左頬が冷んやりとして目が覚めた。寝返りをうったみたいだった。小さな窓からは緑というより青だなと思うほど生い茂った木々が見える。これは何度目の夏だろうと思い巡らす。考えたところで私には何故だか答えを見つける事はできない。

 ぼうっと考えていたところでドアが開いて、ダウンを着た女の人が入ってきた。私の方を見た刹那肩がビクッと震えた、気がしたが寒いのだろうか。
 女の人は私を見ようともせず、ドアの横にある液晶と複雑そうに見えるボタンを一分ほど操作した後部屋から出ていった。
 女の人が出て行った後、私はそれが何なのか見に行こうとした。凄く気になるはずなのに、それはどんどん興味のないもののように思えてきた。体もどんどんベッドに沈んでいく。
 なんかこんな事、前にもあった気がする。私はそう思った。

 左頬が冷んやりとして目が覚めた。寝返りをうったみたいだった。小さな窓からは緑というより青だなと思うほど生い茂った木々が見える。これは何度目の夏だろうと思い巡らす。考えたところで私には何故だか答えを見つける事はできない。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-03-12

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