなくても長きにわたって続く……
 しかし、温暖化の悪循環も永遠には続かない。

 例えば、約2億年前のジュラ紀には、大気中の二酸化炭素量が現在の5倍以上に達し、海洋の酸性度が跳ね上がって、自然は厳しい環境下に置かれた。
 ところが、その極限状態に適応し進化を遂げた動植物がたくさん現れたのだ。

 つまり、地球の極端な環境変化にかかわらず、自然には常に生存の道を見つける力がある。

 結局、人類がいなくなっても、地球が負った深い傷は長期にわたって消えない。
 しかし最後には、豊かな自然とともに息を吹き返し、母なる大地のもとへと帰っていくのだ……
(Yahoo知恵袋から)

 どのタイミングで、氷期が始まる?


   
   
   (了)

復活の朝

復活の朝

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-08-13

Copyrighted
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Copyrighted
  1. 猛暑日
  2. 最高気温
  3. 氷河期が来る
  4. 熱塩循環(おもに中深層、数百メートル以深で起こる地球規模の海洋循環)
  5. ミランコビッチサイクル
  6. 二酸化炭素 
  7. 二酸化炭素 続き
  8. 偏西風
  9. 温暖化か寒冷化か
  10. 人類が残す遺産
  11. 復活の朝