原罪

わたしたちの、行為、で、甘美的な、過ち。死相の反対側だけで、動物が食べられている。粗相はしない、愛おしいものは、すべて、わたしたちのもの。困窮している、ひとみも、肝臓も、くちびるも、その肉体から、とき放たれたのち、精神によって、縛られていたい。現世の罰など、政治的だ、さほどつまらない。わたしたちは、精神的やまいに、飼われたい。エロチシズムでもなく、性愛でもなく、神聖なる信仰によって、大いなるものに、服従しよう、孤高のセックスだよ、快楽でしか、ない。
わたしたちは天使になれるが、聖母のほうがもっともらしい、口惜しくなる、植物を食べると、息ができない、くだらない性別。当然の優美に、飽き飽きしている。ひどくくたびれたときの、感傷が、褒美だ、と、乞うていたくて、現世で、愛している、ひとを、他人を、主人の重なりを、ほんとうは、聖母を。幻想だ、と、現世で、いっている、かわいそうな、ひと、わたしたち、文章でえいえんに生きる。いまに、死んでしまうよ、百年、あっというま。

シニカルだね?                
美だよ

原罪

原罪

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-07-21

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