生活の殉教

林やは

告白された、耳たぶの厚さは、聖職の限界を示している、肩の骨が、足どりを重くする、なでやかに、すりおろされている、母のように、いたましいことばかり、愛おしくて、きみは、十三歳のまま、結婚して、死なない魂を、もてあましていた、熔解される、鉄のようだ、いや、また、鉄にもどるだけ、いいとおもえばいいよ、つめたい、たとえば、床、指輪と似ている
では、十二歳
砂を手にためていた、きみは、家畜の世話をしながら、愛を育んでいて、草の香りがすると、鉄塔は、鐘を鳴らした、合図だ、何もかもの、靴は汚れていて、服はだらしなくほつれていて、姉の淫らさに、あこがれた、スープを飲むと、眠る、母と姉は、姿をけす、あさ、目を覚ます、鐘の合図で、母と姉は、何食わぬ顔で、現れる
その不和
わたしのはじまり

生活の殉教

生活の殉教

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-09-12

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